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昨年からの宿題、石ブテ東谷から金剛山

6/25(金)金剛山 水越川公共駐車場10:51→石筆橋10:58→鉄板橋11:15→丸滝谷分岐11:32→石ブテ東谷途中中尾の背分岐12:09→石ブテ東谷終点12:54→六道ノ辻13:03→大日岳13:22→国見城址13:30(回数掲示板前にて昼食休憩)→葛木神社14:10→大日岳14:25→六道ノ辻14:35→太尾塞跡14:45→太尾東尾根・西尾根分岐15:06→水越川公共駐車場15:29
累積標高差+-730m

今日の天気予報は午後から曇りだして夕方から夜に掛けては雨になるとの事である。
それなら雨が降りだす前に近場へと思い今月まだ登っていない金剛山に行く事にした。
しかし今日は午前3時半よりサッカーワールドカップのデンマーク戦があり、
早起きをしてTV観戦をするつもりで、もし天気が良ければそのまま早出して大峯辺りへの選択肢も残しておこうと思っていた。
ところが前夜は少し飲み過ぎたのと、疲れからソファでそのまま寝てしまっていて気が付くと4時過ぎでTVをつけると丁度前半が終わってハーフタイム中であった。
そして何と2対0で日本が勝っている。息子の部屋に行くとこちらも睡魔に負けた様でギターを抱いたまま寝ているので息子を起こして一緒に観戦。
そのまま後半戦を終わってみると3対1の快勝!大興奮である。
快勝の余韻が冷めず、そのままTVに釘付けで繰り返し放送される得点シーンを見ているうちに時間は6時を過ぎてしまって大峯行きはあっさりと諦める。
朝食を摂ってTVを見ているうちに眠気が来てウトウトしてしまい結局は遅い出発になってしまった。
今日はどのルートから登ろうかと思案するが、昨年8/28に挑戦し途中で違う道に入ってしまった石ブテ東谷(勘助屋敷)にリベンジする事にした。
昨年夏は、丸滝谷2回と妙見谷など谷ルートに続けて登り少し自信をつけて丸滝谷ルート途中から分岐する石ブテ東谷に挑戦するも、途中で青テープ目印に惑わされてとんでもない藪漕ぎの急斜面で太尾尾根に上がってしまい宿題としてこのルートは残っていた。

