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金剛山にクリンソウ鑑賞登山

5/31(月) 金剛山 水越川公共駐車場10:40→青崩登山口10:53→セト11:54→カトラ谷入口12:17→水場12:48→クリンソウ群生地12:59→タカハタ道六地蔵13:19→国見城址13:21→売店前(昼食休憩13:26~13:53)→葛木神社14:00→大日岳14:22→六道ノ辻14:31→太尾塞跡14:42→西尾根・東尾根分岐15:06→水越川公共駐車場15:29
累積標高差+-880m

今日はクリンソウを見に金剛山に行ってきた。カタクリから始まった金剛山春の花シーズンもクリンソウで大体終わりになる。これからは梅雨シーズンを経て夏、そして秋へと咲く花も変わっていく。花の変化を見ていると僅か1~2週間くらいでも新しい花が咲いていたり無くなっていたりと季節の移り変りの速さを実感する。今日の楽しみはクリンソウと満開から10日経った葛城山のツツジの様子を金剛山から眺める事である。
自宅出発は10時前と先週金曜日に鈴鹿まで早朝より遠出したので、今日はゆっくり目である。いつもの水越川公共駐車場に10時半過ぎに到着したが、今日は一杯でもう2~3台分の空きスペースしかなかった。何とか空いていた端の方に車を停めて早速準備を整え歩き出したのは10:40となった。雑草が繁りだした遊歩道を歩いて石筆橋の手前まで来ると、街路樹にピンク色の花が咲いている。ヤマボウシだろうか?
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青崩道登山口前の堰堤改修工事は着々と進んでいて水を迂回させる大きなパイプが出来ていて水の流れはなくなっている。梅雨シーズンを見越して随分と太いパイプである。
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今日は天気が良く緑林の中まで陽が差して明るく感じる。
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階段の急傾斜を休み休み登って、ベンチのある葛城山遠望ポイントにやって来た。満開から10日間で色褪せてしまったが、それでもまだほんのりと赤く見える。
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セト到着は11:54。前回の反省から今日はここで小休憩を摂る。
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黒栂谷を下ってワサビ谷・カトラ谷への分岐の所に咲いていたラショウモンカズラは少なくなって2輪が残っているだけだった。
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その代わりにフタリシズカが。
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カトラ谷に入ると涼風が吹き抜けて涼しくて気持ちが良い。新緑の緑は一段と濃くなり山アジサイのつぼみが出来てきている。
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岩場の影にオウギカズラが固まって咲いていた。
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梯子場の手前からはタニギキョウが沢山咲いている。この先も今日は本当に多く見られた。
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梯子場を過ぎて水場に向かう分岐の所からはオオカメノキ(ムシカリ)が沢山咲いていた。
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水場に着いてここでペットボトルの水を補給し少し休憩する。温度計は13度とひんやりして涼しく汗が一気に引いていく。
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水場の周りの新緑は目に眩しいくらい輝いている。
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今更の話題であるが、カトラ谷のペンキ目印は矢印ばかりだと思っていたがここのは「水」と書かれている。見れば判るのにわざわざ「水」と書くところに悪意を感じず滑稽な位の親切さである。本人は親切のつもりでスプレーを吹いたのだろうか?
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小休憩後、旧い堰堤を越えて登ってクリンソウの群生地へ入って行く。谷の上には先客が居られて女性の方2名が立派な一眼レフで熱心に撮影されていた。
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接写されているクリンソウを見ると、色の薄いピンク色のクリンソウだ。私も代わって貰って撮影する。
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台風の土砂に流されてしまったのか今年は昨年よりも少ないような感じである。
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撮影を終えてそのまま上に登ってロープ場を越える。
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山芍薬は花期が終わって形を変化させていた。
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滑りやすい粘土質の急傾斜を登り切るとタカハタ道に出る。ブナ林の新緑が綺麗な場所だ。
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左へ進むとすぐに六地蔵である。
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国見城址には13:21に到着である。霞んでいて遠望は余り利かない。
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登山回数掲示板の温度計は15度。丁度過ごしやすい気温で、ここで昼食を摂る。
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昼食後に転法輪寺に立ち寄るとカイドウ桜が綺麗に花をつけていた。
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葛木神社へ向かう参道は冬の雪景色も良いが、新緑の季節も綺麗である。
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葛木神社に参拝する。八重桜は葉桜になり、少しだけ花が残っていた。
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裏参道ブナ林からの定点観測。ヤマツツジの赤は薄っすらと残っている、それよりも手前の緑がどんどん深くなっている事に改めて気付く。
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ブナ林の所から大日岳に抜けるところで小さな白い花を見つける。帰って調べてみたらオククルマムグラの様である。
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そしてヤマウツボが3本伸びていた。
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ギンリョウソウも発見。昨年は見ていないので2年振りの再会である。
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ヤマトグサも沢山見られた。
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大日岳には14:22に到着。
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雲は多いが大峰の山々が薄っすらと見えていた。
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六道ノ辻14:31。石ブテ尾根を下ろうかとも思ったが、駐車場に近い太尾東尾根を降りる事にする。
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途中に葛城山が見える場所があり、新緑の額縁に入れて撮影してみた。来年は満開の真っ赤に燃えている頃にこの場所から撮影するのも面白そうだ。
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太尾塞跡を14:42に通過。
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西尾根分岐を15:06通過。
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ホウチャクソウが白い花を沢山ぶら下げていた。
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途中で駐車場に直行する分岐を下る。細尾根の急傾斜である。
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ここまで来ると駐車場の車が見えている。
