カタクリの咲く日本百名山の筑波山

2011年4月17日(日)筑波山 筑波山神社入口第2駐車場10:31→筑波山神社10:41→御幸ヶ原コース「A-01」10:50→「A-02」10:59→「A-03」11:09→「A-04」11:18→「A-05」男女川源流11:29→「A-06」11:50→御幸ヶ原12:09→男体山山頂12:20→御幸ヶ原12:37(昼食休憩)→女体山13:21→胎内潜り13:46→弁慶七戻り13:50→つつじヶ丘分岐13:55→白蛇弁天14:28→迎場コース分岐14:32→筑波山神社14:41→第2駐車場14:50
累積標高差+765m-740m

もっと早く更新しようと思ってはいたものの、仕事が忙しく何とも遅い更新となってしまった。そもそもこの週は出張が続いて4日間も家を空けた。4/12(火)の夜に近畿への出張で久し振りに奈良の自宅に戻れた。大体2月は色々あって一度も戻らないうちに転勤が決まり、そのまま関東に来た為2ヶ月以上帰っていなかった事になる。13日の夜も自宅へ泊り14日は新大阪から新幹線で岐阜へ取引先回りに行き、終了後再び新幹線で博多へ向かい博多で2泊し16日土曜日の20時の飛行機で帰京した。従って16日土曜日、千葉の市川に戻ってきたのは22時30分を回っており翌日の筑波山へは結構キツイものがあったのだ。
それでもカタクリやキクザキイチゲそしてニリンソウまで咲いていると言う筑波山へはこの日を逃すと来年まで見られなくなりそうで、先送りにするとまたまた何時転勤になるとも限らないので頑張って出掛ける事にしたのである。
出来るだけ早く出ようと思っていたが、やはり疲れもあり、いつも会社に行く時間に起きるのが精一杯で、朝食を摂りおにぎりを作ったり準備をしたりで自宅を出発したのは8時過ぎになった。県道6号線から松戸街道を走り、矢切りの渡しで有名な矢切りからバイパスに入って三郷南から首都高速外環道に乗る。
(この道路、関西人なら何の躊躇いもなく「そとかん」と読むところであるが「がいかん」と読むのが正解であるらしい。「え~ソトカンが正解やろ!」と思ったがパソコンで変換してみたらどうも「ソトカン」は分が悪い様だ)
ものの数分で三郷JCTから常磐自動車道に入る。(三郷も奈良では「さんごう」と読むが「みさと」と読む。)常磐自動車道では震災のための通行止め区間の電光表示がされており震災地方面へ遊びに行くのに少々気が引ける。ところが今日は何かあるのか、それとも毎週のことなのかは分からないが凄い数の暴走族が集合している。もう日本からは死滅したと思っていた典型的な族車(最近は痛車と呼ぶのだろうか?)が200台以上で走っている。茨城を馬鹿にする訳ではないが、茨城独特のぶらさがり健康ハンドルに背もたれ付特性シートの痛車は本当に見ていて「イタイなぁ」と思うが当の本人たちは得意満面に走らせている。触らぬ神に祟りなしで大人しくやり過ごしながらゆっくり走らせ、土浦北で高速を降りる。国道から県道に入り車を走らせていると双耳峰の筑波山が見えてきた。
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筑波山神社の標識に従い右折し大きな鳥居を潜って第2駐車場に車を停める。
準備を整えて筑波神社に向けて歩いていく。駐車場からホテルや土産物屋さんの並ぶ道を7分ほど歩いて鳥居を潜る。
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階段を登って行くと山門が出てくる。
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山門を潜って本殿前に到着し参拝する。
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本殿を左に進むとケーブルカー乗り場と御幸ヶ原ルートの登山口である。
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登山口に来ると登山道は地震の為、通行禁止となっておりロープも張られている。
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登山口にあった地図。等高線は結構詰まっています。
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地震の影響で地盤が緩んでいたり浮石があるので大人しくケーブルカーを使いなさいと言う事だろうが、ここまで来てケーブルカーとは情けないので悪いと思いつつロープを跨いで予定通り御幸ヶ原ルートを登る。大和葛城山の櫛羅の滝ルートの様に大規模な崩落があって危険であれば絶対に登ってはいけないが、安全確認が出来るまで禁止と言う事であれば自己責任と言う事で許されるだろう。
登山口から5分程で位置番号01の表示がある。
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最初は階段状の登山道が続く。
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01から5分足らずで位置番号02を通過。
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ごつごつした石の登山道に変わる。
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位置番号03へは10分ほど掛かった。
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03を過ぎるとケーブルカーの真横に出る。音が聞こえるので少し待っていると。下から赤いケーブルカーが上がってきた。
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上の方からは緑色のケーブルカーが下って来た。
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そしてすれ違う。
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良いタイミングでケーブルカーも見られて再び急登を登って位置番号04を通過。
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ここを過ぎると岩だらけの急登に変わる。
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位置番号05は男女川の源流となっている。
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この横に水場があったが、水量は少なく時期によっては余り当てにしない方が良さそうである。
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登山開始から1時間程経過し丁度良い場所にベンチがあったので小休憩とする。
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10分ばかり休憩し、位置番号06には11:50に通過する。御幸ヶ原まではあと300mとなっている。
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しかしあと300mが曲者で、まずは長い階段が出迎える。
