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シロヤシオ・トウゴクミツバツツジ咲く丹沢・塔ノ岳

2011年6月4日(土) 丹沢・塔ノ岳 戸沢山荘駐車場10:22→P1209稜線11:51→書策新道出合12:00→新大日12:20→木ノ又小屋12:32→塔ノ岳13:01(昼食休憩30分)→金冷シ13:43→花立山荘13:58→天神尾根分岐14:13→天神尾根登山口14:58→戸沢山荘駐車場15:05
累積標高差+910m-895m

今回も中々時間がとれずに大変遅い更新となってしまって新鮮味もなく旬の情報にもならないが、山行記録として漸くアップしたと言う次第である。

関東に来てからずっと行きたいと思っていた丹沢に漸く出掛ける事が出来た。丹沢の山域は首都圏から近いがとても山深く自然たっぷりで、関東圏では人気の高い登山者のメッカと言える山域であり、聖地とまでは言い過ぎかも知れないが近畿で言う大峯の様な所である。
また丹沢山は日本百名山の一つでもあるが、山域の最高峰は蛭ヶ岳1673mとなっている。
しかし問題はアプローチの長さであり、満喫するためには稜線に点在する山小屋を利用した縦走がお勧めの様である。これまた大峯奥駈道との共通点がある様だ。
登山ルートは本当に多いので色々下調べをしたが、結局の所は大倉登山口からバカ尾根と呼ばれる大倉尾根からのアプローチが一番容易に取り付けそうである。大倉尾根が何故バカ尾根と呼ばれるかと言うと、単調な尾根歩きが塔ノ岳まで3時間半・標高差で1200m延々と続くからだと言う。
私にはトラウマと言うか一つの目安がある。縦走のアップダウンを繰り返してのいわゆる累積標高差ではなく、登り一辺倒の3時間程で標高差1000mを超えると足の筋肉に変調をきたすのである。これは登山を始めて間もなくの頃に霧島高千穂峰の由緒正しき霧島東神社から登る一番キツイルートを登った時の事である。霧島連山や高千穂峰に何度か登り少し自信がついてきてこのルートにチャレンジしたのであるが、悪天候や装備の貧弱さはあったものの太腿の引き攣りがあり、山頂を目前にして撤退した事があるのである。その後万全を期して同ルートからリベンジは果たしたものの、この時の記憶があり自分の体力の一つの目安としてこの基準は活きているのである。
この事が丹沢に対しての気持と裏腹に中々足が向かなかった要因でもある。それともう一つの要因が早朝出発がキツクなって来た事である。毎朝5時に起きているのだが、それよりも早く起きるのが辛くて早朝出発が求められるロングルートは避けてしまうのである。
この日も結局いつも通りの5時に目覚まし代わりの携帯アラームで目が覚めるが、すぐには布団から出られない。木・金と福岡へ出張に行っており昨晩自宅に戻ったのは22時過ぎで疲れが少し残っている。グズグズしているうちに昨晩セットしておいた炊飯器からご飯が炊けた合図のメロディーが鳴る。
これを機会に布団から抜け出して、チャチャッとおかずを用意して朝食を摂る。それからもう一度下調べをしたり、準備をしたりで時間が掛かり結局7時になってしまい慌てて自宅を出発する。
今日は初めて湾岸線を使う。自宅からすぐの浦安ICから首都高湾岸線に乗る。東京ディズニーランドの横を通って車を走らせる。ディズニーランドまでは自宅から車で僅か10分程の距離であるが私には用も無く何の恩恵も無い。そして有明JCTを右にとりこのルート最大のハイライトであるレインボーブリッジを初めて渡る。芝公園の所では東京タワーの真横を走る。六本木・渋谷と大都心の中を走っていると何か変な感じで今から山に行く気分ではない。首都高は用賀から東名高速へと変わる。しかし今日は梅雨の合間で久々の晴天であり車は多い。中央道では既に36kmの渋滞が発生しているとラジオから情報が流れている。東名も川崎から厚木まで16kmの渋滞を伝えており、すぐに渋滞の列に加わる事になった。関東の山に行く場合この渋滞が問題である。余程早朝に出発しないと都心を抜けた辺りから必ず渋滞に巻き込まれる。当然帰りは上りが渋滞するので早めに切り上げないとダブルで渋滞に巻き込まれる事になるのだ。
漸く渋滞も無くなり、順調に流れて秦野中井ICで東名を降りる。一般道に入り目指すは秦野戸川公園。県道705を進んで戸川駐在所前を左折し公園に到着。多数の車が停まっているが少しでも時間短縮の為に林道終点の戸沢山荘まで行く予定である。山と高原の地図で見る限り戸沢山荘にPマークがあり一番近い登山口になっている。しかしこの道の下調べはして来なかったので少々不安が残る。暫く進むと不安は的中し未舗装林道となる。しかも凄い荒れ様で、FFステーションワゴンでこの先行けるかどうか大いに不安になるが、今更引き返す事も出来ず、ゆっくりと進む。大きな水溜りもあり大きな石が転がる林道を登っていく。余りの緊張で写真を撮る余裕も無かったが、どんな道かと言うと水越峠から金剛山へのダイトレを更に酷くした感じの道で、その先のガンドバコバよりも強烈である。何とかゆっくり登っていくと新芽荘が出てきてここにも駐車場所があり、烏尾山への登山口もある。更に奥まで走らせると作治小屋が出てきた。ここにも有料駐車場があったが、今日は山開きの祭りがある様で、ここは駐車禁止になっており更に奥まで進んで戸沢山荘下の駐車場所へ停める。既に多くの車が停まっていてほぼ満車状態である。