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駐車場には15:29に到着した。今日は目的のクリンソウが見られて良かった。明日からは6月、昨年は6/3に入梅し梅雨が明けたのはなんと8/3である。今年の予報では入梅は6/13頃で梅雨明けは7月20日過ぎとなっている。降るときにしっかりと雨が降り、晴れる時はすっきり晴れる男性的な梅雨になるらしい。休みの日が晴れるかどうかが一番気がかりであるが、6月は大峰の山を幾つか登って見たいなぁと考えている。
by hawks-oh-muku | 2010-05-31 22:31 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(2)

竜ヶ岳の羊(シロヤシオ)は緑でした。

5/28(金) 竜ヶ岳 宇賀渓駐車場8:21→裏登山道入口8:42→18番10:24→15番遠足尾根分岐10:44→クラ10:48→治田峠分岐10:51→竜ヶ岳山頂11:10(休憩)→重ね岩11:49→途中昼食休憩ポイント(12:05~12:25)→石榑峠12:49→小峠分岐13:04→長尾滝13:33→五階滝13:53→魚止滝14:14→白竜吊橋14:28→宇賀渓駐車場14:49
累積標高差+-900m

今日は鈴鹿山系の竜ヶ岳に行ってきた。鈴鹿山系の山は3月の藤原岳に続いて2峰目である。鈴鹿山系では昔近鉄が仕掛けた事によりセブンマウンテンと呼ばれる7峰があり、北から藤原岳・竜ヶ岳・釈迦ヶ岳・雨乞岳・御在所岳・鎌ヶ岳・入道ヶ岳となっている。
(鈴鹿山脈では御池岳が最高峰でその他にも山は数多くあるが、セブンマウンテンには入っていない。)
別に全て登ろうとか、北から順番に登ろうとか考えている訳ではないが、たまたま登りたい山がセブンマウンテンの北から順番になっただけの事である。
今回竜ヶ岳に登ろうと思ったきっかけは、シロヤシオが見たくて鈴鹿シロヤシオで検索していると一番多くヒットしたのがこの山だったからである。
シロヤシオ(別名五葉ツツジ)と言う花はまだ見た事がない。昨年は丁度見頃の時期に新型インフルエンザ騒動で会社から週一日の休み返上と、週一の休みも自宅待機を命じられ山にも行けず見る事が出来なかったのである。九州に居るときはシロヤシオと言う名前を聞いた事がなく、調べて見ると東北から近畿・四国に分布となっており多分九州にはないのだと思う。
そして今年は是非とも見てみたいと思った訳だが、どうも今年は超裏年で花つきは良くないらしい。当初2月に登った三峰山に行こうと思っていた所、いつもコメントを頂くSさんから少なかったとの情報を頂き、鈴鹿はどうかと思った次第である。
ネットで検索してみると竜ヶ岳のシロヤシオは竜の羊と呼ばれるくらい、白いモコモコが山に群落するらしい。羊と言えば、北九州のカルスト台地である平尾台は山に点在する石灰石の景色から羊群原と呼ばれ、最高峰の貫山と併せて2度歩いた事がある。
その時の写真がこれであるが、広大な羊群原を歩く人気のコースでとても印象に残っている。
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長い前振りであったが、結論は竜の羊と例えられる景色を見てみたくて今回は竜ヶ岳に行く事にしたのである。
朝5時半過ぎに香芝を出発し途中SAで朝食を摂りつつ順調に亀山JCTまでやって来たが、東名阪自動車道のリフレッシュ工事の事は全く頭になく(と言うより情報不足で知らなかった)鈴鹿ICから四日市ICまで渋滞で45分も掛かるとの電光表示が出ていて驚いた。亀山JCTから東名阪に入った途端、情報通り全く動かない。予定では四日市ICまで行く予定だったが鈴鹿で降りて国道306号線を走る事にした。
しかし考える事は皆んな同じで国道306号線もそれなりの渋滞で中々進まない。しかも途中からこれが国道かと思う程細い道になる。対面通行が困難な国道にも関わらず交通量は多く、すれ違いの退避で時間が掛かり2車線になるまでの区間でかなり時間と神経を費やした。国道477号線の交差を過ぎて漸くスムーズに車は流れて421号線を左折し登山口である宇賀渓入口に着いた時は8時を少し回っていた。
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ここを入るとすぐに大きな駐車場があり、係りの方が出てこられて「登山ですか?」と尋ねられる。「竜ヶ岳に登るのですが、ここからですよね?」と聞くとここで間違いないらしいが、「ここは有料ですよ」と教えてくれる。「無料の駐車場は何処にあるのですか?」と尋ねると少し戻った国道421号線沿いにあるらしい。先程通った時に確かに駐車場はあったが10台ほどのスペースは全て埋まっていた様な気がしたので、親切に教えて頂いた係りの方にも配慮して今回は有料であるがここの駐車場に停める事にした。駐車料金500円を支払うと、判り易い地図を1枚くれて登山届けは必ず出してから気をつけてお登り下さいと、とても親切な方だった。
登山届けを書いてBOXに入れる。ここにも藤原岳と同じ文言が書いてある。
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この案内地図と全く同じ地図を先程頂いた。登山道に番号が付いていて迷う事は無さそうである。
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もう一つの概念図による案内板。
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ここからホタガ谷入口まで20分ほど林道歩きになる。林道の途中にはトイレや水場があり、左側には大きな渓谷が流れている。
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ホタガ谷入口には東屋とトイレがあり、
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その右側の裏道登山道と案内が出ている所から登って行く。
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最初のうちは植林の中の尾根歩きになるが、各ポイントに案内地図と現在地確認の番号が付いていて判り易い。
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遭難されると警察や地元の方も大変なのだろう、ここまで親切な表示は始めてである。
やがて道は斜面をトラバースする様な形で進んでいく、傾斜は緩いので歩くのは楽であるが、左側は谷なので足元には注意が必要である。
危険な箇所は木橋が掛けられている。
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やがて谷筋に降りて谷を渡渉する。トラロープが掛かっているが、余り意味はない。(と思っていたが帰りのルートで意味が判る事になる)
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大きな岩を越えながら進むとピンクのタニウツギが綺麗に咲いている。
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そしてヒメレンゲの黄色い花も綺麗である。
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33番がホタガ谷出合となっている。(既に谷を渡渉してきているが、ここからが本流なのだろうか?)
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水量は多く水は驚くほど透き通っている、冬は雪が多いのだろう。この先も何度か渡渉を繰り返すが、木橋が架けてあり足元だけ注意すれば苦労はない。
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大きな滝のところは巻き道になり尾根に登るが、再び谷へと合流する。やがて水量が少なくなってくると新緑が一段と綺麗になる。
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別れ滝上部水場を過ぎると一気に視界が拓ける。近畿の山では余り見た事のない景色で感嘆の声を上げてしまった。
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標高は金剛山よりも低い山であるが、樹木がなくなり一面熊笹の山肌は森林限界を越えた高山と錯覚しそうな趣である。九州では火山帯の山が同じ様な雰囲気で、霧島の新燃岳と中岳の鞍部で見た景色を思い出した。
※霧島新燃岳の山裾の写真(鹿が映っています)
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ここから背丈を超える高さの熊笹の中、一筋に延びる少し荒れた道を登って行く。青空に向かって気分は上々である。
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振り返ると伊勢湾が見える。
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稜線に出ると3月に登った藤原岳が見える、しかし凄い風である。
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遠足尾根分岐まで来ると北側の斜面には樹木が青々としているのが判る。南側だけ何故樹木が無いのだろうか?
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そして藤原岳ではガスで望めなかった景色があった。御嶽と乗鞍岳である。感動!