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階段が終わると岩場の急登である。
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あっそうそう、写真でも先行者が写りこんでいる様に通行禁止の登山道であるが、結構沢山の人とすれ違い私だけがルール違反と言う事でもなかったのである。そしていよいよお目当てのカタクリの花が目に付きだした。
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そして登山道にはニリンソウも
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トウゴクサバノオも発見。
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そしてキクザキイチゲも発見した。この花を見るのは初めてである。
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もう少しで御幸ヶ原と言う所で沢山の花に出迎えを受けて中々前へ進まない(笑)キクザキイチゲとスズシロソウのコラボまである。
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ケーブルカーの山頂駅がある御幸ヶ原には12:09に到着である。
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直ぐに男体山に向かう。登山道を登って行くとカタクリの小群生がある。
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キクザキイチゲの群生もある。
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ちょっとした岩場をやり過ごしながら男体山頂に12:19到着。
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山頂からは大展望であるが、残念ながら霞んでいて余り遠望は利かない。
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昼食は御幸ヶ原まで戻ってから摂る事にして来た道を下っていく。途中、女体山が望める展望場所があった。
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御幸ヶ原には売店や食堂が何軒も並んでいる。少し離れた場所で昼食にする。
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道中のコンビニで北海道で有名な「すみれラーメン」を買った、味は濃厚な味噌ラーメンでインスタントのカップめんとしてはかなり美味しいと思ったが、山では難点がある。お湯の量が450mlと多いのである。山でのスープは捨てるわけには行かないので飲み干すのが大原則である。これはちょっとキツかった。皆が空を見上げるので何かと思ったら、パラグライダーが気持ち良さそうに飛んでいる。
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パラグライダーは上昇気流を捉えるとかなり高くまで舞い上がり、長時間の滞空が可能であるらしいが、山の高さを遙かに超えた高さである。
さて休憩を終えて女体山へ向かうがその途中にカタクリの大群生がある。
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「カタクリの里」となっているが見事な群生である。
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群生地を過ぎると大きな岩の多い登山道に変わる。セキレイ石のあるところは売店もあるスポットになっている。
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そして筑波山と言えばガマの油であるが、有名なガマの油売りの口上を考えたとされる場所がここガマ石である。
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女体山山頂の麓に分岐があり、下りは左のつつじヶ丘へ進む予定だ。
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女体山にも祠があり参拝して進む。
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日本百名山の山頂表示があるが三角点はもう少し先である。
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深田久弥氏の日本百名山の選定基準として「品格・歴史・個性」を兼ね備え、原則1500m以上の山となっている。その中で1500mの基準を満たさずに選定されているのが二山あり、一つは鹿児島の薩摩富士の異名を持つ開聞岳であり、もう一つがこの筑波山であり日本一低い日本百名山である。
奇遇な事にこの二つを登った事になる。(開聞岳は宮崎に赴任中に登った事がある。)
山頂は岩場で大展望が得られる、遠望が利くときは富士山も見れるらしいが今日は全く見えない。
先程登った男体山を振り返る。
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山頂からのパノラマ
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低山であるが百名山故に重みのある一等三角点
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下山は先程の分岐を曲がってつつじヶ丘方面へ進む。ここからは岩場の激下りになる。
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このルートは奇岩の多い登山道で、それぞれに名前がついている。
北斗岩
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出船入船
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ちょっとした鎖場もあった。
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陰陽石
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母の胎内くぐり
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高天原は岩の上に祠も祀ってあった。
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そして弁慶の七戻りを潜る。ここは巨石が上に乗っているだけで、今にも落ちそうに見える。弁慶も怖くて七度も躊躇した場所らしい。
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ここを潜ると弁慶茶屋跡である。ここがつつじヶ丘と筑波神社への分岐になっている。筑波神社へのルートは通行禁止のロープが張ってある。
