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大展望の房総の低山・鋸山

2011年4月24日(日) 鋸山 ロープウェイ駐車場11:26→登山口11:37→観月台11:46→石切場新道道分岐12:04→日本寺北口管理所12:13→百尺観音12:14→地獄覗き12:21→大仏12:39(昼食休憩)→展望台13:29→石切場新道分岐13:42→石切場跡13:48→東京湾を望む展望台14:14→鋸山山頂三角点14:35→林道口・沢ルート分岐14:48→安兵衛井戸15:12→素彫りトンネル15:14→ロープウェイ駐車場15:49
累積標高差+590m-575m

関東3つ目の山は何処に行こうか悩んでいた。行きたいところは奥多摩か丹沢・・・。
しかし身体がついて来ない・・・。先週5日間の出張の後筑波山に登り、翌日からまた仕事が続いて金曜日から土曜日に掛けて今度は北海道に出張だった。北海道へは3月末に続いて2回目だが、3月末は寒いと聞いていて真冬の装備で出掛けたところ、雪は降っていたが思ったより暖かく、過剰装備で暑い位だった。そこで今回は薄着で出掛けたところ丁度寒波が戻ったらしく、氷点下の寒さに震える事になってしまった。
そんな事で思いの外、疲れが残り早朝出発は諦めて、近くで手頃な山を探すことにした。
電車の車内吊り広告などで良く見る房総の人気の山、鋸山。低山であるが景色が素晴らしく、断崖絶壁で歩き応えもそこそこありそうである。
しかし問題は、情報不足。地図も無く、ガイド本も持っていない。関東に来て買ったガイド本は「奥多摩と高尾山をあるく」のみ。山と高原の地図は、No:28丹沢・No23:奥多摩・No20:赤城、皇海、筑波の3つで千葉県の山は想定には入れていなかったのだ。
取り敢えず、ネットから25000分1の地形図を入手し印刷する。それから意外と少ない情報を集めてイメージトレーニングをする。大体の情報を頭に叩き込んで出発するが時間は10時前になっていた。市川ICから京葉道路に乗り館山自動車道と乗り継いで東京アクアラインを右に見送り対面通行の片側1車線になった館山自動車道を更に南下し富津金谷ICで降りる。料金所を出るときに割引1000円の表示に思わずにんまりである。土日1000円のETC割引を初めて享受する。私がETCを取り付けたのは2003年だったので割りと早い時期から搭載していたのだが、今まで早朝深夜割引や通勤割引は利用していたものの平日休みの為、土日1000円乗り放題には無縁であったのだ。漸くこの割引が使えると思っていたら6月で打ち切りとは何ともタイミングの悪いものである。(しかし震災という国家の非常事態であるが民主政権のマニフェストは何処に行ったのだろうか?)
県道237号から国道127号線に入るとすぐに金谷漁港があり、鋸山ロープウェイの駐車場に到着である。
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ここロープウェイの駐車場は無料であり、邪魔にならないように一番奥に停めさせて貰う。準備を整えて登山開始は11:26である。漁港の横を通って登山口に向かうので海抜0mからの山歩きとなる。
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地図で確認しながら歩いていくとお肉屋さんの横に古い登山口への案内板を見つけて右に曲がる。
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JR内房線の高架下を潜って進む。
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高架を潜ると分岐になり右が一般登山道、左は安兵衛井戸・沢コースとなっている。地形図で確認すると沢コースは途中で登山道が途切れているので、右の一般登山道を進む。
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分岐から2分で登山口が現れる。階段の道が登山道で左は車力道となっているが階段の一般ルートを進む事にする。
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登山口にあったハイキングマップ。楽しそうなコースである。マップで見ると沢ルートもちゃんと繋がっているようなので帰りに通って見る事にする。
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長い石段のスタートである。
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いきなり心臓破りの石段が続く。
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階段が終わると岩が剥き出しの尾根道に変わる。
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10分程の登りで海側の展望が開ける。おー東京湾越しに富士山が見えている。
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観月台と名前の付いた休憩ポイントには展望図があった。
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ここから道は一旦下りに変わる。
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自然林の気持ちよい登山道が続く。
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暫くすると分岐があり左は車力道へと続く新道。三角点のある本当の山頂は左であるが、山頂表示は右にある。ハイキングコースでは便宜上右の日本寺や地獄覗きがあるところが山頂になっている様である。
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やがて垂直の岩壁が出てくる。石を切り出した跡である。
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ここから滑りやすい岩を削った階段状の道に変わる。かなり急傾斜である。
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急登を登りきると日本寺北口管理所があり、ここで入山料(参拝料)として600円を徴収される。
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料金を支払い中に入るといきなり百尺観音と呼ばれる巨大な磨崖仏が現れる。
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便宜上頂上とされる展望台、地獄覗きへは再び階段を登らねばならない。(本来の山頂は全然違う場所になるのだが、ロープウェイでの観光客や参拝客にはここが一番高い場所となるので山頂となっている)
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登りきると地球が丸く感じられる水平線の大展望が広がる。
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地獄覗きと呼ばれる断崖絶壁の先端へ登る。
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先端から突き出た地獄覗き。
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下を覗き込むよりも横を見た方が高度感は伝わる。
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大仏・日本寺へは反対側から下っていく。
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下っていくと岩の窟に石仏が沢山並んでいる。
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長い階段を下っていく。
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やがて左側に大仏が姿を現す。
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降り立って大仏様に参拝する。
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再建されたものだそうだが、日本最大の磨崖仏とある。
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藤棚の下で大仏様の横顔を見ながら昼食にする。
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藤棚の花はまだ蕾であと1週間くらいで見頃か?
