霧氷輝く高見山

1/26(火) 高見山 たかすみの里10:03→高見杉10:50→平野分岐→山頂(避難小屋にて昼食)→平野分岐→高見杉→たかすみの里15:00
標高差845m

今日は関西のマッターホルンと呼ばれる高見山に登って来た。私の高見山の思い出と言うと、20何年も前にまだバイクのツーリングが趣味だった頃に遡る。オフロードバイクで各地の林道を走っており、以前高見峠越えの林道が面白かったので、その時と同じ友達と出かけた。時期はハッキリ覚えていないが2月末頃だったと思う。以前に来たときは高見トンネル開通前だった様に記憶しているが、その日行って見ると高見トンネルが完成しており、林道に入ると途中から一面の雪景色に変わり最初は楽しみながら走っていたが、標高を上げるにつれ雪が深くなりオフロードバイクのタイヤ半分が埋まる様になり足をバタつかせないと登れない状況になって来た。それでも友達と汗を掻きながらバイクと足でラッセルしながら雪道を上がって行く、当然楽しみながら・・・。しかし疲れ果てて進まなくなりバイクから降りて雪の上に大の字で休憩をするがバイクは半分埋まってスタンド無しでも立っている状態。バイクから降りてエンジンをかけながら押し上げたりしているが時間はどんどん過ぎていく。そのうちどちらからとも無く「このまま遭難するんとちゃうんか?」と言い出し、一気に不安になりながら真剣に必死でバイクを押し上げた。やっと高見峠に到着した時は、友達と二人で大笑い。「よーこんなとこに来たな~」我々以外には誰一人居ないしここまでの道にも我々がつけた轍以外に全く人の気配は無しであった。下りは楽勝かと思いきや、深い雪でやはり足で漕がないと進まない。しかし登りほど苦しくはなく、余裕も出て下りきった。国道に出てトンネルで帰るが走り出すとタイヤのスポークの間にビッシリと詰まった雪がタイヤの回転にあわせて飛び散り凄い事になった記憶がある。あの記憶はいつまでも鮮明に覚えている忘れられない思い出である。さてその高見山であるが、今日はたかすみ温泉のすぐ横にある下平野登山口からピストンする計画である。朝8時過ぎに香芝の自宅を出発し櫻井方面に向かう。櫻井方面に下道で走るには久し振りで地図も持たずに来たが新しい道が出来ていたりで165号線から166号線に入る予定が新しい道を真っ直ぐに進みすぎて、榛原まで出てしまった。仕方なく榛原から369号線に入り途中から県道でたかすみ温泉に抜けることにした。369号線は11月に倶留尊山に行った時に通っていたので覚えている。途中弁財天トンネルの手前から県道28号線に入るが、これは舗装林道といった感じの細い道で、積雪凍結時はチェーン必要の看板が入口にあり大いに不安になるが、幸い雪も凍結も無くどんぴしゃでたかすみ温泉に出た。温泉の駐車場に車を停めて準備を整えて10:03に登山開始である。
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下平野バス停の方に県道を歩き左に曲がって赤い橋を渡った所が登山口である。
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これは下調べしてきたのですぐに判った。登山口には注意書きがしてあり登山道は民有地であるが自由に登ってもかまわない、しかし登山者の事故などは自己責任で・・と言う主旨が書いてある。気になったのはその看板の下にマジックで書かれている「熊出没に注意」である。
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登山道を入って行くと植林の中の木段の道で、金剛山と同じ感じである。登りと緩やかな道が交互にあり金剛山に例えると青崩道の様な感じである。雪は全くなく山頂に霧氷があるかどうか心配になる。しかし初めての山は新鮮でありわくわくした高揚感が味わえるので楽しい。ここの所金剛山系ばかりを歩いており初めての山は久し振りである。例えると金剛山は馴染みの店の定食で、いつも美味しいので満足はしているがたまには違うものを食べてみたくなる感覚か。金剛山は定食メニューが豊富で、尾根系・谷系と大別されるがその中でもメニューは豊富で飽きさせない。あっさり系からこってり系まで揃っておりガッツリと食べたい時のロングメニューも用意されている。それでも違うものも食べてみたいもので新規開拓も必要不可欠である。今年は新規開拓を最低10はこなしたいと思っている。登山道は平坦に変わり左側の展望が開けて山頂が見えた。真っ白に霧氷がついている様子で一気にテンションが上がる。
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やがて道は一旦下りになり谷を渡る。
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水場としての水場はないが、谷の水は綺麗で万が一調理用の水の補給が必要であればここで調達可能だろう。谷には鉄製の橋が架けられており、2つ目を渡ると高見杉である。
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ここの避難小屋で小休憩をとり地図を確認する。山と高原地図では下平野登山口から高見杉まで標準タイムが60分となっているが、自分の足でゆっくり登って50分であった。途中ウィンドブレーカーを脱いだりもしていたので50分が目安であると思う。しかしここまでは暖かく、アンダーシャツとウールの山シャツ一枚で丁度いい位である。ここからも淡々とした登りが続く。高見杉から20分少しで杉谷登山口・小峠からの登山道と合流。地図上で言う平野分岐である。ここのピークには乳岩の看板があった。
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「熊注意」の大きな看板。
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私は九州で山歩きを始めたので熊鈴は持っていない。現在九州には熊は生息していないとされている。従って九州の山で熊鈴をつけている人は居ない。たまに久住などの百名山で熊鈴を付けた人がいるが、間違いなく九州以外の登山者で地元の人は鈴がうるさいので嫌われる。九州に山登りに行かれる方は鈴は外して行かれた方が無難である。話は逸れたが熊鈴がないので、適当に咳払いやストックで音を出しながら進む。分岐からやや登りがきつくなり、時計の高度計で標高1000m近くになり霧氷が現れだした。登山道に雪が見え出す。吹き溜まりにはかなりの量の残雪である。
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稜線に出てから冷たい風が強くなる。霧氷に不可欠な風の通り道になっているようで霧氷がどんどん進化し綺麗である。しかし風が強く山シャツ一枚の身体から体温を奪っていく。顔が冷たく堪らずザックを降ろしてフード付きのアウターを着込んでフードを被る。高見山が霧氷の名所である理由が分かった。尾根から稜線にかけて風の通り道になっているようで、冷たい風が容赦なく吹き付けている。霧氷は育ちエビの尻尾になっている。
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時折青空も覗いて霧氷が映える。
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風が冷たく寒いが美しい景色に見とれてしまう。笛吹岩に出た。
