錦秋を纏うくじゅうの山歩き【一日目】

「一日目」
10/19(月) 自宅→大阪伊丹空港7:40→大分空港8:50→長者原登山口登山開始10:58→すがもり越12:15(昼食)→三俣山本峰13:22→南峰13:51→小鍋縁北峰・雨ヶ池分岐14:39→雨ヶ池15:52→坊がつる16:30→法華院温泉山荘16:45  標高差+790m-550m

私たち夫婦が結婚したのは1985年の1月。今年が25年目であと3ヶ月程で丸25年の銀婚式である。25年と言えば四半世紀を共にしてきた事になる。結婚したのが20代前半だったので人生の半分以上を一緒に歩んできた。妻への感謝の気持ちもこめてプレ銀婚式の旅行を計画した。何故1月にしないかと言うと宮崎赴任中に貯まった飛行機マイルの一部の期限が12月で消えてしまうのでそれまでに消化してしまう必要があるのだ。
10月にやっと遅い遅い夏休みが取得できた。10月であるので最早夏休みとは言わないのだろうが、年に1回だけの連続休暇である。私の勤務する会社では一応週休2日ではあるが連休で取る事は極めて難しく、平日にそれもほぼ決まった曜日に飛び飛びでの休みとなっているので、この夏の連続休暇は年に1回の貴重な休みである。当初は8月に5日間取得し北海道旅行を計画していたが、今年の連続休暇は最大3日間との通達があり北海道は敢無く断念し、8月の取得も難しく漸く10月に取得の目途が立った。10月と言えば九重の紅葉の季節である。昨年はベストの時期に行くことが出来てしかも10年に一度と言われる紅葉の当たり年で素晴らしい紅葉を堪能できた。是非妻にもあの紅葉を見せてやりたいとの思いと、私自身もあの紅葉の感動が忘れられずに10月第三週のベストと思われる時期に九重の紅葉鑑賞登山旅行を計画した。マイルを使って伊丹から大分空港へ飛びレンタカーを使って九重のメイン登山口の長者原へ移動し三俣山に登り、以前から一度宿泊してみたかった法華院温泉山荘に泊まり、2日目早朝に大船山に登って長者原にお昼過ぎに戻り温泉に浸かったあとレンタカーで大分駅へ行き、日豊本線特急にちりんで宮崎へ。そして宮崎在任時の職場の仲間とお世話になった居酒屋で旧交を温め、これまた宮崎で一度は泊ってみたかったシーガイアリゾートシェラトングランデに宿泊し、3日目宮崎観光をゆっくり楽しんで夕方の便で伊丹空港に帰ってくるという結構ハードな日程を組んだ。それでは楽しかった3日間の旅行を振り返りながらレポートを書いていこう。
伊丹空港から大分空港までは約1時間強のフライトである。一日4便の始発は伊丹7:40発大分空港8:45着である。6時前に自宅を出発し伊丹には充分の余裕を持って到着した。車を近隣の駐車場へ預ける。空港で朝食を摂り飛行機へ。大分への使用機種はボンバルディアDHC8-Q400。プロペラ機である。搭乗ゲートから一旦バスに乗り飛行機に横付けしタラップを上がる。この機種に搭乗するのは初めてだが座席の間隔は結構広く足も窮屈さは感じない。プロペラが回りだすと音は大きいが離陸すると気にはならず結構快適である。今日は天気が良く雲が少ない。窓の外を覗くといつも登り慣れた金剛山が見える。二上山からダイヤモンドトレイルが一望できた。奥の方には大峯の山々が見えている。
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暫くすると明石海峡大橋がくっきりと見える。
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更に瀬戸大橋も綺麗に見えた。雲が無く快晴である事が良く分かる。
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定刻通り大分空港に到着。
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預けた荷物を受け取り、早速空港のカウンターで予約しておいたレンタカー屋さんに連絡してもらいレンタカーの契約を済ませる。1300ccコンパクトカークラスが2日間で9,000円とネット予約の割引が大きい。借りた車はシルバーのホンダフィット。荷物を積み込んで早速スタートである。5分ほど走って途中コンビニで弁当を買っていると携帯が鳴った。何かと思うとレンタカー会社からで空港にモンベルの手袋が落ちていたけれど違いますか?との事であった。調べてみると妻に買ってやったばかりの手袋がザックの横ポケットから無くなっている。すぐに戻りますと御礼を言って再び大分空港へ逆戻り。手袋を受け取って再出発となった。我々の格好を見ていた空港のスタッフの方が機転を利かせてモンベルの手袋なら我々に違いないと察しをつけレンタカー会社を通じて連絡を頂いた様である。レンタカーを借りてなければ連絡の取りようが無かったので何が幸いするか分からないが無事手袋は手元に戻ってきてラッキーだった。空港からは大分空港道路(有料)に乗り日出バイパスを経由して大分自動車道を通って九重ICまで約1時間。そこからは通いなれた道である。国道210号線を少し戻り県道40号線に入り九酔渓を通って日本一の九重夢大吊橋を横目に見ながら飯田高原長者原まで約30分である。長者原到着は10:30過ぎで準備を整えて登山開始は10:48とほぼ予定通りである。ここからすがもり越までが約1時間半の行程である。30分ほど舗装された林道を登って行くと坊原に出てここから林道をショートカットする様に登山道が付けられている。これから登る三俣山が美しく目の前に見える。
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ミヤマキリシマが狂い咲きしている。
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再度先程の林道に再合流し更に林道を歩いて大きな涸れ沢を横切るが、ここ辺りから景色は一変する。目の前に硫黄山が噴煙を上げ火星にでもいる様な錯覚を覚える。
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三俣山も様相を変える。
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涸れ沢を渡りすがもり越への岩場を登って行く。ここはガスが発生し易い場所で岩には黄色いペンキで目印が付いている。今日は快晴で目印は必要ない。
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すがもり越に12時過ぎに到着しすがもり小屋で休憩をする。
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今日は天気は良いが風が強くここで弁当を食べる事にした。
休憩の後いよいよ三俣山に取り付く。
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西峰の急斜面を登るがここは幾筋も道が付いていて一番歩き易そうな道を選んで登る。結構な急斜面である
