毛無山から十二ヶ岳周回縦走

2012年9月26日(水) 文化洞トンネル登山口6:46→長浜ルート分岐7:58→毛無山頂8:40→一ヶ岳8:46→二ヶ岳8:52→三ヶ岳8:57→四ヶ岳9:04→五ヶ岳9:11→六ヶ岳9:20→七ヶ岳9:30→八ヶ岳9:37→九ヶ岳9:40→十ヶ岳9:45→十一ヶ岳9:56→吊橋10:09→桑留尾分岐10:41→十二ヶ岳10:44(昼食休憩)→金山山頂12:11→スズメバチ発見12:18節刀ヶ岳手前で撤退→十二ヶ岳13:10→桑留尾分岐13:17→文化洞トンネル方面分岐14:31→登山口15:10→西湖15:15→文化洞トンネル登山口15:19
累積標高差+970m-960m

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今回は東京に転勤してきてからは夏休み以外で初めて平日の山歩きになった。と言うのも今週は週末に出張があり上手く代休が取れたのである。
いつものパターンでは代休もないので貴重な休み、さて何処に行こうかと考えたが、丁度1ヶ月前に登った御坂山塊に気になる山があり、最近の定番となった車中泊で行ってきた。
河口湖ICを丁度12時を過ぎに出るために22時前に自宅を出発し首都高に乗るが、さすが平日火曜日の夜なので空いている。
余りにも順調に進みすぎて途中のSAで時間調整をしながら12時を少し過ぎた所で河口湖ICを降りる。今日の車中泊の場所は河口湖畔にある道の駅「かつやま」
ここからは登山口まで10分程であるので最高のロケーションである。
12時過ぎに到着し早速毛布と羽毛肌掛け布団を被って睡眠。今日は冷え込みが予想された為に毛布だけでは寒いと思って羽毛の肌掛け布団を持ってきたがこれが正解、朝はかなり冷え込んだ。翌日は6時過ぎに起きて朝食に用意してきたお握りを2個頬張り、綺麗なトイレの洗面所で歯磨きと顔を洗ってトイレも済ませて登山口へと向かう。
今日の登山口は毛無山登山口で文化洞トンネルの手前に無料の駐車場がある。車を停めたのはこの場所で無舗装の駐車場で工事現場のようだが既に1台の車が停まっていた。
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準備をしていると隣の車の男性からどこまで行くのですか?と聞かれて十二ヶ岳まで行ってそこから先は行ってから決めますと答えると、その男性は時間的には十分なので節刀ヶ岳までは行こうと思っているとの事で私も出来れば行ってみたいですとお答えし準備が終わったので先行させて頂く。
登山口は駐車場の中にありトンネルの上を横切っていく形で登山道が続いている。
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登山口に入っていくとミズヒキ・アキチョウジ等が咲いている。
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しそ科のイヌゴマも咲いていた。(別名チョロギダマシ)
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少し登ると突き当たりになり右に曲がってトンネルの上を横切る。
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トンネルの上を渡りきった所で左からも道が合流するが立派な忠魂碑が立っている。陸軍大将一戸兵衛書と書いてあり帰ってから調べると日露戦争で武勲を挙げた有名な方の書のようだ。
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この先から本格的な登山道になり登っていくとツチグリを見つける。今まで何回か見ているが今日見たのが一番綺麗だった。
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急になってきた自然林の登山道をゆっくりと登っていく。登りで身体が温まって来たのでウィンドブレイカーを脱いでいたら登山口で声を掛けられた男性が追い抜いて行かれた。
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振り返ると木々の間から富士山が顔を出す。
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1時間少し掛かって長浜への分岐に到着。標準タイムよりも少し遅いタイムであるがここで一服する。
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ここからはブナなどの広葉樹の自然林となり気持ちよく登っていく。
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分岐から20分少し登って行くと木が途切れてカヤトの原になり富士山バーンの景色になる。
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草が登山道を覆い歩きにくくなってきたがオヤマボクチも登山道に現れる。
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富士山を振り返りながら登って8:40に毛無山に到着。山頂表示が外れていて三角点に立て掛けてあった。
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山頂からの富士山は雲が掛かってしまった。
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今日の毛無山は単なる通過点でここから先が核心部であるので先へ進む。稜線を歩いて5分程でまずは一ヶ岳を通過。
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次に向かう為には当然下って行くことになる。
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そして少し登って5分程で二ヶ岳を通過
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三ヶ岳へも5分程で到着し通過する。
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四ヶ岳へは岩場になりロープが掛かっているところもある。
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しかし時間的にはやはり5分程で見晴らしの良い四ヶ岳に到着する。
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富士山の下の湖は西湖で右側に尖がった十二ヶ岳を見ることが出来た。
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そして進行方向に目を遣ると十二ヶ岳へのコブコブの稜線が望める。左一番奥の尖がりが十二ヶ岳で右の奥の方にちょこっとした尖がりを見せているのが節刀ヶ岳である。
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ここからは厳しい下りになる。
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少し登り返して五ヶ岳を通過。
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トリカブトやアキノタムラソウなどの咲いている稜線を歩いて10分足らずで六ヶ岳に到着。