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八重桜は今が丁度見頃である。
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皆が大仏様の上を見上げて指を差しているので何かと見てみると、クライマーが岩遊び中であった。ズームで寄っているので近く見えるが、実際は結構な高度感の中でのクライムである。
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廻り込んで再び階段を登っていく。
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ロープウェイ山上駅まで登ると展望台の案内があったので案内に従い左に寄り道をする。一層キツクなった階段を登りきると祠のある展望台に到着する。
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風が強くなり海には白い波が立っている。ロープウェイも運転を見合わせているとの放送が流れていた。
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この展望台は行き止まりで、来た道を下ってから左に曲がり再度登り返して百尺観音まで戻って、石切場・車力道分岐まで来た道を下っていく。途中ヤマブキの黄色い花が綺麗に咲いていた。
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そしてタニギキョウも咲いている。
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13:42に分岐まで戻ってきて新道の方へ進む。
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緩やかな道を少し登っていくと、開けた所に出て地獄覗きを見上げるポイントになる。改めて下から見ると、地獄覗きはそこだけ突き出た場所になっていて万が一地震などで崩落すれば一溜まりも無い不安定な場所だったことが判る。
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再び歩いていくと、石切場跡の案内が出てくる。
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立ち寄ってみるとそこは圧巻の風景である。宮崎に九州百名山となっている双石山(ぼろいしやま)の象の墓場と呼ばれる場所(こちらは自然のものだが)を彷彿とさせる雰囲気を持つ。スケール的には象の墓場の数倍はある壮観さであった。
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石切場は昭和57年まで稼動していたそうで、現在も名残の重機が置き去りにされていた。
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石切の跡は、まるで映画で見る何かの要塞の様である。
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垂直の壁にミツバツツジが見られた。
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足元にはヤマルリソウも咲いていた。
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元の道に戻って石切場の横を通って急になった道を登っていくと冒険心を擽られるお城の洞窟みたいな石切の跡が見える。(もちろん立ち入り禁止である)
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そして登山道には首をかしげる注意看板が・・・・。
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「すばやく通り抜けて」とはどう言う意味なのだろうか?危険なのか、有害動物が出るのか意味不明である。上部の空白に何か書いていたのかもしれないが消えているので、とにかく早く登ろうとするが恐ろしく急な階段ですばやく通り抜けるのは罰ゲームに近い(笑)
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息を切らせて登り切ると右に分岐があり更に階段を登ると「東京湾を望む展望台」に到着する。
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360度海が丸く感じる事が出来る素晴らしい眺望である。
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天気がよければ富士山バーンなのだが残念ながらこの時間は曇って見えなかった。
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展望を愉しんだ後、地形図とコンパスで方向を確認し鋸山三角点へ向かう。どんどん下っていくので不安になるが、方角は合っているのでそのまま進む。
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下った後は、自然林の美しい良い雰囲気の稜線になった。
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自然林の林床にはヤブレガサが生い茂っていた。
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道が細くなり少し不安になりかけた頃、右側に電波塔が見えてきた。
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地形図で最も確実に現在地が特定できる人工建造物である。道は間違っていない事を再確認し進んでいくと漸く鋸山山頂に到着、低山であるが一等三角点である。
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この先不明瞭であれば引き返して車力道で下ろうと思っていたが、しっかりとした明瞭な道があったので先へ進む。
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山頂から10分ほどで、ベンチのある分岐が現れる。
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ロープの張られた方を見ると足元に沢コースの案内板が落ちていたのでそちらに進む。
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沢コースは登りで使った方が安全である場合が多いが、やはり沢に出るまでは急な下りが続く。
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傾斜が緩んでもナイフリッジの様な痩せ尾根を歩く。
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更に両側にロープが張られた危険箇所を下る。登りではそこまで危険な場所でもないが、下りでは少し怖い所もあるのでこのルートは上りに使う方がお勧めである。
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危険箇所を通り抜けて振り返って写真を撮る。
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沢音が聞こえてくると傾斜も緩んで歩きやすくなり、暫くすると沢に当たる。
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安兵衛井戸が出てくる。
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すぐに素彫りのトンネルが出てくる。ヘッドランプも持参しているが、出口が見えているのでそのまま進んだ。中はヒンヤリと涼しいが真っ暗である。
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トンネルを抜けて沢沿いを暫く歩くと鋸山の異様な山容が見渡せる。
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朝通った分岐に15:39に戻ってきた。
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そこからは来た舗装路を10分程とぼとぼ歩いて駐車場に戻ってきた。山の中では余り感じなかったが、凄い風が吹いていてロープウェイは運行休止になっていた。山頂にいた観光客はどうやって降りてきたのだろうかと少し心配になった。
その後、関東の山では初めてとなる毎度お楽しみの温泉に向かう。海に向かっての露天風呂もあり風光明媚な温泉であるが、海からの強風でゆっくりも出来ず早々に帰路に就いた。房総の鋸山は観光地として有名な山で、横浜方面久里浜からはフェリーでのアクセスや期間限定で低料金になっているアクアラインを使うと東京方面からも近いのが良いのだろう。しかし低山でも歩き応えもあり見所一杯の楽しい山であった。
by hawks-oh-muku | 2011-04-24 23:20 | 千葉の山 | Trackback | Comments(6)