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猛烈な風の中、遠足尾根を進むとお椀を臥せた様な形の竜ヶ岳が見えてきた。
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ピークと言う感じはしないが、地形図のP1042mにはクラと言う名前が付いていた。
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この辺りで漸く目当てのシロヤシオの花を見る事が出来たが本当に花は少ない。しかも烈風で揺れて写真が撮りにくい。
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更に歩くと程なく治田峠分岐である。ここから藤原岳へも縦走が出来る。
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竜ヶ岳が近づいてきた頃には周りはシロヤシオだらけである事に気付く、しかし花の付いているのはやはり少ない。
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そして見たかった竜の羊と形容されるシロヤシオがこれであるが残念ながら花は殆どない。モコモコとした木は全てシロヤシオである。
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凄い風の中を進んで山頂に近づいて来た所で、何とガスが湧いて来て回りの景色は全く見えない状態に・・・。
山頂に着いたときには回りは真っ白、風は飛ばされそうなくらい吹き荒れている。そして体温をどんどん奪っていくので寒くて仕方が無い。レインジャケットをウィンドブレーカー代わりに着込んで帽子も飛ばされそうなので、薄手のニットキャップを被る。
「山は天候が急変します」鈴鹿の山はなかなか私を受け入れてくれないようである。
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山頂には単独の青年が一人風を避けるように熊笹の影に寝そべっていた。ガスが晴れるのを待っているようである。少し話しを交わすと同じルートを登って来た様である。青年はおにぎりを食べだしたが、私はこの風に辟易してこのまま下山して、途中で食べる事にした。石榑峠に向かって降りていくと結構な急斜面である。しかしこの急斜面はシロヤシオの中を通るので、シロヤシオのトンネルになるのだが花は殆ど付いていない。
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重ね石まで降りてきた。この岩の天辺に登れるらしいがまだ風がきついので断念する。
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岩の下にイワカガミが咲いている。イワカガミとの対面もくじゅうの大船山以来2年振りである。
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重ね石を過ぎると樹木が増えて風を遮るのか風も弱まり、少し平で広くなった所を見つけて昼食にする。時間は丁度12時である。ここで20分ばかり昼食休憩をしてレインジャケットも脱いで下山に掛かる。弱まったとは言え風があるのでコーヒータイムは無しである。ミズナラの木に花が付いている。ミズナラの実はいわゆるドングリでこの花が実に成るのだろうか?花は初めて見た。
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ドウダンツツジが増えてきた。シロヤシオも含めて秋の紅葉の季節の綺麗な山だと思う。
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イワカガミも可愛い花を咲かせている。
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12:49に石榑峠に降り立つ。三重県側からは崖崩れの為通行止めになっているが滋賀県側からは登ってこれるようで車が1台停まっていた。
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釈迦ヶ岳へはこの峠から縦走出来る様で道標がある。
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ここから小峠までは国道歩きになるが、通行止めになっている為車は通らずかなり荒れている。15分程歩いて左に長尾滝へ降りる案内に従い谷に降りていく。
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ここからは水量の多い谷に沿って降りていくが、何度も渡渉を繰り返す。山頂であった青年は増水した時には渡渉出来なくなると聞いた。以前来た時に増水して靴を脱いで渡った事があると言っていた。その時流された登山者もいたとの事で、気をつけて下る。
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途中に堰堤があり左岸を巻いて降りるが、水は驚くほど透き通って綺麗である。
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最初のうちは渡渉も難しくなかったが、途中から増水したら危険の意味が判った。水流が激しい上に飛び石もない。ジャンプして渡るしかないのである。ロープは靴を脱いで渡る時の命綱の役目を果たすもので、沢登の装備がなければ意味が無いロープである。
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こんな激流の中を何度も渡渉する。案内表示はあるので迷う事はないが、ジャンプして渡る時は覚悟が必要である。
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長尾滝を巻く道にはほぼ垂直の鉄梯子が掛かっている。
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この梯子を降りると見事な長尾滝が現れる。
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その先に竜ヶ岳に登る中道と宇賀渓駐車場に戻る山沿いコースと谷沿いコースの3つに分かれる。谷沿いコースに行くにはここを渡る必要がある。
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ビビリながら慎重に足元を選んで渡り切るとまたすぐに渡渉である。
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この先に分岐があり、五階滝を見るために山沿いコースに入る。朝貰った地図によるとこの先谷沿いコースは危険マークが3つも付いているので山沿いコースのほうが賢明だと思った。
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五階滝の全容は写真には収まらなかったが、上部より5段になっている。
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谷の斜面にトラバース気味に付けられた山沿いコースを下ると魚止滝の手前で谷沿いコースと合流する。
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魚止滝へ寄り道し岩の上でコーヒータイムにした。奥に見えているのが魚止滝である。
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マイナスイオンたっぷりの岩場でゆっくりした後、魚止滝から見えていた鉄製の橋を渡り下って行く。
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次に白竜吊橋であるが、ここは危険とのロープが張ってある。
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渡って見るとすごく揺れる。良く見ると通常下に張ってあるワイヤーが全て飛んでいて本当の吊橋になっているのでグループの場合一人づつ渡る方が賢明である。
この橋を渡り切ると朝登った東屋のある裏道登山道の入口である。
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ここからは林道を20分弱下って無事14:49に駐車場に戻ってきた。登山BOXに入れた登山届けに下山時刻を記入し帰途に就いた。
帰りは湯の山温泉に立ち寄る事にして477号線を鈴鹿スカイラインに向かって走っていると御在所岳ロープウェイ強風の為運休の案内が出ていた。思わず納得の強風であった。
湯の山温泉の入口にある一番近い片岡温泉に立ち寄る。料金は600円で加水加温一切なしの100%源泉掛け流しの良い温泉であった。特に露天風呂は加温もしていない為ぬるめで20分浸かっても逆上せる事はなく疲れを癒すにはもってこいの温泉である。
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帰りは477号線を直進し四日市ICより東名阪に乗ったがこれが大失敗。鈴鹿まで7kmの距離で55分も掛かる大渋滞で朝よりも酷かった。しかし工事の終わる亀山からは順調に流れて19時に自宅に戻った。鈴鹿の竜ヶ岳は谷の厳しさと美しさ、山頂付近の熊笹の大パノラマととても良い山であった。夏場は山ヒルが出るので駄目であるが、シロヤシオが紅葉する秋にもう一度登ってみたいと思った。
