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大暑の猛暑日に涼しい丸滝谷

7/23(金)金剛山 水越川公共駐車場10:41→鉄板橋11:07→東谷・丸滝谷分岐11:23→下の丸滝12:00→上の丸滝12:07→六道ノ辻12:45→大日岳13:04→国見城址広場13:15(昼食休憩)→葛木神社14:00→モミジ谷第五堰堤14:35→カヤンボ橋15:06→金剛の水15:10→水越峠15:33→水越川公共駐車場15:42
累積標高差+725m-700m

連日の猛暑が続いており今日は少しでも涼しい山へと思っていたが、連日の仕事の疲れもあり朝が起きられず結局金剛山に行ってきた。
先週の休み7/16(金)が梅雨の最終日で翌17日より梅雨が明けたが、梅雨明け以降連日の猛暑が続いている。
あの鬱陶しかった梅雨は何だったのかと思うくらい毎日ギラギラの太陽が照っている。
こんな日は少しでも涼しい山に行きたいと考えるのは当然の事で、涼しい山とはまず登山道が緑に覆われて直射日光が当たらない事。そして標高の高い所である。
気温は標高が100m上がる毎に0.65度下がると言われている。(乾いた空気の場合100mで1度)なので高い山ほど涼しい筈であり、登山口が既に1000mを越えている所であれば登る時点で7度くらい涼しい訳で、大峯の山々の場合登山口が1000mを越えている場合も多く、涼しい山の条件にはピッタリだと思っていた。
しかし大峯方面に行くとなれば、行程を考えた場合最低6時には自宅を出発する事が望ましく早起きできる事が条件である。
私の場合仕事の時は毎朝5時に起きているので朝は強い方であるが、連日の猛暑と長時間勤務で体調は余り優れず、今日は1週間ぶりの休みで余り自信がない。
前日は晩御飯を食べた後エアコンの効いた部屋でソファに寝そべりながらTVを見ていたら疲れからそのまま寝込んでしまい、3時位に一度目が覚めるが暑い2階へは上がらずそのまま寝てしまった。
結局6時過ぎに目を覚ますが、既に気力はなく今日は金剛山にしようと思いTVを付けてウトウトとしながら8時過ぎに朝食を摂る。
行き先を金剛山に決めてからは更にゆっくりとしてしまい、結局自宅出たのは10時前になってしまった。
コンビニに寄りつつ水越峠に向かうと山麓線の名柄交差点の少し前に国土交通省のデジタル温度計が設置してあり、10時20分頃で既に35度を表示している。
今日は二十四節気の大暑で一年の内で最も暑い頃と謂われる日であるが、正に暦どおりの猛暑である。
こんな暑い日は沢沿いのルートしか考えられないと丸滝谷から登るつもりである。
水越トンネルを抜けて旧道に左折すると猛暑にも拘らず多くの車が停まっている。そのまま進んでいつもの水越川公共駐車場に車を停める。今日はここも結構車が停まっていて少しビックリである。
既に下山してきた人もいる中準備を整えて10:41にスタートした。
水越川遊歩道はひと月前と較べても雑草が生い茂り歩き難い。
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もう終わりかけであるが、ネムの木の花が咲いている。
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石筆橋を渡り舗装林道を登って行くが暑くて汗がドット噴出す。大きな堰堤を過ぎて登山口である鉄板の橋には11:07に到着した。
まるで登山者を拒むように雑草が生い茂っていて初めての方は一瞬躊躇うのでは無いかと思う。
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植林帯の中を5分程歩いて入渓ポイントから沢に入る。
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一瞬冷んやりとした風が通り抜け体感温度で5度くらい下がった様な気がした。やはり沢沿いのコースが正解である。
冷風扇と同じ原理で沢の冷たい水で風が冷やされて心地よい。
10分程で石ブテ東谷の分岐に到着。左側の東谷に向かう滝は結構水量が多い。
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石ブテ東谷には前回(6/25)に登っているので今日は丸滝谷ルートへ進む。
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分岐から10分足らずで一つ目の滝が出てくる。やはり水量は多めだ。
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気持ちの良い小滝を幾つか越えていく。
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分岐から25分ほど進むと少し大きめの滝があるが、水量が多く水の飛沫が身体に掛かり気持ちよい。
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梅雨明け後1週間ほど猛暑続きで雨は降っていないと思うが、梅雨に降った大量の雨が山に溜まっていたのだろう。豪雨が続いて山が吸収できる限度を越えたときに土砂災害が起きるのだと思うが、その点では金剛山の許容範囲はかなり広く深いのだと思う。
土砂に吸い込んでいた水が今湧き出して大きな流れとなっている。
登山靴の防水性能を試すように気持ちの良い沢にバシャバシャと入り込んで進む。
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12時丁度下の丸滝に到着し寄り道する。
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そこから少し歩き難い沢を進んで7分ほどで上の丸滝に到着。
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右側に設置されたフィックスロープを補助にして登って行く。
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登り切った所で顔を洗って首に巻いた「白くまの気持ち」と言う熱中対策グッズを再度湿らせて首に巻くとヒンヤリとして気持ちよい。
ロープを巻きつけた木を見ると大きなヒキガエルが木登りをしていた。
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上の丸滝を越えると水の流れは少なくなりやがて最初の一雫である湧き水を過ぎると水は無くなる。しかしこの下にたっぷりと水を蓄えているのだろう。
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水の流れがなくなると一気に蒸し暑くなり汗を流しながら最後の急登を越えて中尾の背出合に12:38到着。
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六道ノ辻には12:46到着。ここで初めてザックを降ろして休憩を摂る。流れる汗を拭いて一服する。ベンチに腰掛けて休憩していると下界よりは遙かに涼しく汗も引く感じである。
