白神山地・崩山

2015年6月5日 白神山地 崩山

十二湖青池駐車場9:16→青池9:26→崩山登山口9:27→危険木?ベンチ10:16(小休憩)→大崩11:04→崩山山頂11:52(昼食休憩)→大崩12:46→崩山登山口13:53→駐車場14:07
累積標高差+-715m

西日本では梅雨入りしたようであるが、青森では6月の14日頃の予報であり、ここのところ休みの日は天候に恵まれている。5月25日に八甲田大岳に登って以降、次の休みだった6月1日、そして本日と休みを全て山歩きに充てられている。このペースも久し振りであるが、絶好の季節を逃したくはないのでどこに行こうかと思いめぐらせている。

月曜日に登った梵珠山のブナ林が綺麗だったので、それでは日本では4つしかない世界自然遺産である白神山地の本物のブナの森に行ってみようとここに決定した。世界自然遺産は、知床・小笠原諸島・屋久島とここ白神山地しかない。世界自然遺産の登録条件は厳しく、4つの評価基準の内一つ以上クリアし、顕著な普遍的価値を示すための要素がそろい、適切な面積を有し、開発等の影響を受けず、自然の本来の姿が維持されていること)」を満たすこと。そして顕著な普遍的価値を長期的に維持できるように、十分な「保護管理」が行われていること。とある。これをクリアする為には、辺境の地になければ難しく、知床・小笠原諸島・屋久島の3つは本州ではない。そう唯一本州にあるのが白神山地なのであるが、これまた余程強い意志を持って行こうとしなければアクセスが難しい辺境の地にある。ここに訪れる事が出来るのも、転勤で津軽に住んでいるからこそであり、この機会に白神山地も行ける限り散策してみようと思う。さて今回の崩山であるが、現在行ける事が出来るエリアの中で、もっとも短距離で往復できる山になっている。と言うのも白神ラインというダートの道路が崩落などの影響で現在通行止めとなっており、復旧まではまだまだ時間が掛かりそうなのである。この事により、いくつか登山口には行けない状況である。元々青森県と秋田県に広がる広大な白神山地の中で自由に入る事が出来る範囲は限られており、緩衝地帯と呼ばれるエリアのみである。核心部分は、届け出が必要であり、尚且つ世界自然遺産であるが故、登山道の整備など出来ないので一般登山者が入る事を拒む様な本当の原生林なのである。一般登山者が白神山地を歩く事が出来る中で最も高い山が白神岳で、そこから大峰岳を経てつながっているのが崩山なのである。今日は縦走ではなく、崩山への往復登山である。