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明日登る予定の大船山が綺麗に見えている。山肌は紅葉し赤く色づいている。
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急斜面も距離は短くすぐに西峰の近くまで上がってくる。この辺りからリンドウが沢山咲いている。
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三俣山にはピークが5つある。なぜ三俣かと言うとどの方角から見ても3つのピークが見えるからであってピークが3つという事ではない。西峰のピークは山頂表示以外に特に何も無く寄り道する事もないので今日は立ち寄らずにトラバースし、一旦下って今度は本峰とⅣ峰の鞍部に付けられた道を登る。後ろを振り返ると噴煙を上げる硫黄山・星生山・久住山が見える。
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三俣山はガスが多い山で過去2回来た時も2回共ガスが発生しており真っ白な中を登ったが今日は時間が遅い事もありガスも無く快晴である。この鞍部から左側が本峰、右側がⅣ峰だがここはガス発生時に注意しないと非常に判り難い所である。今日は鞍部から真っ直ぐに本峰に向かい本峰到着は13:22。
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多すぎる山頂表示で写真撮影した後、妻に「後ろを覗いてみ」と言った。ここから覗くと旧火口があり大きい方を大鍋、小さい方を小鍋と呼ぶがここの紅葉が見事なのである。少し進んで覗き込むと期待通りの見事な紅葉が広がっていた。「わぁ~」と歓声が上がる瞬間である。
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北峰と本峰の間は流れるような紅葉の滝である。
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この紅葉は神が創ったとしか思えない程見事な色の配置とコントラストである。上空の雲の切れ目から陽が差すとスポットライトが当たった様に紅葉が輝く。本当に見事である。昨年は急斜面を滑り落ちるように降りて北峰へ向かいぐるっとお鉢巡りをしたが今日はそんなに時間は無いのと妻には到底無理だと思われる少々危険な箇所もあるので今日はここから南峰に向かう。南峰に向かう途中から見る大鍋小鍋の紅葉も絶景である。何枚も写真を撮って南峰に到着。ここは特にリンドウが多い。
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山頂表示のある所から更に坊がつるの方へ進むと坊がつるから大船山・平治岳が一望できるテラスと呼ばれる場所がありそこからの景色を堪能する。
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この辺りは今年の5月か6月のミヤマキリシマの季節に登山者のガスストーブが爆発し炎上したらしい。大火にはならなかったらしいが、未だ燃えた痕が残っている。
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本日の宿泊先である法華院温泉山荘も眼下に見えているが、この南峰から坊がつるに直下降する道はくじゅうでも一番といわれる急斜面でこの道を降りるのが一番近いが今日は妻も一緒なので止めておき、少し遠回りではあるが小鍋の縁を進んで雨ヶ池に下る道を行く事にした。ここも決して楽な道ではないのだが小鍋の紅葉が間近で見られるメリットが大きい。南峰から来た道を少し下って右側に雨ヶ池に向かう道がある。右に曲がって進む。真っ赤な紅葉のひとつがこのドウダンツツジだ。
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北峰から小鍋に架けての紅葉が目の前に広がる。
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北峰・雨ヶ池分岐から下山を始める。
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ここも急斜面ではあるが摑まる木が多くさほど危険ではない。ここを下ったのは2年前で記憶を辿りながら降りていく。ここにもミヤマキリシマが季節を間違えて狂い咲きしている。
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結構時間が掛かったがやっと雨ヶ池に出た。しかしここが大きな勘違いの元であってこれは雨ヶ池では無かったのである。しかし雨ヶ池は何度も通っているのですぐ先に木道があり雨ヶ池越へ向かう道があると思い込んでしまった。方角は間違いようが無い位、平治岳が見えており今降りてきた三俣山も見えているので合っているのだがどうもいつまで経っても見覚えのある木道は出て来ないし、道は怪しい。迷い込んだ道にもテープが沢山付いているので怪しいと思いながらも進んで行き、やはり違うと確信すると元の場所に戻ってを3回位やった。時間は16時前で少々焦って来た。結局は原則通り迷った時はハッキリ分かる場所まで戻って方角は違うが道なりに進んで行く事にした。雨ヶ池だと思い込んだ場所まで戻って一旦平治岳に背を向けたルートを進む。明確なルートである。一旦樹林帯に入り進むと開けた場所に出てきた。これこそが雨ヶ池であって、見覚えのある木道もある。ヤマラッキョウは殆ど終わり色褪せた花が一輪だけ残っていた。
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同じくマツムシソウも終わりである。
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ここからは間違える事はないが法華院温泉山荘までは約3kmあるので先を急いだ。30分程で一面のススキが揺れる坊がつるに到着し夕日を浴びた美しい大船山を眺めた。
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何とか暗くなる前に山荘に到着した。
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受付を済ませて、翌日の昼弁当と早朝出発の為朝食も弁当にして貰うように注文し早速温泉に浸る。温泉からも大船山が展望できて最高の気分である。18時より食事の時間でビールで乾杯をして食事を楽しんだ。星が綺麗に見える、流星群が見えるなどと話していたが、結局外には出ることなく8時前には疲れて熟睡してしまった。
二日目に続く・・・
by hawks-oh-muku | 2009-10-19 21:13 | 九州の山歩き | Trackback | Comments(0)
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