by hawks-oh-muku | 2010-05-28 22:24 | 鈴鹿 | Trackback | Comments(4)

金剛葛城、8の字縦走。

5/21(金) 金剛山・大和葛城山 水越川公共駐車場8:13→青崩登山口8:28→セト9:34→カトラ谷入口9:52→カトラ右俣10:20→タカハタ道10:40→クリンソウの谷分岐10:46→ロープ場上山芍薬10:58→カトラ谷お花畑上部散策11:03→国見城址11:28→休憩→葛木神社11:53→一の鳥居12:00→パノラマ台12:37→カヤンボ12:51→金剛の水12:59→水越峠13:19→天狗谷取り付き13:47→中間地点14:28→弘川寺分岐14:48→大和葛城山山頂15:07→自然ツツジ園15:11(昼食休憩+散策)→ダイトレ15:54→水越峠16:33→水越川公共駐車場16:42
累積標高差+-1650m

8の字縦走のルートイメージ(GPS軌跡ではありません。あくまでもイメージです)
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カシミールでの断面図(GPS軌跡ではなく地図上での再現なので不正確です)
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今日はかねてより暖めていた馬鹿げた計画を決行した。水越を基点にして金剛山と大和葛城山の両山を一日で登る方は結構居られる様であるが、私の計画は少しだけ遊びを入れたルート設計で名付けて「金剛葛城8の字縦走」である。一般的には最短ルートで計画する為に、葛城山から天狗谷を下ったら青崩道を登り、逆に金剛山から青崩道を下ったら天狗谷を登るのが普通である。ダイトレ側であればダイトレを下ってダイトレを登る事が極めて普通のルートである。このルートでは周回した場合ダルマさんの様になり8の字にはならない。私の馬鹿げた計画とは水越川公共駐車場を基点に天狗谷から葛城山に登ってダイトレで下り、青崩道で金剛山に登りダイトレを下り地図上で8の字を描こうと言う物である。しかし元々の計画では山芍薬を5月前半に見ておいて単純に青崩道を登る予定であったが、山芍薬がまだ見られていないと言う事で計画が狂ってしまった。山芍薬を見るためにはセトからカトラに向かわなくてはならなくなり、体力的に持たない可能性がある。優先順位で言うとヤマツツジよりも山芍薬が一番なので、金剛山を先に登る事にして、葛城山は体力と相談して決行するかどうか金剛山に登ってから決める事にした。しかも今日は晴天で、気温も真夏日に近い所まで上昇する予報であり予想以上に体力を消耗しそうである。それでも大和葛城山のヤマツツジは、御所市HPの開花状況では19日に見頃を迎えたと言う嬉しい情報であり是が非とも葛城山にも登りたい所である。
朝はいつもよりは早めの7時に自宅を出発したが、この時間が中途半端でいけなかった。丁度通勤時間帯とぶつかったのか、ずっと渋滞で山麓線も中々進まない。あと30分早めに出ていたらと後悔するも時既に遅しで、結局1時間以上掛けて水越トンネルを抜けた。
左折して旧道に入ると路上駐車の車が満杯で、水越川公共駐車場も駐められるか心配になったがこちらはまだ半分程度しか埋まっていないので心配は杞憂に終わった。
準備を整えて8:13に出発する。来る途中、山の視界は霞が掛かった様にぼやけており天気は良いのに何故かなぁと思っていた。カーラジオでは霧の影響で、一部の高速道路や明石海峡大橋・瀬戸大橋に交通規制が出ていると言っていた。また黄砂の飛ぶ可能性もあるとの予報もあり、霧のせいか黄砂の影響かどっちかなと思っていたが、どうやら昨日の雨で湿った所に朝から晴天で日差しが強い為、蒸発で霧が発生している様である。水越川横の木道の遊歩道からはまるで湯気の様に白い蒸気が上がっていた。
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先ずは青崩登山口まで遊歩道とアスファルトの旧道を下って行く。トイレに寄って身軽になったあと登山口まで来ると、先日から行われている工事で木が伐採されて旧い堰堤が見えている。老朽化したこの堰堤の工事をする様である。
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青崩登山道は最初の40分位が階段状の登りで一番疲れる所であるが、そこを過ぎると傾斜も緩んで楽になる。そして最初の葛城山が遠望できるポイントもこの辺りである。霞が掛かっているが肉眼でもハッキリと真っ赤に燃えている山頂広場が確認できる。
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そして次はベンチも設置されているセトの少し手前の葛城山遠望ポイント。高度が上がった分先程よりもハッキリとツツジが確認できる。真っ赤に燃えているようだ。やはり今日は計画通り遂行し葛城山にも行かねば・・・と決意を固める。
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セトには9:34に到着。ここから黒栂谷へ向けて下降する。
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黒栂谷からカトラに抜けるところにラショウモンカズラが沢山咲いていた。
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セトから20分足らずでブルーシートの小屋の横に出てくる。ここから新緑のカトラ谷である。
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今日は暑くてここまでかなり汗を掻いたが、谷筋に入ると冷たい風が吹き涼しく感じる。体感的に尾根道より5度くらい涼しいのではないだろうか。新緑が美しくなったカトラ谷を歩いているとミヤコアオイを発見。
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さて先日滑落事故があったカトラの危険箇所である梯子場近くにやって来た。梯子場手前ではまだイチリンソウが残っていた。
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ふと下のほうを見るとロープがぶら下がっている。先日の救助の時に使ったものかと思われるが、残置しておくと降りる人も出てきて危険ではないかと思う。
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私が思う先日の事故原因はここではないだろうか?傘を差した場合上のロープが視界に入らないのである。木橋を渡り終えて気が緩んだ時に傘がロープに引っ掛り反動で下に滑落したと思われる。
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この場所の左下にある滝の下、ここで人を見かけたのである。テントのような物が張ってあった様な気がした。下の人はこちらを見ているようであったが声を掛けられる事も無く、てっきり下側から入渓遡行し滝の写真でも撮られているものと思っていた。
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さて優先順位1番の山芍薬を見に行く為、右俣の谷に入る。
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荒れていて登り難いが、上へ上へ登って行くと左側に山芍薬を発見した。出来るだけ近づいてみるが、すぐ傍まで行く事は困難な場所なので無理は禁物と諦める。
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いくつか見つけるがどれも近づく事が出来ずに滑りやすい斜面を注意しながら登る事に専念する。途中沢が分岐したりするがあくまでも本流を登って行く。ロープでも設置されていれば問題ないのだろうがアリ地獄の様な地質の急傾斜には結構神経を使った。漸く右側の植林帯に入る道を見つけてアリ地獄から抜け出して、植林帯を少し上がるとタカハタ道に出た。
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ここから国見城址に向かうブナ林は新緑が綺麗で癒しの森の風情である。新緑の中でヤマツツジの赤が一層映える。そう言えば今日は二十四節気の小満であるとテレビニュースで言っていた。小満とは「陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味。西日本でははしり梅雨が現れる頃 」だそうで本当に新緑が綺麗になっている。今年は春の低温で農作物や花の開花に様々な影響をもたらせているが、二十四節気は大体合っている様である。
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山芍薬を間近で見られていないので、前々回来た時に蕾を見つけたクリンソウの谷へ降りて行く事にする。六地蔵の少し手前を左に入り、滑りやすい粘土質の所を激下る。途中オオバユキザサの群生地に出会う。
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この辺りは自然林の中にスギの巨木が点在している。
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ロープ場の上まで下って山芍薬を探す。前々回見つけた蕾はもう花が開ききって変わり果てた姿になっており、時期を逸してしまったかと思ったが周り探索すると、ありました!待望の山芍薬とご対面である。
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開ききって雨で痛んでしまった山芍薬も幾つかあり花期の短い山芍薬を探すのは改めて難しいと思った。
