錦秋を纏うくじゅうの山歩き【二日目】

二日目
10/20(火) 法華院温泉山荘6:26→坊がつる6:38→段原7:57→大船山山頂8:28→坊がつる10:25→雨ヶ池11:26→長者原タデ原12:25(昼食)→温泉→大分駅15:30→南宮崎19:23
標高差+710m-960m

二日目
昨晩は早寝した上に熟睡できたので、朝はかなり早くから目が覚めた。一度目は3時頃で次は4時頃に目が覚めトイレに行く。朝は6時に出発の予定なのでもう少し横になってから5時前になって起きて妻も起こす。妻も良く寝れた様で昨日の疲れは大丈夫の様だ。朝食は通常6時45分からと決まっているので、受付の時に弁当にしてもらった。従って枕元には朝と昼のお弁当2人分4個が置かれている。部屋を抜け出して談話室で朝食を摂る事にした。弁当を平らげて部屋に戻り極力音を立てない様に静かに準備をした。5時半過ぎに妻が身体が冷えたのでどうしても温泉に入りたいと言い出す。温泉は24時間OKであるが時間的には遅れそうだ。どうしても入りたいと言うので一人で布団の片付け等をしながら待つ事にする。妻は15分程で暖まったと戻ってきた。それから準備をし結局出発は6:26と26分の遅れになり外は明るくなって大船山が朝焼けで輝いていた。まだ薄暗い中坊がつるに向けて歩き出す。
a0122149_2256481.jpg
a0122149_2257997.jpg

坊がつるを抜けて歩き難い樹林帯の中、高度を上げていく。足元は紅葉の絨毯である。
a0122149_2301679.jpg
a0122149_2302989.jpg

5合目の展望の利く場所からは目の前の三俣山やくじゅうの山々が一望できる。ここからは火山帯独特のガレ石の道に変わりこれまた歩き難い。徐々に高度を上げていくと阿蘇五岳の釈迦涅槃像が雲海の中で浮かんでいる。大船山の頂が大きく迫ってくると段原は近い。
a0122149_2312368.jpg

最後の一登りで7:57段原に到着した。
a0122149_2322687.jpg

法華院山荘から丁度1時間半なので予定通りのタイムである。今日も凄い風が吹いている。気温を見ると1度である。
a0122149_2325775.jpg

風が強い為体感温度は氷点下か?しかし今は段原までの登りで身体が温まっている為にそこまで寒くは感じないが、休憩出来る風ではないのでそのまま先へ進んだ。山頂直下の岩場にやってくる。振り返ると段原の紅葉が見事な色彩を放っている。
a0122149_2332962.jpg
a0122149_2334571.jpg

しかし山頂直下の強風は半端ではなかった。身体ごと持って行かれそうな突風でどんどん体温を奪っていく。これは岩陰でジャケットを羽織った方が良さそうと判断し、岩陰のところでジャケットを羽織りフードを付ける。こうしている間でも鼻水が水の様に吹き飛んでいく。今年のトムラウシ山での遭難はこの様な突風と雨の中歩き続けて低体温症になり動けなくなったと思われる。寒さ対策は万全を期すべきだと思い、妻にはネックウォーマーを付けさせ、私はキャップからフリースのニット帽子に変更し、(実際はそんな深刻な場面でもなかったがこの時期の寒さ対策は重要である)何とか岩にしがみ付く様にして山頂には8:27に到着した。
a0122149_2342391.jpg

山頂には3名の先客が居られて、防寒対策をしながらカメラを構えていた。我々も負けずに360度の大展望の大船山の景色と紅葉を堪能した。御池の畔まで降り様かとも思ったが、時間の都合と妻には登り返しがきつそうなので途中の御池が綺麗に見える撮影スポットまで降りて山頂に戻った。この御池は九州で一番早く紅葉する場所と言われている。標高1786mの山頂直下にある山上の神が創った日本庭園と形容される。
a0122149_2362022.jpg