いつもの水越川公共駐車場に車を停めて10:51に歩き始める。
水越川遊歩道の雑草がかなり伸び始めてきた。夏頃には歩くのを躊躇するくらい生い茂る。
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遊歩道には真っ赤なヘビイチゴが沢山出来ている。
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石筆橋を渡って舗装林道を歩いていくと、対岸で行われている堰堤補修工事が着々と進んでいるようだ。
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丸滝谷ルート入口の鉄板橋までは退屈な歩きであるが、山アジサイが咲きだしていて一服の清涼剤となっている。
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鉄板の橋には11:15に到着。ここも雑草が生い茂ってきた。
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植林帯から谷に向かうが今日も天気は曇りで湿気が多く蒸し暑い。谷に入ると幾分涼しく感じるが今日は風もなく薄暗い雰囲気である。
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梅雨らしく可愛らしいカタツムリが葉っぱに付いていた。
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いよいよ石ブテ東谷への分岐である。暗くてオートフラッシュが焚かれて夜のようだ。
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左に入り滝の左側を巻く。
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巻き道を上がると手書きの案内板があった。昨年は無かったと思うので最近はこの道も使う人が増えたのかもしれない。
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分岐から10分程幾つかの小滝を越えていくと大き目の滝が現れる。2段になっていて下の滝はロープを頼りに登る。今日は水量も多く滑りやすい。
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1段目を越えて下を見下ろす。
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2段目は低いので難なく越えて更に8分程で次の滝が出てくるがここにもロープは掛けられている。しかしそこに行くまでが水量が多く滑りやすく水の中を歩く形で進む。
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滝を越えるとオカタツナミソウが咲いている。
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更に5分程進むと次の滝が現れて、ここは右側の斜面をロープを使って巻く。
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そのすぐ先にも長めの細い滝がありここも右側をロープを使ってクリアする。
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ここまでは昨年の記憶と大体同じであったがこの先は昨年の台風の影響か、倒木が増えて昨年と違う感じがした。
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中尾の背分岐の案内板がありこの先を少し行った所で昨年間違えたテープ目印があるはずである。
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今日の宿題は昨年間違えた分岐を特定しその場所を撮影する事である。中尾の背分岐案内から5分程進むとその場所はあった。
目の前はやはり進みづらいこんな感じである。
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その左側に青テープとハッキリした踏み跡があり如何にも巻き道と勘違いしそうな場所である。写真は暗くてしかも雨も降り出してピンボケであるが、今日見てもハッキリした踏み跡があり惑わされる。
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しかしここに踏み込むと途中から踏み跡が急になくなり急斜面を上がるとどんどん安定感がなくなり戻るに戻れない状況に陥るのである。この場所は絶対に要注意である。(ちゃんとした道があるのかも知れないが、少なくとも昨年は分からなかった)
今日は未踏部分の倒木の多い沢を先に進む。倒木地帯を過ぎると歩き易くなり5分程で少し広い場所に出る。
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二俣に分岐しているが右側に進む。するとすぐ先に大き目の壁のような滝が出てくる。
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左側のロープを頼りに登るが、傾斜はキツイ滝である。
登りきって下を見るとほぼ垂直の様な感じである。
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10分程進むと水量は少なくなり目印があって右側に道があるようだ。多分中尾の背に出るものと思われる。
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そこからは水が無くなり、一層きつくなった滑り易い斜面を上がる。
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5分程息を弾ませて登ると更に傾斜はきつくなりロープが出てくる。
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この長いロープ場を越えると丸滝谷・中尾の背分岐からの道に出合う。ケルンとはちょっと違う雰囲気の石積みがある。
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このルートを下りで使う人もいるのか、降り口にもテープ目印が沢山付けてある。
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出合から2分足らずで丸滝谷から上がってきた時の中尾の背との分岐に到着。(出てきたのは写真左側から)ここを右に上がればすぐに六道ノ辻である。
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六道ノ辻には13:03到着。ここで小休憩を摂る。
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大日岳に向かう斜面の階段は新しい木で補修がされていた。これから集中豪雨や台風など雨が多くなる時期になり、登山道も土砂が流出し山が荒れやすくなるその前に登山道の補修をして下さるボランティアの方々には本当に頭が下がる思いだ。
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大日岳13:22。小振りであるが雨も降り続いていてガスで遠望は全く利かない。反対側の富田林方面を見てもPLの塔すら確認できない状態だ。
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大日岳に何故か1輪だけジキタリスが咲いていた。月曜日に観音峯で見たのと同じである。誰かが植えたのだろうか?
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大日岳を過ぎて山頂に向かうところではタンナサワフタギの白い花が咲いていた。
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国見城址には13:30到着であるが雨と点検の為ロープウェイが運休で人が少ないのか誰一人いない寂しい雰囲気だった。
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登山回数掲示板前の屋根の付いたテーブルで昼食にする。気温は17度と涼しい位だ。
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食事をしていると何名かの登山者がやってくるが、その中にちょっと場違いな雰囲気の普通の服装で2人の若い女の子(20代前半?)がやって来た。
とても登山をする様に見えない2人であるがロープウェイは運休しているはずなので登って来たのだろう。雨が降っているので同じ場所に来て弁当を広げだす。
聞くとも無く会話を聞いていると、一人の子が箸を持って来るのを忘れたと言っている。
私も以前に忘れた事があり、予備の割り箸を持っているので良かったらどうぞと渡すと喜んでくれた。
すぐ横で食べているので会話が良く聞こえるが、この会話が漫才の様でとても面白い。
「私、お握りは作ってきたけどおかずが無いねん、あんたの頂戴」「なんでおかず持ってけーへんねん、おかしいやろ」「ええやんか、お握りあげるし」「いらんわ、わたしなぁ、今日朝から必死でおかず」「チンしたんやろ」「そーや一生懸命チンしたんや」
絶妙のテンポでの突っ込みに思わず噴出しそうになった。
関西以外の人が聞くと関西人同士の普通の会話が漫才に聞こえるらしいが、この会話なら本当にそう聞こえるだろう。
誰に教わるとも無く身につくボケと突っ込み、恐るべし関西人。
「私のおにぎりはな、振りかけとちゃうで、お茶漬け海苔を振りかけて握ってきてん、おいしいで食べてみ」「いらんわ」「おいしいからたべてみって」「ほんまやおいしいやん」「鮭茶漬けや!お茶の風味と鮭と海苔が合うやろ」
ちょっと納得。一度試してみようと思ってしまった。
そこへ高齢のおじいちゃんが一人でやって来て食事を始められる。さすがにおじいちゃんは誰もが思う疑問を次々と尋ね始めた。
「おねえちゃんら何処から登ってきたんや」
「シルバーコースて言うとこです」
おっ、見かけによらず結構登っているのか?
「ふーん、よう道判ったなぁ」
「バス降りて最初舗装の道歩いてたら前の人がここに入っていったから後ろを付いて行きました」
「そーか、ところで何で今日みたいな日に金剛山登りにきたんや」
「どっか行こかって二人で言ってて日にちだけ前から決めてたんで天気悪かったけど来ました」