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料金箱があり300円を入れる様になっているが、小銭入れには500円玉しかなく500円を投入し準備を整える。しかし今日は登山よりも先程の林道が一番のハイライトだった様でどっと疲れてしまった。気を取り直して歩き始める。登山届BOXがあり登山届けを出す。
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この小屋は夏季限定の秦野警察丹沢臨時警備派出所である。少し進むとすぐ右側に登山道が出てくる。政次郎尾根の登山口である。
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登りはこの政次郎尾根を登る。一旦沢を渡渉し尾根に取り付く。先行の若者3人に続いて植林の尾根道を登っていく。
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鹿除けネットのあるしっかりとした尾根道を登っていくが結構な急傾斜である。地図では稜線までの標準タイムが1時間35分となっており距離の割には結構掛かるのは急傾斜を一気に高度を稼ぐからだろう。木の根っこが張り巡らされた急登が続く。
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登り始めて50分ほど登り一辺倒の尾根が続いたが、漸く少し緩んできた。
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少し小腹が空いてきたので行動食を頬張りながら歩く。今日は久々のソイジョイを用意してきた。これは少しずつかじりながら歩けるので行動食としては結構気に入っている。
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ふと横を見てみるとギンリョウソウが出ている。
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植林帯から自然林に変わり雰囲気は良くなってきたが相変わらず傾斜はキツイ。
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ジシバリの黄色い花が目に付きだした。
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トウゴクミツバツツジもまだ残っている。
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ハルリンドウの花もたくさん咲いている。
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登山道の様相がだいぶん変わってきたがガスが辺りを覆うので折角の展望は得られない。
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変わった花を見つける。クワガタソウかな?
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そして本日一つのお目当てであるシロヤシオも出てきた。
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そしてやっと稜線に到着した。登山口からの所要時間は1時間20分強で標準タイムよりも少し早かったが、結構タフな尾根道でかなり体力を消耗した。
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稜線に出ると気持のいい道が続く。
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シロヤシオとトウゴクミツバツツジのコラボも見られてテンションも上がってきた。
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書策新道との合流点にはベンチもあり多くの人が休憩しており、私もここで小休憩を摂る。
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5分少々休憩した後再び歩き出す。稜線には色々な花が咲いている。アセビも遅れているのか今が満開の様だ。
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ガスは相変わらず掛かっているが、シロヤシオやトウゴクミツバツツジが綺麗に咲いている。
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休憩場所から15分ほどで新大日に到着。
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ここには茶屋もあるが今日は閉まっている。夏季のみの営業なのだろうか?