まずは、白神山地観光のメインスポットになっている十二湖の青池に一番近い有料駐車場に車を停める。準備を整えて、駐車料金400円を支払い青池を目指して舗装路を歩いていく。
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左側に鶏頭場の池を見ながら歩いていく。
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10分程で青池に到着。
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なぜ青く見えるのかは解明されていないそうだが、透明度は高く深いところを泳いでいる魚もはっきりと確認できた。
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この青池のすぐ横に崩山登山口がある。
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ここから世界自然遺産登録エリアに向かって歩いていく。
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登山道を歩いて行くとフタリシズカが沢山咲いている。
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まだほんの少し歩いただけであるが、ブナの森に入り周りを見渡すだけで心が癒される。
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ソーラーバッテリーが上に付いた登山者カウンターが設置してあった。
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登って行くとここからは迂回路となるようだ。
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白神山地らしい雰囲気の中を歩いて行く。
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イヌショウマかな?沢山咲いている。
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カラマツソウも咲いている。
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さすが自然遺産と思わずにはいられない大きなブナの木が次から次に現れる。
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ツクバネソウも現れる。
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小一時間登って来たところに危険木の表示が付いたブナの木が有りベンチが設置されている。危険木であるのならベンチも移動すればと思うのだが、世界遺産緩衝地帯と言えども、登山道の新たな整備は行わない方針であるとの事で、「ベンチで休むのなら自己責任で」と言う事かと解釈しリュックを降ろして小休憩とする。
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ここからの道は少し緩やかになり、廻り込んでいくような感じで登って行く。ズダヤクシュが沢山咲いている。
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それにしても流石は世界自然遺産の白神山地で、癒しのブナの森を歩いていると次々と巨木が現れる。
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スッパリと切れ落ちた大崩に近付いた様で、展望の開ける場所が出てきた。日本海と十二湖の一部が見えた。
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ニリンソウが咲き残っていた。
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この看板が出てきたら、大崩はもうすぐである。
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少し登るとパッと目の前が開けて日本海と十二湖が一望できる大崩に到着した。
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この山で展望がよいのはここだけであり、ガイドツアーなどでもここまでは良く登って来るようである。この先は再び急登となり、展望のない崩山は三角点が有るだけで目的の山としては人気がなさすぎる様だ。白神岳までのロング縦走路としては単なる通過点である。とは言え今日の目的はこの先にある崩山であるので、展望を楽しんだ後は先へ進む。ところがこの先の少しの区間が、藪化しておりしかも崩落しているトラバースありで最もシビアな所であった。
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写真左側は草が生い茂って分かり辛いが登山道が崩落しているので、ロープがなければ超危険である。
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ここを過ぎると急登になるがブナ林に癒されながら登って行く。
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足元を見ると何とコケイランを発見。にんまりである。
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何度かピークの様な所を通過し、そろそろ山頂かと思うが中々着かない。と思っていると、パッと紫色が目に入る。シラネアオイである。
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殆ど花期は終わっているが、何輪かが咲き残っていた。全く予備知識もなく期待もしていなかったので嬉しい誤算である。そのシラネアオイの小群落からすぐの所に山頂はあった。タニウツギが咲いているだけの眺望もなく本当に縦走路の通過点のピークである。
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三角点も草に埋もれて頭だけしか見えていない。
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上を見上げると、青空に飛行機雲が伸びていた。
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山頂には休憩スペースもなく昼食をどうしようかと思っていたら、少し白神岳方向に進んだところにベンチが有りここで手作りのおにぎりを頬張る。しかし不気味さを感じるほど人けがなく、纏わりつく虫だけが目障りで余りゆっくりも出来ず、お湯も沸かさずカップめんは食べず仕舞いで早々と下山にかかる。少し下って右側を見ると、遠く岩木山が見えていた。
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深い森の中は、虫の声と鳥の声しか聞こえないが、ヒグラシに似た鳴き声で癒してくれていたエゾハルセミを見つけた。孵化したばかりなのか、じっとしていてくれた。
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ゆっくり下って、藪と崩落の難路も何とかクリアし大崩に到着。
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この先で大崩まで来ていたグループを追い越して進むとモリアオガエルの卵を発見。
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登りで気付かなかった水場を下りで発見。登山口からすぐの所であるが、なにせ赤リボンが近くの枝に付いているだけで、本当に見落としそうな場所である。ぬるくなったペットボトルの水を捨てて水を入れ替えて飲んでみると驚くほど冷たくておいしい水であった。
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鶏頭場の池の水面に反射する光がまぶしくなって登山口に到着。
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再び青池に立ち寄る。
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この先観光客に交じって十二湖巡りをしようかとも思ったが、結構疲れていたので、そのまま駐車場に戻った。車に乗って道路を下っていると、今日のぼった崩山が一望できる場所が有り、車を止めて写真を撮る。
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ズームにするとこんな感じであるが、手前の白い崩落している所は日本キャニオンと呼ばれる場所で、その奥の山肌に大きな崩落している場所が大崩で一番の展望場所である。
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車で海岸線を走らせると白神山地展望場所と書かれた駐車スペースが有り、海側から白神山地が一望できたが、残念ながら雲が出てきてしまった。
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崩山をズームアップ。
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そして本日の温泉は、有名な不老不死温泉。中で料金を支払い、まずは内湯で体を洗ってゆっくりと浸かる。そして一度服を着て海岸にある露天風呂へ、ここは本当に磯場にあり湯船につかると目線が海であり、まるで海の中の温泉に浸かっている様な感覚である。
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今日は、初めての白神山地であったが、本当に静かで、熊が出てくるのではないかと怖くなる山深さで、もう少し散策をして7月には白神岳に登ってみたいと思う。
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by hawks-oh-muku | 2015-06-05 18:53 | みちのくの山 | Trackback | Comments(2)
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Commented by katuyamak at 2015-06-15 06:28
hawksさん、おはようございます。
ウットリするくらいのブナ林ですね。
世界自然遺産の森を歩けるとは何とも魅力的です。
7月の白神岳 是非、チャレンジしていただければと思います。
ブログの画像から、十分、その素晴らしさが伝わってきますね。
Commented by hawks-oh-muku at 2015-06-15 22:06
肉まんさんこんばんは。
そうなんです。白神山地や八甲田山や奥入瀬渓谷など憧れに近い場所で
いつか行ければいいけど、一生訪れる事はないだろうと思っていました。
それが今は高速を使うことなく1時間半程で行ける所にあるので、自分でも
びっくりしています。
先週まで久し振りに良い感じで山歩きが出来ていましたが、休みがなくて
ちょっと間隔が空きそうな感じです。そう考えると今しか行けない所が一杯あって
計画的にこなしていきたいと思います。
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