少々危なっかしいなぁと思ったが、最近の山ガールのブームで興味を持ったのでしょうか?でも格好は本当に普通の町歩きの格好で、ブームに乗ったと言う感じでは無かった。
山歩きをするのは本当に良い事だと思うが、危険性も十分に認識した上でこれからも続けて欲しいな、と思った。その後も面白い会話は続いていたが、下山は千早本道を下りるみたいで降り口を教えてあげた。

食事を終えて食後のコーヒーも淹れてのんびりした後は下山するのみ。
雨が降り続いているので折り畳み傘を差して葛木神社へ向かう。
いつもの様に葛木神社に参拝し、裏参道からブナ林へ
緑が綺麗だ。
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定点観測の大和葛城山も雨で霞んでいる。
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大日岳に向かう通称餌場の近くでギンリョウソウが出ていた。
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下りは太尾東尾根。定番コースであるが駐車場にピンポイントで出られるのが最大のメリットである。雨は気にならない程度であるが薄暗くて陰鬱な雰囲気は気分の良いものではない。太尾塞跡に14:45到着、まるで夕方のような暗さである。
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西尾根分岐には簡単ながらベンチも出来ていた。
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旧道まで降り立って駐車場に向かう道端にキツリフネソウが咲き出していた。
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水越川公共駐車場には15:29に戻ってきた。
今日も雨が降り相変わらずお天気には恵まれないが、昨年からの宿題であった石ブテ東谷を何とかクリアし久し振りの金剛山を堪能する事が出来た。
サッカー観戦で寝不足ではあったが、山頂では若い女の子の漫才の様な楽しい会話も聞けて、梅雨空に負けない楽しい一日となった。
by hawks-oh-muku | 2010-06-25 22:36 | 金剛・葛城山 | Comments(3)
Commented by 産六 at 2010-06-30 13:38 x
石ブテ東谷のリベンジおめでとうございます! 昨年迷われた箇所はいかにもルートを逸れそうな雰囲気がプンプンしていますね。行こか行くまいか迷っていたルートですが、最後の滝を振り返って見た写真を拝見するとビビっちゃいますね。やはり丸滝谷ルートよりも相当に厳しいでしょうか?
Commented by hawks-oh-muku at 2010-06-30 23:03
産六様こんばんは。
石ブテ東谷は丸滝谷ルートと比べてロープの助けを借りる場面が多いと思いますが、最後の滝は丸滝谷よりも高低差は低いと思います。
ただ、水量の多いときは滑り易いので注意して登らなければいけないと思います。でも丸滝谷より沢を登っている気分は確実に得られると思います。
梅雨明け後の水量が少なくなってきた時期が歩き易いのでは?と思います。
Commented by 産六 at 2010-07-01 07:57 x
お返事ありがとうございます。なるほど、沢歩き気分がたっぷりと味わえるのですね。丸滝谷で沢シューズの方と話したことがありますが、沢の中をジャブジャブととても気持ち良さそうでした。一足張り込んで梅雨明け後の夏の涼味を堪能するというのも考えてみたいと思います。
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