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ここから少し引き返して左に曲がってカトラ谷お花畑へトラバースする。お花畑ではニリンソウが僅かに残っていたが時期的には完全に終わりである。更に東側の谷を渡って前回見つけておいた場所へ進む。この場所は結構多くの山芍薬があるが殆ど開ききって痛んでしまっている状態だった。
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いい咲き加減が一輪だけ。
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カトラ谷に戻って急登の階段を上がっていく。途中右側に僅かな踏み跡があり目で追っていくと山芍薬の白い花が眼に入る。進んでみるとここにも丁度良い加減の山芍薬が残っていた。これで十分満足である。
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結局カトラ谷の徘徊で時間が掛かり、国見城址には11:28着と青崩道登山口から丁度3時間も掛かってしまった。
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5月も下旬であるが今ここでは八重桜が見頃である。今年は花の時期が大幅に遅れていて色んな花が楽しめる。
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山頂の気温は19度、暑い筈である。今日は葛城山まで行く予定なので、ここで昼食は摂らずに、栄養補給の行動食の菓子類だけにして先へ進む。
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しかしこの15分程の休憩が身体に変化をもたらせた。葛木神社へ向かう赤灯篭の参道を登っていると太腿が引き攣った。2度ほど途中休憩し足を揉んで何とか葛木神社まで辿り着く。葛木神社の境内も八重桜が満開でいい雰囲気である。
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裏参道のブナ林からいつもの葛城山定点観測であるが、霞と黄砂の影響でハッキリと見えない。ただ肉眼ではツツジの状況が良く判った。
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あの頂へ行きたい!しかしカトラ谷徘徊で身体は悲鳴を上げている。どうしようか?結論は水越峠に着いた時の状態で判断する事にした。予定通り一の鳥居からダイトレに入る。ダイトレからもハッキリと葛城山が見えるところがあり、やはり行きたい気持ちが強くなる。幸い下りでは足に違和感はなくどんどんと下って行く。
パノラマ台に12:37到着。身体を労わる為に小休憩を摂る。
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カヤンボの休憩小屋でも少しだけ休憩し、林道を一気に下り金剛の水12:59に到着。ここでペットボトルに水を補給する。
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水越峠には13:19に到着。このままダイトレを進めば葛城山であるがそれでは今日の8の字縦走計画は完遂しないのでここから天狗谷青崩登山口まで進む。そして驚いたのは路上駐車の数。峠の端から端まで数珠繋ぎになって駐車されている。
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そして自分の車を見送って更に進む、普通ならここでお疲れ様だから何か変な感じである。路上駐車と裏腹に水越川公共駐車場にはこの時点でも空きが何台分かあった。
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そして更に驚いた事に水越トンネル横からの路上駐車の列は、遊歩道終点辺りまで伸びているのである。公共駐車場の事は知らないのだろうか?駐車場から2分と掛からない場所に路上駐車する意味が良く判らない。平日はバスの運行がないので何でもありなのか。
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13:37跨道橋で309号線を渡る。下山してくる人が多く何度もすれ違う。
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天狗谷の定点観測、昨年の台風で決壊した登山道。誰かが修復して頂いている様だ。
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水場14:13。ここでも小休憩しエネルギー補給。
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中間地点のベンチの所でも少し休憩し足の調子を気遣う。何とか持ちそうである。そこから階段を2度程越えると美しい自然林になり赤いヤマツツジが結構咲いている。
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弘川寺分岐・材木搬出場を過ぎてショウジョウバカマ群生地辺りに来ると、植林の間にヤマツツジが真っ赤に咲いている。
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騙し騙しやって来て山頂を踏んだのは15:07である。
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さぁ次はツツジである。本日満開宣言が出た様で正に真っ赤に燃えている様である。マスコミのヘリコプターも先程飛んでいたので、夕方のニュースでも取り上げられるのかも知れない。
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平日にも関わらず沢山の人出で賑わう山頂であるが、私の様に疲れ果てた登山者の格好をしている人はもう殆ど見かけない。私が登ってくる途中もひっきりなしにすれ違ったので大半は下山したのだろう。ベンチの一角で遅い昼食を食べているとロープウェイの最終営業時間のアナウンスが掛かっていた。最終運行時間は17時と言う事であるが、長い待ち時間が出る事は必至である。ツツジも堪能したので後は下山するのみである。ダイトレを使って下山すれば本日の計画は完遂だ。ダイトレの登山道脇にもヤマツツジが満開で目を楽しませてくれて疲れを半減させてくれた。
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水越峠には16:33に到着。
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今日二度目の道であるが、トボトボとゆっくりと駐車場まで戻った。路上の長い縦列駐車は綺麗になくなっており、葛城山に行っていた3時間半が長い時間だった事を改めて思った。今日は、久し振りに足が引き攣ってしまったが汗を掻く暑いこれからの時期は、水だけでなくスポーツドリンクや塩飴などミネラル分の補給が必要であると再認識した。あと疲れる前に短い休憩を挟むように心掛けたい。でも今日はきつかった。この後かもきみの湯でゆっくり疲れを癒したのは言うまでもない。
by hawks-oh-muku | 2010-05-21 21:21 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(4)

アケボノツツジとシャクナゲが咲き乱れる馬ノ鞍峰

5/14(金) 馬ノ鞍峰 三之公登山口8:40→明神滝分岐9:11→かくし平9:46→三之公行宮址9:59→稜線10:29→1073P10:42→馬ノ鞍峰11:14(昼食休憩)12:00→稜線分岐12:35→尊義親王御墓12:53→かくし平13:01→明神滝分岐13:24→明神滝13:27→三之公登山口14:05
累積標高差+-770m


今日は昨年から行きたかった台高山脈最奥部と言われる馬ノ鞍峰に行ってきた。この山は台高縦走をされるなど台高に詳しい方はご存知だろうが一般的に余り知られている山ではないと思う。私自身も昨年春に近畿に戻ってきて山と渓谷社の新分県登山ガイド「奈良県の山」を読んで初めて知った山である。何故この山に登りたいと思ったのかと言うと前述の登山ガイドを読んでみてアケボノツツジとシャクナゲが美しい山と書いてあり、私の好きなアケボノツツジを是非見てみたいと思ったからである。私は九州宮崎に単身赴任している時に山歩きを始めたが、まだ登り始めて間もない2007年の春に尾鈴山に登った時にアケボノツツジを初めて見た。山深い所に人知れず咲いているピンク色の美しい花に大いに感動し忽ちこの花が好きになったのである。しかし宮崎から福岡に転勤になりアケボノツツジの咲く山は遠くなりそれ以来出会えていない。昨年は5/11に登る予定で出かけたが大迫ダムの所で三之公林道通行止めの案内が出ていて敢無く断念しただけに今日は1年越しのリベンジと言う事になる。天気予報では近畿北部は雲が多く所により時雨れるが、南部は青空が広がると嬉しい内容であるが気温は相変わらず低くあまり上昇しないとの事である。自宅を6時半に出発し吉野方面へ向かう。169号線を南下し大迫ダムを左折し入之波(しおのは)温泉を過ぎて橋(入之波大橋)を渡る。(この橋は最大12トンの重量制限あり)
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更に奥まで進んで行くと北股出合となりここを左折し橋を渡る。ここからは細い道であるが舗装はされている。すぐに左側に鉄橋が見えて来るがここは見送ってそのまま直進する。
