「谷川岳」

2012年6月30日 谷川岳 天神平7:35~田尻尾根分岐7:45~天神峠分岐7:53~熊穴沢避難小屋8:15~天狗の留り場8:58~肩の小屋9:49~谷川岳トマの耳10:06~谷川岳山頂オキの耳10:30~奥の院10:39~Bルンゼの頭11:05~オキの耳11:55(昼食休憩)~トマの耳12:39~熊穴沢避難小屋13:33~天神平14:08
累積標高差+740m-750m(時計の高度計による計測)

久し振りに2週連続の山歩きに行く事が出来た。先週の尾瀬への24時間弾丸ツアーに引き続き今回も少し遠出をして谷川岳までの遠征である。
谷川岳は2000mに満たない山であるが急峻な岩壁と複雑な地形に加えて中央分水嶺の為に天候の変化も激しく遭難の者の数は群を抜いて多い山で、
遭難者の数は世界一としてギネスにも登録されている程で別名「魔の山」とも呼ばれている。
(統計が始まった1931年から2005年までで何と781名の死者が出ているそうである。8000m峰の14座を合計しても死者は637名だそうである)

と言ってもそれは、一の倉沢などロッククライミングや厳しい季節での話しで今の季節の一般ルートでは危険な山ではなく、
特に今回のルートは天神平まで往復ロープウェイを利用する最軟弱ルートであり、暫く山歩きから遠ざかって鈍った脚には丁度良いリハビリルートである。