紅葉の滝が流れる。
a0122149_2363559.jpg

由布岳は雲の中であるが、別府湾が見えていた。
a0122149_2364992.jpg

阿蘇五岳の釈迦涅槃像も雲に浮かんでいる。
a0122149_237466.jpg

朝日が当たりスポットライトを浴びる段原から北大船山、一番奥に平治岳の頭が見えている。
a0122149_2372211.jpg

今日は大分駅16:07発の特急にちりんに乗る予定なので長者原から大分まで1時間30分、レンタカーの返却など考えると15:30までには大分駅に着きたい。という事はどんなに遅くとも14時には長者原を出発しなければならない。下山後の温泉入浴は外せないし昼食も摂らなければならない。下山には坊がつるまで1時間半、坊がつるから長者原までは1時間半の休憩無しで3時間は絶対に必要だ。逆算すると9時には下山を開始しなければ余裕はない。いつまでもこの景色を眺めていたいし、雲に隠れた太陽から陽が差してからの燃えるような紅葉を見てみたいがそうも行かない。後ろ髪を引かれる思いで9時前に下山を開始した。しかし大船山からの下山は、丁度登ってくる登山者とバッチリ出会うタイミングで団体さんとのすれ違いに時間を要したり、「もう降りられるのですか?早いですね。」「紅葉の具合はどうでしたか?」などと聞かれて思いの外時間が掛かった。何とか10:25に坊がつるに着いた。早朝出発した法華院温泉山荘が見えている。
a0122149_23173767.jpg

一面のススキは今が見頃である。
a0122149_23192699.jpg

下山したばかりの大船山を振り返る。
a0122149_23203573.jpg

6月始めにピンク色に染め上がる平治岳も裾野が紅葉している。
a0122149_23221075.jpg

トイレ休憩と行動食にクッキー・チョコレートを食べて再出発。ここから先は時間的に出会う方は少なく、テント泊の重装備の方と数名出合っただけである。坊がつるから長者原までは距離にして4.7kmで坊がつるから雨ヶ池越まで一旦100m程登り、そこから先は高度差300m程の下りになる。雨ヶ池越の手前に真っ赤に紅葉しているカエデがあった。
a0122149_23265064.jpg

雨ヶ池にマユミの木が真っ赤な実を付けていた。
a0122149_23291743.jpg

指山観察路分岐を過ぎる。
a0122149_23302815.jpg

途中余り休憩もせず12時半に長者原に到着した。タデ原湿原から星生山・硫黄山を振り返る。
a0122149_23314061.jpg

ここのヤマラッキョウはまだ見れる状態だった。
a0122149_23363585.jpg

法華院山荘で用意してもらった弁当があるが、長者原で暖かい物を食べる事にし名物団子汁定食を食べて、温泉に向かう。くじゅうに来た時は毎回寄っていたお気に入りの星生山ホテルの温泉に着くと何と火曜日は清掃の為13:30からの営業で開いていない。仕方が無いので少し戻り西鉄が経営しているホテル花山酔の立ち寄り温泉に入浴する事にした。ここを利用するのは初めてだが料金が500円と安く、泉質も良かったので十分満足した。
a0122149_23371351.jpg

昨日の法華院温泉には石鹸類の備え付けはなかったので(山の中で温泉に入れるだけでも贅沢か)、身体と髪の汚れをさっぱりと洗い流して14時に大分駅を目指して出発した。昨日借りた車にはカーナビが標準装備されていた。大分ICまでは迷う事はないが、大分駅周辺が良く判らないのでカーナビでレンタカー会社の電話番号を入力し大分駅周辺を検索すると、やまなみハイウェイを通って湯布院ICから高速に乗る方が料金も安く時間的にも殆ど変わらないようなので、やまなみハイウェイを通るルートを設定し大分駅に向かう。高速は順調に進んでほぼ予定の時刻15:30過ぎにレンタカー屋に到着し、返却の手続きをした後みどりの窓口でJR九州のお得な回数券2枚切符を買う。JR九州では2枚切符4枚切符という回数券が発売されており、片道2人で乗るときでもこの2枚切符が使える。通常6,270円2枚で12,540円のところ2枚切符だと10,000円で指定席が取れる。駅構内の売店でビールとつまみを買い、駅弁は買わずに法華院温泉で今日の昼用に作ってもらった弁当を食べる事にした。
a0122149_2338330.jpg

博多からの特急ソニックが隣のホームに入る。
a0122149_23383832.jpg

特急にちりんがホームに入ってきた。
a0122149_2338523.jpg
a0122149_233951.jpg

時刻通り到着した特急にちりんに乗り込みこれから3時間10分の電車の旅である。特急とは名ばかりで単線の為、途中何度もすれ違いの為に小さな駅に3分程停車する。しかもこの間は扉が開かない為タバコも吸えない。車内は全席禁煙でデッキに喫煙ルームも無い。でも車窓に海を眺めながらの列車の旅も風情があって中々いいもんである。約2時間を掛けて延岡に到着。
a0122149_23415485.jpg