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途中砂利の採取場がありその区間だけ未舗装路であるが数百メートルの短い距離で問題はない。ここを過ぎると舗装された林道となるが道は細く、落石や木の枝が道路上にあり慎重にゆっくりと進む。
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やがて鉄橋の様な橋を渡った所で右側にV字型の鋭角に曲がった分岐が出てくるのでここを右折である。と言っても切り返しをしないと曲がれない鋭角カーブである。写真は切り返して振り返った所である。写真右の鉄橋方面から走ってきて写真左の方へ進む。
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鋭角に右折する所には見落としそうであるが一応案内が出ている。
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暫く進むと左側にトガサワラ原始林の案内板がある。昭和4年に国指定天然記念物になっているトガサワラ原始林は生きた植物化石で大変貴重なものの様である。
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ガイド本などによるとこの先に未舗装区間があるとなっていたが、きれいに舗装されておりかつて未舗装区間だった所が一番走りやすかった。やがて民家の様な建物が見えて来てそこを過ぎるとガイド本に載っていたバイオトイレがあった。
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このすぐ先が林道終点で7~8台ほど停められる駐車スペースになっており、その横の階段が登山口である。
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着いてみると和歌山ナンバーのランクルが1台だけ停まっていて私一人ではなかったと少し安心した。登山口には山ノ神の祠があった。さすが林業の村らしく1本杉の祠である。
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準備を整えて8:40に登山開始である。登山口には気になる看板が「遭難捜索費100万200万あなた持ち」
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この辺りは原生林の森なのでむやみに入り込むと痛い目に遭うと言う戒めであろうが、表現がストレートで金額を出すあたりはいかにも関西の山らしい。ここはかくし平登山口となっており、川上村のHPでは明神滝や三之公行宮址までの森林浴を楽しむハイキングコースとして紹介されている。ハイキング気分で奥まで入って行って遭難するケースが多いのかもしれないが、山馴れたベテランの方でも道迷いで一晩ピバーグし翌日に自力で下山したとの話も聞くので気を引き締めて登って行く。かくし平まではハイキングコースとして紹介されているだけあって、危険なところは木橋が整備されている。
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登り始めて5分ほどでシャクナゲの花が1本だけ咲いていた、この先が楽しみである。
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最初のうちは植林になっているが、間伐が行き届いていて下まで陽が差して明るい。さすが500年も前から植林が始まった林業の村である。片手間の林業ではなく村の主力産業なので良く手が入っている。
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15分足らずで分岐がある。誰かがマジックの手書きで「下に降りないほうが良い。山ノ神の頭への道は殆ど無い。かなり厳しい、行かない方が無難H20/3/9」と書いてある。そもそも今日は馬ノ鞍峰への往復ピストンで山の神の頭へ周回する気は毛頭ないがやはり道迷いには注意が必要な地形なのだろう。
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木橋が次々出てくるが、崩れ落ちている部分もあって、この場所は途中手前の木橋が落ちており滑って登り難かった。
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9:11明神滝の分岐に到着。ほぼコースタイム通りである。明神滝へは帰りに寄る事にして先へ進む。
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この辺りはムシカリ(オオカメノキ)の白い花が沢山咲いていた。
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所々で小さい流れの谷を木橋で横切るが、岩場にヒメレンゲの黄色い花を見つけた。沢山咲いている。
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水の流れている谷を見上げると新緑が眩しい。
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沢沿いを登って行くが、谷は深く所々遠くに滝が見える。2段か3段になった大きな滝は間近で見てみたいと思うが容易に近寄れそうなルートはない。
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この滝のところは大きく巻いていく様に道が付けられているので少し急な登りである。
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かくし平には9:46に到着。写真を撮りながらのゆっくりペースで登山口から約1時間である。ベンチがあるが苔がビッシリと生えている事から殆ど利用されていないのだろう。ここで少しだけ休憩を摂って先へ進む。
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10分足らずで三之公行宮址に到着。
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ここを過ぎると一旦涸れ沢に下りて尊義親王御墓の案内を見て進む。
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この先が少し判り難い場所で、御墓へ行く道は登山ルートから外れた所にあってそこで行き止まりである。川上村の整備したハイキングコースも尊義親王御墓へ行く所までである。(ちなみに地形図の登山道もここで終わりになっている。)ハイキングコースは馬ノ鞍峰に行く事は想定していないのでそのまま進むと御墓に行ってしまう。注意して周りを見渡すと、涸れ沢を渡った向こう側に目印が見えるので涸れ沢を渡るのが正解である。
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渡ったところにある案内目印。
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ここから沢は二俣に分かれて行くが真ん中の尾根に目印がありここを上がる。
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この辺りからは目印が頼りで地形図を見ても非常に判り難い場所である。地形図で確認すると沢の上部は二俣どころか蜘蛛の巣状に谷と尾根が広がっていて現在地の特定は容易ではない。但し踏み跡はハッキリしているので良く見て進めば問題ないか。(赤線はイメージでGPS軌跡ではありませんので不正確です)
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稜線が見えてくる手前は急斜面で直登は厳しくジグザクに登山道が付けられている。
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息を弾ませて登り切ると稜線に出て大きなブナの大木が出迎えてくれる。
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「山頂まで40分から50分頑張りまっしょい。ニセピークあり」の案内が出ていた。
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再度地形図を確認するとニセピークとは地形図1073Pの事だろうか。この辺りが標高950mで暫くはなだらかな稜線歩きが続きそうである。しかし稜線に出たとたん風が強く吹き抜けて5月中旬だというのにとても寒い。おまけに霧雨まで降ってきた。
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痩せてナイフリッジの様な稜線を10分少し歩くと本日のお目当てアケボノツツジのお出ましである。3年ぶりの再会で本当に嬉しい。
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時期的にはもう遅いので本当ならもう散っていても仕方が無い所であるが、今年の低温のせいで開花が遅れたのだろう。しかし足元を見ると散った花びらも多く、アケボノツツジの絨毯の様でこれも良かった。
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ここからはアケボノツツジのオンパレードで、中々前へ進まない。