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大日岳13:04。天気は良いのだが遠望は利かず、霞んでいる。
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富田林方面もPLの塔がやっと確認できる程度しか見通せない。
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寒暖計は26度。下界より10度は涼しい。昨年の記録を見てみると丁度1年前の7/24(金)に丸滝谷を初めて登っているが、昨年は未だ梅雨明けしておらず大日岳の温度計は21度だったので、今日はやはり大暑の暦どおりの暑さである。
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オオギバボウシの花があちらこちらで咲いている。
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国見城址広場には13:15到着。結構な人で賑わっている。
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回数名札掲示板の前で弁当を食べる。ここの温度計は25度、今日は心地よい風が吹いていて空気も乾いているのか涼しく感じる。汗も引いていく感じである。
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下界では35度を越える猛暑日であるが山頂は天然のクーラーが効いていて避暑地にはもってこいである。余りの気持ちよさに食後のコーヒーも淹れてゆっくりと寛いで、葛木神社に向かう。
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ブナ林からの葛城山定点観測。本当に緑が濃くなって季節が夏である事を実感する。紅葉が見られるのはあと3ヶ月ばかり先だろうか・・・。
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下りはいつもの太尾東尾根で降りようと思っていたが、暑そうなのでモミジ谷を下りで初めて使うことにした。谷に降りるまでの尾根道は急で足元に気を遣いながら慎重に下る。
目印の入った木は4月に登った時に根元から浮いて傾いていたが、完全に倒れていた。
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谷に降り立つ手前は本当に急な下りで慎重に下った。
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谷に降り立つと以前には無かった案内表示がされていた。
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5分程で本流ルートの分岐に到着。本流ルートの沢は日が差し込んでいい雰囲気である。
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第五堰堤も下るのは初めてで滑らないように注意して下った。
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所々に山アジサイが咲き残っている。
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夏場このルートは少ないのか途中のルートは雑草が酷く足元が覚束無いほどである。
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渡渉ポイントも水が多く少し浸かりながら渡る。
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最後の第一堰堤を過ぎて少し進んだところで登山道の一部が決壊している。雑草も多い為注意が必要だ。
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最後の渡渉を越えて15:04にガンドバコバ合流、カヤンボ橋を15:06に通過。
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金剛の水15:10通過。アジサイが一杯だ。
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暑いダイトレを下って水越峠に15:33到着。
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バスの方向転換地の手前(水越峠側)は現在補修工事がされている。先週葛城山に登った時に舗装が波打ち危険だなぁと思っていた場所である。
確か先週ごろ和歌山で道路の陥没があり通行中のバイクが落ちて大怪我をしたとニュースでやっていたと思うが、アスファルトの下の地盤が雨で緩むと怖いなぁと思った。
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水越川公共駐車場には15:42に戻ってきた。休憩を含めて丁度5時間の山歩きであった。
昨年始めて丸滝谷を登ってから丁度丸一年。今日も涼しい沢歩きが出来た。
まだまだこれから暑い日が続きそうである。
熱中症に気をつけながらいい汗を思いっきり掻くのもいいものである。
それでも少しでも涼しい山涼しいルートを選んで夏の低山歩きを楽しみたいと思う。
by hawks-oh-muku | 2010-07-23 21:43 | 金剛・葛城山 | Comments(2)
Commented by 産六 at 2010-07-26 07:55 x
連日の猛暑ですが丸滝谷を行かれたのですね。私はその翌日(土曜日)に石ブテ東谷を行きました。沢筋はヒンヤリと気持ちいいですねー。6/25の記事を参考にさせていただいたので迷うこと無く、詳しい内容にはホント助かりました。終盤の壁のような滝は怖くて巻いてしまいましたが。

モミジ谷はやはり夏場は雑草が茂っているのですね。しばらくは立ち入らないようにします。(^^:;
大峰へは6時出発・・・同感です。キツイです。来週は稲村ヶ岳の予定ですが果たして起きられるか、です。
Commented by hawks-oh-muku at 2010-07-26 22:51
産六様こんばんは。
1日違いで石ブテ東谷でしたか!1週間くらい雨も降っていないのに水量は結構多く無かったですか?
今年は梅雨にしっかりと雨が降ったので猛暑が続いても水不足の心配は無い様ですね。空梅雨・冷夏だと農作物にも大きな影響が出てしまいますが、今年の様に梅雨にしっかりと降り、梅雨明け後は猛暑という夏らしい夏になる方が自然には良いようですね。
しかしこうも暑いと低山専門の私にとっては体力的にキツクて遠出やロングルートは難しくなってきました。

今週は、産六様に登山口までの道路状況を教えて頂いていた釈迦ヶ岳に行きたいなぁと思っていますが早起きできるかどうか自信が無くなってきています。
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