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しかしニリンソウはこの先にあると聞いているのでやはりロープを潜らせて貰う事にした。少し進むとニリンソウは咲いていた。
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自然林の美しい登山道を下って行くと、つつじヶ丘からのルートと合流する。写真は振り返ったところからの撮影である。今下りてきたのは写真左側の白雲橋コースである。
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程なく登山口に着いて舗装路を歩いて筑波神社に戻ってきた。境内の脇にシャクナゲが早くも咲いていた。
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筑波山は決して高い山ではないが、登山道は急斜面も多く、岩場もあり楽しい山であった。駐車場に戻り男体山を背景に桜を写す。
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つつじヶ丘の名前通り、5月になるとヤマツツジが凄いらしい。大和葛城山のヤマツツジは見ることが出来そうにないので5月にもう一度来て見ようと思う。
by hawks-oh-muku | 2011-04-17 22:50 | 茨城の山 | Trackback | Comments(10)
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Commented by かず at 2011-04-30 19:24 x
筑波山は山頂が男体山ですか、恥ずかしながら別の山だと思っていました
それにしても厳しそうな岩山でその上、色とりどりの花が咲いていますね
関西で言うなら山肌は鈴鹿山系お花は伊吹山のようですね
久しぶりの山記事楽しく読ませて頂きました
物凄く分かりやすい記事で勉強になります。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-04-30 20:14
かず様こんばんは。
有名な男体山とは別物です。百名山にどちらも含まれているので
ややっこしいですが、百名山の男体山は日光にあります。
こちらも日帰りで計画できない事もないのでいつか登って見たいと思っています。
筑波山は男体山と女体山からなる双耳峰で女体山の方が高く三角点もあります。
仰るとおり鈴鹿の山の様な大きな岩の多い山で標高の割には楽しめる山でした。
Commented by 産六 at 2011-05-01 08:53 x
次から次に現れるカタクリにうっとりです。見事な群生ですね。女体山も男体山も山容といい展望といい人気なのがよく分かります。今回は富士山はお預けだったようですが、関東の山からは富士が見えて羨ましい・・・です。
ガマ石の上で木の杖を振りかざして児雷也気取りに浸りたいと、子供時代にチャンバラ映画を見過ぎた者としてはやってみたくなる写真でした。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-05-01 22:21
産六様こんばんは。
昨日は奥多摩の方へ出掛けたかったのですが、
早朝から中央道下り20kmの渋滞情報に恐れをなして取り止めて
ようやく筑波山のレポが更新出来ました。
今日は仕事で何処にも行けず、来週こそは奥多摩へ出掛けたいと計画中です。(その前に鋸山のレポも何とか・・・・)
Commented by おの@あびこ at 2011-05-02 16:08 x
高尾山につづいて筑波山のレポ。楽しく拝読させていただきました。
3.11の地震の際に落石で負傷者が出たとか出ないとかですが、
hawksさんが今回歩いたこのルート(名目上通行止になっているルート)での話なんでしょうかね?

それにしても登り甲斐のありそうな山ですね。
男体山を振り返った画像で背後に映っている平野部を見ると、
高度感を窺い知ることができます。
周辺地域からみれば一大ランドマークなんでしょうね。
信仰の対象になった理由が少しだけわかったような気がしました。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-05-02 23:14
おの@あびこ様こんばんは。
3.11震災時に怪我人が出たのは知りませんでした。
私が行った時は、つつじヶ丘から女体山の間だけ安全の確認が取れた為、
通行可能になっていましたが、その他のルートは安全の確認が取れないため通行禁止になっていました。
そう言えば弁慶茶屋跡からニリンソウの咲いていた辺りに大きな落石の痕跡がありました。
いずれにせよ、登山には危険リスクは付き物で避けて通れないものですが、
登山中に大地震が発生したらとても怖いと思います。確か中越地震の際に、登山中に山が地割れと大崩落して九死に一生を得た
というニュースがあったと思います。
余震の回数はかなり減りましたが、充分注意しながら山歩きを続けたいと思います。
Commented by 蜻蛉 at 2011-05-06 16:02 x
お久しぶりです。茨城県のつくばに息子夫婦がいます。息子夫婦も何度か筑波山には登ったようすですね。いつしか行きたいのですが、やはり大阪からだと遠いです。孫でも出来れば、その時に登りましょうかね。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-05-08 05:39
蜻蛉様おはようございます。
そうでしたか!ご子息様ご夫婦が茨城県つくば市にお住まいなのですね。
地震の際は大変だったと思います。計画停電も落ち着き平常に戻りつつあったので筑波山に出掛けましたが、
常磐道の通行止め表示や登山道の通行禁止を見てまだまだ震災の被害の甚大さを改めて感じた次第でした。
しかし大阪からだとやはり遠いですね。筑波山の楽しみもあればお孫さんの誕生が待ち遠しいところでしょうか?
手軽に登れる100名山ですが、花も多く見所も多い100名山の名に恥じない趣のある山でした。
Commented by anikobe at 2011-05-14 22:09 x
こんばんは
お久しぶりです。
高尾山を拝見しながら、コメントを入れ忘れて、今度こそ拝見した時すぐにと思いとりかかりました。
春の花たちが待っていてくれる筑波山、のぼり甲斐がありましたね。
カタクリは葛城山で今年も見てきました。
私の葛城山のぼりはロープウエーですが、やっぱり花に出会えた喜びは、格別ですね。
そうそう、教えていただきたかったショウジョウバカマの群落も、今年は行くことができました。
彼から毎年楽しみです。
自分のことばかり書きましたが、関東の山々の征服これから楽しみにしています。
会社の方も大変お忙しいようで、それをうまくクリアーしながらの登山十分お気をつけお元気にお過ごしください。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-05-14 22:48
anikobe様こんばんは。
最近は忙しさにかまけて大変ご無沙汰をしており申し訳ありません。お久し振りでございます。
大和葛城山のショウジョウバカマ群生地判りましたでしょうか?
あの場所は本当に見事です。後ほどブログにご訪問させて頂きます。
本日は、群馬県の赤城山まで遠出して来ました。片道3時間半も掛かって車の運転で疲れてしまいました。
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