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更に10分で大きな岩のある七ヶ岳を通過。
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美しいブナ林を歩く。紅葉したら綺麗だろうと思う。
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そして八ヶ岳に登頂??通過する。いつか本物の八ヶ岳にも登って見たい(笑)
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九ヶ岳は八ヶ岳から3分で通過。
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九ヶ岳から下って登山道は十ヶ岳は巻いていく様になっているが鞍部から節刀ヶ岳が望めた。
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十ヶ岳は肩の所に表示があった。
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十ヶ岳を見上げるがこれは登れない(笑)
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十一ヶ岳へは岩場の登りになる。核心部に近づいてきた様だ。
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岩場を登り振り返ると歩いてきた稜線が見渡せる。
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ハナイカリを見つける。この花は初めて見た。
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そしていよいよ十一ヶ岳に到着。
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目の前に十二ヶ岳が迫ってきたがその前に激下りが待っている。
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激下りと言うよりも完全な崖である。まず朝の登山口駐車場で声を掛けられた男性が先に下りて行かれた。
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続いてロープを頼りに下りて行く。先程男性が写っていた所まで降りてきたが、そこから更に乗り継ぎ用のロープがありまだ下が見えない。
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更に最後は鎖まで出てきて上を見上げても降り口が見えない程の崖下りだった。
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そして「ひとりずつ渡れ」と命令口調で書かれている看板が緊張感を高める。
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十一ヶ岳と十二ヶ岳のコルは切れ落ちている為に吊橋が掛けられているのだ。ネットで見て面白そうなので是非渡って見たいと思った場所だ。
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しかし橋の下の高度感は無いので見た目ほど怖くはないが結構揺れる。足元を良く見るとボルトが1個無くなっていて油断は出来ない。
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何とか渡りきって振り返る。この吊橋が無ければこのルートちょっと無理かと思う。山と高原の地図で破線なのも納得か。
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しかし本当の核心部分はここからだった。切り立った長い岩場を登らなければならないのだった。
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ホールドする所は多いので3点支持で登っていくが落石には要注意で先行者とは一定以上の間隔が必要だ。
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ちょっと緩んだところで振り返ると先月登った御坂山塊の山並みが全て見渡せた。写真左側の尖った山が釈迦ヶ岳、中央の右奥の円い高い山が黒岳、右奥の尖った山が三ツ峠山。右手前が先程まで居た十一ヶ岳である。
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激下った十一ヶ岳を見下ろす高さまで登って来た。
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崖の岩場に張付くようにダイモンジソウが咲いていた。
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更に高度を稼いで振り返り御坂山塊をパノラマで撮影。
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やっと核心部の岩場を越えて下山ルートの西湖に向かう桑留尾への分岐に出る。
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10:44十二ヶ岳山頂に到着。休憩を含めてだが4時間も掛かっており標準コースタイムより1時間オーバー。
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以前はコースタイムよりも速く歩く事に喜びを感じていた時期もあり、大体抜かされるよりも抜く方が多かったのだがここ1年ははどんなに頑張ってもコースタイムで歩くのが精一杯で、
更に最近ではそれさえも危うい。途中写真撮影や何度か小休憩を摂ったとは言え自信を失うのには十分な遅れである。
しかしここまでの行程は6年の山歩き暦の中で間違いなく最高ランクのアスレチックなフィールドでもうお腹一杯状態。富士山を眺めながら少し早い昼食とする。
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朝駐車場で声を掛けていただいた方と一緒に話をしながら昼食を摂りゆっくりとする。西湖の右側に青木ヶ原の樹海が広がる。
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簡単な食事を済ませてコーヒーを淹れて寛ぎ自分的には今日はこれで下山しようと思っていたが、先ほどから一緒の男性が節刀ヶ岳まで行けるかな?
との事で山と高原地図で時間を調べてみる。これまた破線ルートではあるが往復で約2時間、行って見ますか!と話はまとまり縦走路を進む事に。
最近下山時に痛み出す膝に不安を残しつつ山頂標識の横を越えて岩場に進んで行く。
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10分ほど進むと下が見えない崖にロープが掛かっている。男性が様子を見に先に下って行く。
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ここも途中で乗り継ぎ用のロープと鎖があり3回乗り継いで降下するが足場が少なくちょっと苦労し何とか下りきって上を見るが降りてきたところはずっと上で既に見えない。