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シャクナゲとアケボノツツジの競演も。これを見たさにこの山に来たようなものなので小躍りしたい気持ちである。
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アケボノツツジに押され気味だったがシャクナゲだって負けてはいない。
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何枚も写真を撮りながらヒメシャラとトウヒの林立するナイフリッジを進む。
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やがて傾斜がキツクなりアケボノツツジとシャクナゲの咲き乱れる中を進み登り詰めるといきなり三角点が目の前に現れた。
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本当にピークの天辺に設置された三角点である。
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南側に伸びる稜線は山の神の頭に続き、最終的に大台ケ原に至る縦走路である。
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反対側の北方面は池小屋山から高見山へと続く長い縦走路である。
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馬ノ鞍峰を示す山頂表示は無く、小さな私製のプレートが一枚だけぶら下がっていた。
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狭い山頂で食事をするスペースも限られる。少し池小屋山側に降りた平らなスペースで昼食休憩である。久々の肉うどんを作って食べる。
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しかし今日は寒い。ウィンドブレーカーを着込んでも寒く、耳が痛いくらいでザックから冬用のフリースのニットキャップをすっぽりと被ると幾分寒さも和らいだ。食後のコーヒーも淹れてゆっくりとする。
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12時になり下山を開始する。道迷いは下りの時に起こり易い。支尾根に入り込まないように注意して下る。登りにも写真を沢山撮ったのにアケボノツツジとシャクナゲを見ると名残惜しくてまたまた写真を撮ってしまう。
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支尾根に入り込みそうな間違い易い場所にはテープが巻いてくれている。登りの時には何でここにテープが沢山あるのか不思議な場所だったが、下りのときにテープの意味が分かる場所もあったりして周りを良く観察しながら降りていく。花ばかり見ていたり、漫然と歩いていたりすると道迷いの可能性があるので目印は見落とし厳禁である。
1073Pからは白鬚岳が見えていた。尖った山容がかっこいい。
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新緑の美しい森を眺めながら進んでいく。
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稜線から下山路への分岐の所は間違って真っ直ぐに進まないようにロープが張られている。そのまま進むと「遭難捜索費用100万200万あなた持ち」になってしまうのだろう。
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ここから急斜面を下って行くが、落ち葉が堆積し滑りやすいのでかなり気を遣いながら木々に摑まって降りていく。かくし平まで来たら一安心でここからは間違う事もないだろう。
帰りは明神滝分岐から明神滝に寄っていく。下って行く途中で豪快で美しい明神滝が姿を見せた。新緑とマッチして一瞬息を飲む様な美しさである。
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滝壺の近くまで降りていく事が出来るので飛沫を浴びてマイナスイオンをたっぷりと吸収する。この滝は落差50mで滝口から滝壺まで遮るもののない直瀑で、奥の岩壁にさえ触れていない見事な滝である。
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下流の方を見るとシャクナゲが咲いていて新緑とのコントラストがキレイである。
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元の登山道に戻って下山を急ぐ。登山口近くまで下ってくると川の畔に休憩所の様な物が見えた。
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14:05無事登山口に着いて、先程見えた休憩小屋の方に行って見る。木橋を渡って川を渡る。
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ここは川上村所有の水源の森で、吉野川・紀ノ川の源流である。川の水は文句なしの透明度である。
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休憩所は火気の使用は一切厳禁とある。管理しているのは川上村かと思ったら財団法人「吉野川紀ノ川源流物語」となっており推測するに林野庁の天下り先ではないだろうか。何を管理されているのか判らないがこの自然は税金を投入しても守らなければならない国民の財産である事は間違いない。ただムダに使わない事を願うだけだ。
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車に戻ると、和歌山ナンバーのランクルがまだ停まっておりテン泊縦走でもされているのだろうか。結局今日は誰にも会うことは無く静かな山歩きが出来た。この山深い原生林の中に咲き誇っているアケボノツツジとシャクナゲは、時期が来ると咲いて時期が去ると散っていくという繰り返しを毎年自然の営みとして人知れず行って来たのだろう。知る人ぞ知る秘密の花園、そんな雰囲気の山であった。
※山岳雑誌「岳人5月号」に台高山脈の隠れたブナ林・馬ノ鞍峰と紹介されていたので今後登山客は増えるかもしれない。但し山と高原の地図でも(迷)マークが何箇所かあるルートなので入山される場合は十分な注意が必要である。と言っても地形図で先読みをしてのルートイメージの確認とテープ目印に注意していれば大丈夫だと思うが・・・。
by hawks-oh-muku | 2010-05-14 22:25 | 台高・大峯 | Trackback | Comments(2)

雨のカトラ谷

5/10(月)金剛山 青崩駐車地10:19→青崩登山口10:22→途中引き返し→青崩登山口10:40→セト11:50→カトラ谷入口12:10→右俣散策12:39→水場12:52→お花畑散策13:08→国見城址広場13:32(昼食休憩)→大日岳14:18→六道ノ辻14:26→太尾塞跡14:35→ガンドガコバ→カヤンボ分岐14:58→水越峠15:24→青崩駐車地15:42
累積標高差+945m-925m

今年のGWは天候に恵まれて絶好の行楽日和が続いて、休みがない私にとっては羨ましい限りであった。そして連休明け最初の休みだった7日(金)は雨。おまけに午前中は出勤しなければならなくなり、天気予報通り午後から晴れたら六甲辺りを歩こうと思っていたが夕方まで雨は降り続き何処にも行く事が出来なかった。そして土日は五月晴れだったのに月曜日の天気予報は午後から雨。山は逃げないと良く言うが、山芍薬の花期を逃したくない、今日は雨でも兎に角登りたい。ところが日曜日の夜は仕事が長引き奈良の自宅に戻ったのは23時過ぎ。母の日と言う事もあり家族で食事をしてお酒を飲んでとゆっくりしていたら日付はとっくに変わって寝たのは2時前と朝起きてみると連日の出勤疲れと睡眠不足で体調は思わしくない。それでも朝食を摂り山歩きの準備をしてゆっくり目の9時過ぎに自宅を出た。しかし外に出てみると無情にも既に雨粒が落ちてきた。まだポツポツの雨なので余り強くならない事を祈りながら水越峠へ向かう。今日の目的は山芍薬なので、青崩道から上がってセトからカトラに回る予定である。今日は体調が思わしくない事もあり少しでも楽をしようと青崩登山口近くに路上に車を停める。天気も悪いのでいつもよりかなり車の数は少ない。準備を整えて10:19にスタートする。今の所雨は小康状態だが、傘を持ってトイレの横から上がっていくと、カキドオシの花が沢山咲いている。
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石ブテ尾根へ続く林道は現在工事が行われている様で、小型のダンプやユンボが見えていた。青崩道は登り始めが階段状の登山道でいつもよりキツク感じる。今日はやっぱり体調が良くない様なのでゆっくりと登るが、すぐに息が上がる。しかし10分近く登った所でどうもお腹の具合が悪い。この先の道程を考えた時には引き返すのが最良の選択と思って、折角登った階段を慌てて下りる。そのままトイレに駆け込んで用を済ませ、再度の登りとなり、約20分の時間ロスとなった。しかしそのまま登っていたら脂汗で苦しんでいたに違いないので判断は正しかったと気を取り直して出直す。登山道にはマムシグサが沢山出てきていた。
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そしてハナイカダも。葉っぱは天ぷらにして食べられるらしいが食べた事はない。
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ヤマフジも緑の中で紫が光って綺麗である。