あと1時間程で宮崎に到着である。在任時の職場の仲間に南宮崎まで迎えに来て貰い、シーガイアのシェラトンまで送ってもらって一先ずチェックインを済ませて再び車に乗って、皆の待つ「池田屋」に向かう。昔の仲間が沢山集まってくれ、そして宮崎在任時に大変お世話になった池田屋のマスターとママさんから地獲れの伊勢海老や熊本直送の馬刺しなどのご馳走で心温まるもてなしを受けて本当に嬉しく感動した。昔話に花が咲き、美味しい宮崎焼酎も進んで初めて会う妻も一緒に楽しく盛り上がった。いつまでも話は尽きなかったが時間も遅くなりマスターがホテルまで送ってくれる事になり、本当に何から何までお世話になりました。
三日目
昨晩は飲みすぎたが、朝6:30頃に窓からの陽射しに目が覚めた。シェラトングランデ自慢の全室オーシャンビューで海からの日の出が見られるのである。毎年元旦は満室になるのも頷ける。もう少し早く起きれば日の出の瞬間も見れたのであろうがこの景色でも十分満足である。
a0122149_21393624.jpg

宮崎の海岸の景色は地球は丸いと実感できる水平線と美しい波が見事である。全国からサーファーが移住して住み着くのと言うのも良く聞く話である。部屋は北の角部屋だったので北側から西側まで全てが大きな窓で北側には尾鈴山の山並みが見え、西側には霧島連山が見えていた。霧島にも何度も登ったものである。山歩きを始めて一番最初に登ったのも霧島の高千穂峰である。写真の一番左のピラミッダルな山容が高千穂峰である。
a0122149_21463716.jpg

22階からの眺望を愉しんでから、朝食を食べに行く。朝食は前日に予約をしていなかったのでバイキングの朝食である。しっかりと美味しい朝御飯を食べたあと、これまたこのホテルの売りである温泉、松泉宮に入りに行く。温泉までは3階まで下りてスパライブラリーを抜けて更にエレベーターで1階まで下り趣のある廊下を230m歩く、見上げるとホテルが聳えている。
a0122149_2153526.jpg
a0122149_215475.jpg

温泉でゆっくりした後、ホテルのアクティビティーセンターでレンタカーの予約をする。空港返却可の6時間でレンタルし、青島へ観光する事にした。宮崎に住んでいる頃に殆どの観光地には出掛けたし、妻も3回ほど遊びに来たときに連れて行ったが、青島は妻を連れて行ってなかった。それこそ25年前にバイクで九州に妻を後ろに乗せてツーリングしたときに青島に来た事があったがそれ以来である。
a0122149_2224121.jpg

ジャイアンツのキャンプ地で有名なサンマリンスタジアムが見えている。サンマリンスタジアムの名付け親はあの長嶋さんである。太陽と海、長嶋さんらしいそのまんまの命名である。白いドームは木花ドームである。サンマリンスタジアムから青島までウォーキングコースもあるが、長嶋ロードと名づけられた長嶋さんのランニングコースもある。
a0122149_2265599.jpg

今週末に全国大学サーフィン大会があるらしく多くのサーファーが波に乗っていた。
a0122149_2282756.jpg

ここからも昨晩泊ったホテルが見えている。
a0122149_2293313.jpg

鬼の洗濯岩と謂われる侵食された岩が美しい。
a0122149_22152678.jpg
a0122149_22154661.jpg

青島神社に参詣する。
a0122149_22163515.jpg

青島の熱帯植物園による。ハイビスカスが咲いている。
a0122149_22173339.jpg

そして宮崎といえばこの人があちらこちらで大活躍である。後ろにはブーゲンビリアが。
a0122149_22182177.jpg

青島観光の後、堀切峠道の駅へ、ここからの景色も見事である。
a0122149_22202281.jpg
a0122149_22203875.jpg
a0122149_22205389.jpg

その後モアイ像で有名なサンメッセに行くが、何と休園日で入れず飛行機の時間もあるので引き返す事にした。昼食は贅沢をして宮崎牛の鉄板焼きステーキを食べに行った。楽しかった3日間はあっという間であった。宮崎空港から大阪伊丹への便も来た時と同じボンバルディアであった。宮崎空港を見ながら飛行機に乗り込んだ。
a0122149_2225308.jpg

a0122149_22262276.jpg

さあ明日から仕事を頑張ろう。
by hawks-oh-muku | 2009-10-20 22:41 | 九州の山歩き | Trackback | Comments(1)
トラックバックURL : http://hawksoh.exblog.jp/tb/9146260
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by k2 at 2009-10-30 22:48 x
hawksさん、こんばんは。
銀婚式だとか、おめでとうございます。

それにしても赤・黄・緑と見事な錦の絨毯ですね。
関西の山は昼夜の寒暖差が少ないのか、少し発色が良くないように思いますが
その点、くじゅうの紅葉は綺麗に染まっていますね。
<< 雨の紅葉・大和葛城山 錦秋を纏うくじゅうの山歩き【一日目】 >>