チングルマ満開の八甲田山

2017年6月19日八甲田大岳
酸ヶ湯駐車場8:22→地獄湯の沢9:51→仙人岱10:21→八甲田大岳11:41→大岳避難小屋12:07(昼食休憩)→上毛無岱13:25
→下毛無岱13:53→酸ヶ湯駐車場14:59
累積標高差+ー670m

残雪が残るこの時期に八甲田山に登るのは2015年以来であるが、あの時は初めての八甲田山であり5月の末であった。
登山道にも所々残雪が残っており苦労しながら登った記憶があるが、今回は6月も下旬でありそこまで苦労することはないだろう。
毛無岱ではチングルマやワタスゲが綺麗だととの情報で、今回の目当てはズバリこの2点である。
酸ヶ湯駐車場に車をとめて準備を整えて酸ヶ湯登山口から入山する。
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2年前の5月末に登った時には、すぐに登山道にも残雪があったが、さすがにこの時期では残雪はないものの雪解け水で登山道が沢のようになっている。
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しばらく登っているとオオカメノキやスミレが咲いている。
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そしてムラサキヤシオツツジとコヨウラクツツジも並んで咲いていた。
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サンカヨウも綺麗な姿を現す。
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ゆっくりと登っていくと見晴らしが良くなり、南八甲田の山並みが見えてきた。
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ここまで残雪はなかったが、薄くなった雪渓が出てきた。しかしすぐに夏道に入るのでほんの短い区間だった。
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この辺りで大音量のラジオが響いていたが、夏道に入ったところで男性が一人でタケノコとりの留守番をしているようだ。今最盛期のタケノコ採りであるが、昨今はクマの出没も多いのでクマ除けの意味もあるのだろうが、それよりも遭難防止の意味合いが大きそうだ。登山道から笹藪の中に入って行くので遭難騒ぎによる被害も何人も出ている。そこで順番に留守番を残して大音量でラジオをかけていれば遭難せずに戻って来られるということだろう。但し、ここは八甲田・十和田・八幡平国立公園内であり本来は植物採取はご法度の筈なんだが・・・
そんな事を考えながら登っていき、地獄湯の沢が近づいてきた。あの危険な雪渓トラバースはまだあるのだろうかと思っていると、目の前にかなり雪解けの進んだ雪渓トラバースが現れた。
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上の方はこんな感じでまだまだ厚みのありそうな雪渓であり
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下の方はうっかり足を滑らすとやっぱり谷間で滑落しそうで危険個所には違いないが、ステップも切ってあり区間も短いので恐怖感はない。
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難なく雪渓を渡り終えて地獄湯の沢はもう少しであるが、振り返ると岩木山が姿を現した。やっぱり秀麗な山容である。
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地獄湯の沢付近ではイワカガミが結構な群生で咲いていた。
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地獄湯の沢の木橋を渡る。水量たっぷりで硫黄臭が辺りに立ち込めている。
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そして一段と綺麗に見えてきた岩木山をズームで撮影する。雲に浮かんでいる感じで、この時間岩木山に登っている方は一面の雲海を愉しんでいるだろう。
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地獄湯の沢の左岸を登り詰めていくとミツバオウレンが可憐な花をつけていた。
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そしてツマトリソウも一輪だけ見つけた。
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地獄湯の沢の上部の木橋を渡り返すと仙人岱は近い。その前にはまだ残雪地帯がありここを終えると仙人岱である。
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ここで少し休憩を摂る。八甲田清水はやはり少なく水を汲むことは出来なかった。
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これから登る大岳南斜面の雪は少なくなっているようだ。
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小休憩後に大岳を目指して木道を進む。雪解けは進んでいたが、南斜面の取りつき前からは夏道が消えており雪道歩きとなる。
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雪渓歩きを終えて急登の夏道で高度を上げていく。南八甲田の全容が現れ新緑と残雪のコントラストが美しい。
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遠くには岩手山も見えている。
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高度を上げていくとチングルマの群生が凄い!毛無岱でのチングルマには期待していたが、この南斜面の群落は予定外で本当に見事であった。
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そしてミネズオウや
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コメバツガザクラも一杯である。
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鏡沼に到着。ここから山頂はすぐなのだが先ほどからチングルマを中心に圧倒されるお花畑で中々先に進まない。
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ミツバオウレンとイワカガミの競演もあり
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ミネザクラもまだまだ見ごろであった。
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この先も見事なお花畑に目を奪われながら11:49にようやく大岳山頂に到着。
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三角点にはミヤマキンバイが花を添えていた。
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山頂斜面にはミヤマキンバイのお花畑で、所々に白いチングルマが混ざっている。
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ちょっと霞んでいるが陸奥湾を取り囲むように津軽半島や下北半島も見えている。
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昼食は大岳避難小屋の近くで摂ることにして北斜面を下っていく。ここはミヤマキンバイのお花畑でもある。
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チングルマも多いのでやはり中々足が前に進まない。
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急斜面を慎重に下っていくと雪渓が出てきて、Wストックを駆使して足を滑らせながら下っていく。
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下りきってから夏道に入る場所は竹竿が目印でこの木の根っこを通り抜ける。融雪が進んでいるので要注意である。
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大岳避難小屋に12:09に下ってきて避難小屋前にあるベンチにて昼食休憩。コーヒーも淹れて40分弱ゆっくりしてから毛無岱に向かう。ミネザクラはあちらこちらで咲いていて、丁度登山道脇に咲いていたので撮影する。
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ここからは足元が少し悪い急な下りになるが、ショウジョウバカマや
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イワナシが目を癒してくれる。
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ムラサキヤシオツツジもポツポツと咲いている。
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湿地になったところでは水芭蕉も綺麗に咲いていた。
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雪解け水が登山道を流れてまるで沢のようになっている。
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上毛無岱に到着するとチングルマのお花畑で何枚も写真を撮ってしまう。
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両側の白いのは全てチングルマで肉眼ではもっと密度が濃いように見えていて思わず感嘆の声が出てしまう。
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上毛無岱休憩所で少し休憩し、先に進むと下毛無岱を望む絶景スポットに到着。ここから長い階段を下っていく。
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下毛無岱もチングルマや水芭蕉が咲いているが、ワタスゲも見事な景色になってきた。
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毛無岱でのお花畑は想定通りであったが、今日は大岳でのお花畑が予想外の見事さで今日は本当に堪能させてもらった。下毛無岱が終わると酸ヶ湯までダラダラと長い消化試合のようで足元の悪い中を歩いていく。城ヶ倉分岐手前にオオバキスミレが固まって咲いている場所があった。
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そして酸ヶ湯温泉が見えてきたら最後の急下りである。
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酸ヶ湯温泉の手前に小川が流れていて登山靴の泥落とし用のブラシが設置してあるのでここでドロドロになった登山靴を綺麗にして15時前に駐車場に戻ってきた。今の北八甲田は見事なお花畑が見られるが、雪解けで登山道は泥濘んでいるので足元には十分注意が必要である。

# by hawks-oh-muku | 2017-06-19 20:09 | みちのくの山 | Trackback | Comments(0)