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我々登山者にとって雨は嫌なものであるが、一段と新緑が芽吹いている木々にとっては恵みの雨なのであろう、山の緑が一層美しく映える感じがする。
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4/30郵便道で見かけたチゴユリが青崩道にも今を盛りと咲き誇っている。
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雨足が強くなり傘を差して登って行くとホタルカズラを発見。
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傘を差してゆっくりと登ったがセトへの到着は11:50といつも以上に時間が掛かった。
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いつもであれば、最初のうち身体が辛どくても30分も登れば慣れて来て調子が上がるのだが、どうも今日は本当に体調が悪いようだ。今日は余り無理出来ないと思いつつ傘を差したまま黒栂谷へ下って行く。雨は弱まるどころか強くなる一方で、カトラに入ると片手では危険なところもある為カトラ谷入口のブルーシートの小屋でレインウェアを着込む。
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谷に入ると水量は多く、水も少し濁っている。
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オオツクバネウツギの白い花が沢山咲いている。
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梯子場の手前の斜面には昨年同様イチリンソウが咲いていたが、イチリンソウは昨年よりも多い様な気がする。
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梯子場を越えて、水場の手前の分岐に来たがここの右俣に山芍薬が多いとの情報を得たので探索に入ってみる。
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右俣に入ってみると足場が悪く、殆ど沢に入り水の中を歩く形になる。暫く悪戦苦闘しながら進むと新緑の美しい沢筋である。
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しかし山芍薬は見当たらない。もっと上まで詰めないと無いのだろうが、今日の体調と天候を考えたらこれ以上進むのは危険だと判断し引き返す事にした。下りは登り以上に足元に注意を払って滑らないように戻る。
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分岐まで戻ってカトラ谷の正規ルートを登り、水場到着は12:52である。かなり時間が掛かっている。
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雨で肌寒く感じていたがやはり気温は10度しかない。
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水場付近にはオオチャルメルソウを沢山見かけた。
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水場でペットボトルに水を補充し、まずはニリンソウのお花畑である。これで今シーズンは3回目であるが、今年は昨年より少ない様な気がする。
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しかもこの天候でニリンソウは下に俯いた状態で元気がない。それでもこの群落は見事なものである。
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続いて大本命の山芍薬はどうかと、左の谷へ進んでみると前回より葉っぱの色は緑が美しくなった様だが蕾は固いままである。
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誠に残念で、もう一箇所クリンソウの谷へ向かおうかとも思ったが今日の体調では厳しい。更に傘は畳んではいるが、片手で持っているのでロープ場を越えるのも危なっかしい。そう考えると今日のところは大人しく山頂に向かったほうが賢明かと思い、諦めてカトラ谷ルートに戻って最後の急登を上がる。しかしこの急登で体調の悪さを実感し何度も立ち止まっては息を整える。ヤマブキソウが沢山咲いていて写真を撮りながらゆっくりと登った。
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国見城址の下の広場に着くと八重桜が綺麗に咲いている。
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国見城址には13:32に到着。
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金剛桜は丁度見頃で、今年は1週間ほど遅れた様である。昨年5/8に登った時には既に散っている状態だったので初めて見る事が出来た。山芍薬は残念だったが、金剛桜が見られたので良しとしよう。GWに休めない私には見頃には合わないと思っていただけにこれだけは収穫である。
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転法輪寺の枝垂桜は残念ながら散っていた。
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登山回数掲示板の屋根の付いたベンチで弁当を食べるが、全く登山者がいない。食べている最中でも本当に誰も来ない、雨の日に登った事は以前にもあるがこんなに人が少ないのは初めてである。寂しい昼食を終えていつもの様に葛木神社に参拝しようと途中まで登るが今日の体調の悪さは何なんだろう。身体も冷えたのか寒気もしてきて早く下山したほうが良さそうである。そう思うと葛木神社も諦めて回れ右で虫除け井戸の所から大日岳経由でさっさと下山である。体調の悪さを鑑みてガンドガコバで下る事に。大日岳ではガスも出てきて眺望はゼロ。
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六道ノ辻を経由して太尾塞跡を14:35に通過。
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ガンドガコバは面白味は無いが、体調の悪さを考えると足場も良く急な下りもないので歩き易い。途中植林の間に真っ赤な山ツツジが咲いていた。
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今日は葛木神社に行かなかったのでいつもの場所からの葛城山定点観測写真が撮れなかったが、途中葛城山が綺麗に見える場所で写真を撮る。
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葛城山の山ツツジもまだ蕾膨らむ状態らしくほんのりと赤みを帯びた感じである。今日来る時に櫛羅交差点に警備員が一人立っていたが、見頃まではまだ1週間以上は掛かるのではないだろうか。
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カヤンボ橋を14:58に通過。
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金剛の水を15:02に通過。ここまででも誰にも遭わない。
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ウワミズザクラだろうか大きな木に白い花が咲いている。
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ダイトレを一気に下っていると新緑が映えて植林とのコントラストが美しい。
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水越峠には15:24に到着。ここに来ていつもは水越川公共駐車場に車を停めるのに今日に限って青崩付近に路上駐車した事を後悔する。
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車道に出て傘を差して歩いて15:42に漸く駐車場所に戻ってきた。今日は10日振りの山歩きと、連続勤務の疲れと、睡眠不足が重なったのか本当に疲れた。更に雨の中傘を差しての山歩きが良くなかったのかも知れない。天候と体調を考えたら今日は千早からカトラ谷を登り、本道を下るのが賢明だったのかと反省した。
さて山芍薬の見頃はいつだろうか?次の休みは14日の金曜日であるが今日の蕾の状態ではまだ先かもしれない。17日月曜日は会社の行事があり山歩きは無理である。う~ん今年も駄目なのか?非常に悩ましい所である。14日金曜日はもう一つ昨年行けなかったアケボノツツジとしゃくなげが咲くと言う台高山脈の馬ノ鞍峰に行きたいと考えている。アケボノツツジは2007年に宮崎の尾鈴山へ行って以来見ていないので是非とも見たいと思っている。しかし色々と欲張る以前に体調を整える事が先決かもしれない・・・・。
by hawks-oh-muku | 2010-05-10 21:50 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(2)