さて出発は先週の尾瀬に引き続き前日の金曜日の夜である。会社から帰りお米を研いで炊飯器のスイッチを入れてからGSに給油に行く。
戻ってから準備をしながらご飯を食べて、残りのご飯でお握りを4つ握る。2つは朝飯用だ。そんなこんなで21時過ぎに自宅を出発。
ETCの深夜半額割引を受けるには出口の水上ICを0時を回ってから通過する必要があるので、途中のSAで適当に仮眠を摂りながら2時過ぎに水上ICを出る。
水上ICから谷川岳ロープウェイ駐車場までは直ぐ近くで駐車場には2時半過ぎに到着。ここの駐車場は深夜でも入庫可能で、トイレもあり安心だ。
ロープウェイの始発は土日は7時なので(平日は8時)ここからシートを倒して本格的に睡眠を摂る。
同じ様な考えの同輩も多く断続的にやって来る音に何度か目が覚めるが、疲れからか熟睡できて6時過ぎに準備を整えて20分前にロープウェイの乗車売り場に向かう。
既に20名程が並んでおり、列の後ろにに加わると私の後ろにも次々と登山者が並んで7時の時点では50名以上の列になっていた。
ロープウェイは片道1200円往復2000円也で往復券を買い求めてロープウェイ乗り場へとゾロゾロと列のまま進んで行く。
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ロープウェイのゴンドラは次々とやって来るタイプなので何とか2台目には乗れそうである。
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ギリギリ2台目のゴンドラに乗り込むとグングンと高度が上がり10分で高度1320mの天神平へと到着。ここから更に天神峠までのリフトもあり多くの人はこちらへ向かう。残念ながらガスで展望は全く得られない。
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私は当初の予定通りここから歩くつもりであるが、その前にここでおにぎり2個の簡単な朝食を済ませていく。そしてトイレも済ませてから7:35いよいよスタートである。
少し歩くとヒメシャガが咲いている。
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10分ほどでロープウェイの下を歩く田尻尾根ルートと出合う。
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少しガスが晴れて来てチラリと雪渓が覗く。
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左側にはマイズルソウが群生している。
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タムシバが咲き残っていた。
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風でガスが流されてガスの合間から谷川岳が姿を現わす。
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歩き始めて20分弱でリフトを利用した人が降りてくる天神峠と合流する。
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タニウツギがあちらこちらに咲き誇っていた。
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イワカガミも沢山咲いていた。
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ベニサラサドウダンもまだまだ健在である。
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登山道は木道から岩中心に変わってきて谷側が崩落している部分もある。
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8:15に熊穴沢避難小屋に到着する。本当に何も無い避難小屋であるが、天候が荒れた時にはこの避難小屋で救われるケースも多いのだと思う。
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人だかりが出来ているので何かと思うと山ねずみの子供である。先週尾瀬で見掛けたのと同じである。
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一息入れた後歩いていくと登山道は岩場に様相を変える。
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アカモモ(別名イワハゼ)も可憐な花を沢山つけていた。
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ウラジロヨウラクツツジも・・
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漸くガスも切れてきて景色が見えるようになってきた。登山道は厳しい岩場が続く。
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そして谷川岳山頂も姿を現す。雪渓はしっかりと残っているようだ。
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8:56天狗の留り場に到着。
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岩に登ると大展望である。振り返ると本日の出発点である天神平のロープウェイ駅が見える。一番奥の山の麓の建物がそれである。結構歩いてきたもんだ。
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ちょっとした雲海も見られてかなり高い山に来た気分が味わえる。
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万太郎山への稜線も姿を見せる。
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眼前に迫る谷川岳を含めてパノラマで撮る。
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いよいよ雪渓が目の前に迫ってくる。
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実際に目の前に来ると結構な傾斜でありここでスパッツと4本爪の軽アイゼンを装着する。
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ところがイザ取り付いてみると腐った雪と急傾斜で4本爪は全く効き目なく、黙々と登っていくだけである。但しアイゼンを着けているのは私一人位で何とかなる程度の雪である。
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しかしこうして写真にして見ると結構な傾斜と雪である。
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腐った雪の上をズリズリと登り切ってアイゼンを外して少し歩くと肩の小屋に到着する。時間は9:49で2時間少しでほぼコースタイム通りである。
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万太郎山への縦走路はガスで隠れてしまって見通せない。
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一面に咲く黄色い花はキジムシロである。
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谷川岳一つ目の山頂トマの耳に向かう前に募金箱に100円を入れてトイレを借りる。いかにも山小屋のトイレで息を止めて入らなければ苦しかった。
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トマの耳に向かって歩いていくと斜面にシラネアオイを発見。
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稜線からは遠く苗場山が望めた。
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振り返ると雲に浮かぶ肩の小屋。
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狭い山頂に人が一杯のトマの耳に到着。
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三角点は初めて見る大きさでちょっと吃驚。
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次に目指すはオキの耳。ガスの切れ目から姿を見せる。
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鞍部から振り返るトマの耳。山頂は狭いはずであると思わず納得。
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ハクサンコザクラが沢山目に付きだす。黄色いスミレはクモマスミレ?
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オキの耳山頂直下にはハクサンイチゲも群生している。
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チングルマとのコラボも見られて嬉しい限りである。
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そしてホソバヒナウスユキソウを発見。ウスユキソウの特異種で谷川岳と至仏山にだけ咲く種類だそうだ。エーデルワイスと同種だとか・・。
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ハクサンコザクラも群生状態で至る所で咲いている。
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次から次へと現れる高山植物の写真撮影に忙しく、オキの耳到着は10:30となった。
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先週の尾瀬でも見たハクサンチドリも咲いている。
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一の倉岳まで歩いて見たいが往復で2時間はちょっと厳しいので一の倉沢出合の鞍部くらいまで歩く事にする。
岩肌にもお花畑状態で、ハクサンコザクラ・チングルマ・クモマスミレが所狭しと咲いている。
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トマの耳から少し下ると富士山浅間神社奥の院と書かれた鳥居が出てくる。
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綿毛に姿を変身中のチングルマ。
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歩き難い岩場の道を下っていくと東側のガスが晴れて朝日岳・笠ヶ岳が眼前に見える。遠くその奥は会津駒ケ岳か?
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パノラマで撮影すると左から茂倉岳・一の倉岳へ続く稜線、真ん中に朝日岳・笠ヶ岳、右はオキの耳に続く稜線である。
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30分程下ってくるとBルンゼの頭に到着する。
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石碑をアップにすると遭難碑である。
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この下がノゾキと呼ばれる断崖絶壁である。写真ではイマイチ高度感が伝わらないが・・・
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そろそろ引き返す事にする。この辺りにはコツマトリソウが咲いていた。
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西側もガスが晴れて来て万太郎山・仙ノ倉山・平標山への縦走路。
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オキの耳へと登り返す。結構厳しそう。
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奥の院まで戻ってくるとコツマトリソウとイワナシの可憐な花が咲いていた。
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再びオキの耳に戻ったのが11:55。丁度食事タイムにぴったりだ。
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場所を確保しておにぎりとカップラーメンの簡単な食事を摂る。
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食事休憩を摂った後は帰るだけである。早く降りないと帰りの関越道の渋滞が怖い。トマの耳の狭い山頂は人で溢れているようだ。
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そして下りの最大のポイント。まだ登ってくる人もいて大変そうだ。
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案の定渋滞が起きる。下のほうで結構滑って転んでいるのだ
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最難関の雪渓の下りを無事にこなして後は一気に下る。
ナナカマドも今は白い花を咲かせている。
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岩場では渋滞も起きる。写真の真ん中に赤い屋根の熊穴沢避難小屋が見えている。写真左の山肌が草原状に見えているのが天神平スキー場であそこまで戻る。
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グングン降りてもう直ぐで天神平と言うところで綺麗なギンリョウソウを見つける。
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どんどん下って広くなった所で双耳峰の谷川岳が良く見えている。登りにはガスで見えなかった景色である。
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14:08天神平ロープウェイ駅に到着。もう一度谷川岳を振り返りロープウェイに乗り込んだ。
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帰りは水上温泉郷の公共温泉で汗を流してから高速に乗る。危惧していた渋滞は、悪い方に当たってしまい関越道三芳から大泉JCTまで渋滞が続き、
外環に入ってからも美女木JCTで渋滞、首都高に入ると順調に流れていたが、竹橋JCTでトドメの渋滞でここが一番酷かった。東京の高速は本当によく渋滞する、これがなければいいのだが・・・・。
by hawks-oh-muku | 2012-06-30 23:18 | 群馬の山 | Trackback | Comments(0)
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