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ここから先は登山道保護の為の木道となっており雰囲気も良くなってきた。
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シロヤシオに
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トウゴクミツバツツジも増えてきた。
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登山者も増えてきて多くの人と一緒に歩いていく。
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間もなく標高1396mの木ノ又大日小屋が見えてきた。
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宿泊も出来る木ノ又小屋に到着。多くの人が休憩しており、カキ氷が人気の様だが、私は一服しただけですぐに歩き出す。
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ガスは晴れる様子も無く崩落した痩せ尾根を通過する。
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白い花が多く咲いている。シロガネソウの様だ。
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暫く歩くと何やら動物の気配を感じて見てみると鹿が一頭草を啄ばんでいた。
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ここ丹沢も鹿が多く、ヤマヒルが多い事で有名であるが今日は今のところヤマヒルの被害には遭っていない。しかし登山道のすぐ横で人を怖がる事も無く突然現れたのでちょっと驚いた。
そこからはトウゴクミツバツツジ満開の道歩いて行く。
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そして漸く13:01に塔ノ岳に到着した。
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残念ながら一面ガスに包まれ全く展望は得られない。本当ならこの景色が得られる筈だったのだが・・・。
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山頂付近は多くの登山者で賑わっているが、何とか場所を見つけて昼食にする。
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食後のコーヒーを淹れて寛いでいると、少しガスが切れてきたがこれが精一杯で大展望は得られなかった。
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食後、百名山である丹沢山まで足を伸ばすかどうか検討するが、登り始めが遅かった為に時間は既に13:30である。丹沢山までは稜線歩きで標高差は大したことはないが時間は往復で2時間を要する。本当は行くつもりだったが、時間的には余裕がなく足も痛みが出てきたので今日のところは止めておく方が賢明である。そうと決めると帰りは予定通り大倉尾根を下りて行く。少し下るとバイケイソウの緑の葉っぱが生い茂っている。
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崩壊地の見通しの良いところで、ガスの切れ間に丹沢山の山裾を見る事が出来た。
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15分ほど下ると鍋割山への分岐点である金冷シに出る。大倉尾根は左側へ下っていく。
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途中崩落した痩せ尾根を通る。
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金冷シから10分少し下ると山小屋が見えてきた。
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花立山荘である。ここでも多くの登山者が休憩をしてカキ氷を頬張っていた。
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ここで少し太腿が引き攣るので腰を下ろしてズボンを捲り上げて消炎スプレーを吹き付ける。いつも単独で登山しているので、常に悪くなったときの事を考えてザックに常備していたが実際に使用するのは初めてである。しかしこれは結構効果があって一時的にせよ足は良くなったのでそのまま下っていく。
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花立山荘から15分程で、天神尾根への分岐が出てきた。大倉尾根はこのまま下っていくが天神尾根へは左に曲がる。
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多くの登山者は全て大倉尾根へ進んで、天神尾根へ曲がったのは私だけであった。天神尾根は急傾斜と聞いていたが、情報通りの急な斜面を下っていく。
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しかし新緑が美しく気持ちよく下っていける。
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新緑越しに朝登った政次郎尾根が覗ける。
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急傾斜を足を騙しながら一気に下っていくとフタリシズカが咲いていた。
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14:58漸く天神尾根登山口に下りてきた。
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沢を横切って進んでいく。
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15:05に駐車地に戻ってくると河原ではカラフルなテントの花が沢山咲いていてちょっとビックリする。
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早く帰らないと渋滞に巻き込まれるので帰り支度を急いで長い長い未舗装林道を慎重に走って家路に就いた。帰りの東名高速は渋滞が始まるところで、短い渋滞で済んで割とスムーズに首都高に合流する事が出来た。しかし首都高でも小刻みな渋滞が続いて、レインボーブリッジを渡る所で少し危険だが片手運転で写真を一枚写すことが出来た。右側にはお台場の某TV局が見えるのだがさすがにそこまでの余裕は無かった。
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無事家に帰り着き、温泉が無かったので自宅の風呂を溜めてさっぱりと汗をながした。しかし翌日から2日間筋肉痛になるという何とも情けない怠けた身体にガッカリである。
by hawks-oh-muku | 2011-06-04 23:01 | 丹沢 | Trackback | Comments(12)