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ここは展望のよい場所で山頂の霧氷が綺麗である。
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台高山脈・大峰方面も綺麗に見える。
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もう少しで山頂であるが景色に見とれて中々進まない。
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霧氷の切れ目から室生火山群の鎧岳・兜岳が見える。
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ここからは文字通りの霧氷のトンネル
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風は相変わらず強いが青空が出てきて霧氷が一段と映える。
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漸く山頂に到着である。団体さんも来ていて賑やかな山頂である、高角神社は団体さんが集合写真を撮っているのでまずは三角点を撮影。
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室生火山群、倶留尊山方面
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三峰山方面
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台高大峰方面
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やっと団体さんの撮影が終わり高角神社を撮影。
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避難小屋の前の景色も綺麗である。
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360度の大展望を愉しみ避難小屋で食事にした。今日は天ぷらうどんとおにぎりいなりセットである。冬場ジェットボイルは本来の性能が発揮出来ないのか中々沸かず、以前使っていたストーブとアルミ鍋焼きうどんである。ポットにお湯を詰めてきたのであっと言う間に出来上がった。
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食後のコーヒーも愉しんで小屋の中でゆっくりとしながら青空を待ち山頂からの風景を堪能した。
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もう一度笛吹岩に立ち寄り景色を遠望する。霧氷が風でミサイルの様に飛び散る。
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雲の間から日が差して天使の梯子が出来る。大普賢岳も見えている。
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ズームで寄って見る。
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桧塚方面
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下山は安全を考えて少しの間であるがアイゼンをつけて下る。青空が出る時間は短いがタイミングを逃さずに霧氷を撮影する。
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風で落ちた霧氷が堆積する。
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平野分岐を過ぎて山頂が見える場所で振り返る。
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下山はたかすみ温泉に車を停めたのでピストンしかなく、あっと言う間に下山し登山口へ下りてきた。登る時は気づかなかったがバス乗り場の案内が出ている。土日に運行されている臨時バス霧氷号は、高見登山口で登山客を降ろして下山はたかすみ温泉入浴を考慮してこちらで乗客を乗せるようである。従って下山者に見える様に設置されている。
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車に戻り温泉に直行した。500円で大満足の綺麗な温泉であった。しかし今日の高見山は大正解だった。厳しい冷え込みと降雪があると、ここまでのアクセスに苦労し(普通車のノーマルタイヤでは無理)山頂でも寒くて食事も大変である。逆に今日は一旦暖かくなったあとの朝晩の冷え込みであるから道路の心配は無かった。週間天気予報で月曜日に雨が降り火曜日の朝は冷え込むとの予報だったので多分霧氷ありと読んだのだがピッタリと当たった。私はウェザーニュースの携帯有料サイトに登録しているので山岳情報が得られる。これは著名な山頂の天気と温度が分かる優れもの情報で非常に役立っている。ちなみにこの日の高見山の予報は最低気温マイナス7度最高2度の予報であった。最高気温は当たらないが、最低気温は金剛山で大体の精度で当たっているので霧氷・氷瀑の予想にはもってこいである。166号線を走り少ししたところで今日登った高見山を振り返った。関西のマッターホルンの形容がピッタリ来るピラミッダルな秀麗な姿である。
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帰りはそのまま166号線で櫻井に出て、登山用のソックスに穴が空いてしまったので途中橿原のショッピングセンターに寄ってモンベルでソックスを買い自宅に戻った。
by hawks-oh-muku | 2010-01-26 23:21 | 台高・大峯 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 産六 at 2010-01-29 19:48 x
見事な霧氷ですね。
最高のタイミングで行かれましたが、それなりの計画性がないとダメですね。私は20日に杉谷の登山口から登りましたが、当日は暖かくてさっぱりでした。これだけの霧氷を拝見すると来週再チャレンジしたくなりました。

次回の記事も楽しみにしています。どこを歩かれるのかな?
Commented by hawks-oh-muku at 2010-01-29 21:11
産六様、こんばんわ。コメント有難うございます。

本当に霧氷のタイミングは難しいですね。予測をつけても休みのタイミングが合わず行けなかったり、気温が下がっても霧氷がついていなかったりと・・・・。
今回は上手く綺麗な霧氷が見れてラッキーでした。
車での雪道が苦手なへたれなので今回の様に山頂付近だけ霧氷が綺麗というのが理想的です。
昨年の2月に熊本の仰烏帽子山へ福寿草を見に行った時は予想もしなかった積雪で10何年ぶりでタイヤチェーンを巻きました。お陰で福寿草と霧氷のコラボを見る事が出来ましたが・・・

来週の予定は未定ですが、いつもの金剛山か遠出なら三峰山にも行って見たいと思っています。

産六様の高見山再チャレンジで美しい霧氷が見られる事をお祈りしております。
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