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鞍部に降りてからすぐに岩場の登りになる、ここには鉄梯子も設置されている。
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登りきって振り返ると先ほどまで立っていた十二ヶ岳が見える。鞍部まで降りるのに崖を下った筈である。
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ここからはなだらかになり両側にトリカブトが咲き乱れる登山道を歩いていく。
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大石ペンション村の分岐が出てくる。地図では迷マークが付いているがハッキリした道である。
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ほぼコースタイム通りに金山に到着。ただ金山は峠の通過点の様な何も無い所だった。
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ここからは地図によると15分で節刀ヶ岳である。しかし8分ほど歩いたところで登山道の真ん中にイノシシの子供の屍骸が横たわっていて思わず足を止める。近づくと群がって集っていたハエがぼわっと飛び立つが、そのまま屍骸に留まり蠢くオレンジと黒の縞目もハッキリとした大きなスズメバチが3匹ほど目に入る。私が先に歩いていたので後方の男性に報告する。前に進むためには目の前に横たわるイノシシの屍骸を越えていかねばならない。しかしここでスズメバチに襲われたら下山に2時間以上掛かる山行は難しく遭難騒ぎになってしまう。ここまで来たら節刀ヶ岳に行きたい気持は強いがここは一も二もなく撤退を決める。金山に戻る途中から雲がとれた富士山が姿を見せていた。
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十二ヶ岳まで戻る途中、鬼ヶ岳が綺麗に見えていた。
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十二ヶ岳に戻らず鬼ヶ岳を経由して西湖に降りる手もあったのだが今回はかなり疲れてしまってこの時はその選択肢は思いもしなかった。
すぐ手前で撤退を余儀なくされた節刀ヶ岳を振り返る。
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左の鬼ヶ岳から中央の節刀ヶ岳とその先黒岳・御坂山へと続く稜線をパノラマで撮影する。
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さて今度は先程と逆の岩場の降りと登り返しが待っている。まずは鉄梯子を下る。
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さて下りで少し苦労した崖を登る。まず取り付きの1本目のフィックスロープ。まだ上は見えない。
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2本目のロープを越えて最後の登り、上を見るがまだ先が見えない。
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登りきって下を覗き込む。途中で2段になっているので下は見えない。
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十二ヶ岳に13:10戻ってきた。雲の取れた富士山が美しい。
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下山は十二ヶ岳から桑留尾へと降りるルートである。少し下ってここから下る。
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しかし2.6kmの下山ルートも簡単ではなかった。岩場の厳しい下りが続く。
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心配していた左ひざが痛み出したが下るしかないので、ゆっくりと下っていく。40分ほど下ると傾斜も少し緩み文化洞トンネル方面の指導標も出てくる。
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ここから先尾根を外れて広い樹林帯の中を下っていくのだが目印を良く見ないとガスった時などは迷い易いかもしれない。
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下山開始から1時間20分弱で桑留尾と文化洞トンネル方面への分岐に出る。左の文化洞トンネル方面へ進む。
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少し行くと分岐が出てきた、何とここから先が通学路となっている。何でも西湖が氾濫したときの通学路になるらしい。通学路の方を進んだのだが、倒木が行く手を阻む場所が2箇所ありどちらも潜る事も上を越える事も出来ず山側を巻いて行かなければならなかった。
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漸く通学路も終了で舗装路まで降りてきた。
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西湖の車道に15:15に下りてきた。ここから文化洞トンネルまでは歩いて10分ほど。
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しかし丁度バスがやって来た。バス停ではないがバスを見ていると止まってくれて文化洞トンネルの登山口駐車場で下ろしてくれた。料金は150円也。親切なバスの運転手さんに感謝である。
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今日は途中からご一緒して頂いた男性登山者がおり久し振りに8時間以上の行動時間の山行となった。最後の温泉はこの男性が本日宿泊される旅館に案内していただき、無料で入らせて頂いた。本当に有難うございました。(感謝)
by hawks-oh-muku | 2012-09-30 23:32 | 山梨の山 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 産六 at 2012-10-04 17:18 x
『富士山バーン』ええですねぇ。
この記事の3日ほど前になぜか田貫湖でキャンプして
黒岳にでも登ってみたかったんですが...曇り空で断念しました。(涙)

写真でも険しさが伝わってきますね。吊り橋の命令形、緊張しそうです。
スズメバチには敵いませんから、これは撤退あるのみですね。

あ、日光の記事では早トチリのコメント、失礼しました。(汗)
Commented by hawks-oh-muku at 2012-10-04 20:55
産六様こんばんは。
鳳凰三山にお出かけだったのですね。生憎の天候で残念でしたね。

岩場はや吊橋など緊張を強いられる箇所もありとても楽しいルートでした。(下りで膝が痛んで大変でしたが・・・)
もう一度大回りのルートでチャレンジして見たいと思いました。
但しスズメバチが大人しくなった時期に行って見ます。
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