本気の六甲!雪中登山②

その①からの続き
紅葉谷を七曲滝に向けて歩き出すが、この辺から裏六甲の雪が本気を出して降り始めサングラスをしないと目も開け難いくらいだ。
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湯槽谷峠分岐を左に曲がり紅葉谷を歩く。
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右側に砂防堰堤が白い壁となって現れる。
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堰堤を二つほど越えると白石谷の沢が流れる。普段は何と言う事ない景色だが、雪を纏うと何ともいえない風情ある景色に変わってしまう。
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白石谷分岐を見送って歩を進める。
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炭屋道から紅葉谷に合流したところから約20分で七曲滝分岐に到着。
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細い道を入っていくが、突然谷側の右足を踏み抜いてしまい片足は谷に落ちてしまう。登山道に腹這いになっただけで滑落する事は無かったが、一瞬何が起こったのか理解できなかった。余りにも雪が多く、笹と登山道の区別がつかなかったのである。危ないところであった。(写真は立ち上がって振り返って撮ったところである。)
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この先の分岐。真っ直ぐに進むと氷壁のトラバースが待っている。先程の恐怖もあり迷わず左の巻き道へ進む。
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巻き道といえども難路であり、急斜面で細いトラバースの登り下りがある。急な下りの場所で、アイゼンを効かせて歩いていたつもりだが、ズルッと滑ってしまい1m程滑落。登山道だけの滑落で良かったが、谷側に落ちていたらと思うとゾッとした。アイゼンに雪玉がついて上手く爪が効いていなかった様だ。ここからは一層慎重に(へっぴり腰になっていたのは言うまでもないが)下って谷に降り立つ。
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谷を少し遡ると七曲滝が姿を現す。氷瀑は前回と比べるとかなり融けているが青白い色と雪の白さがマッチして美しい景色である。
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滝の下まで進んで写真を撮影する。雪を被った氷瀑を見るチャンスは中々無いので降りしきる雪にもめげずに何枚かシャッターを切った。
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誰も居ない滝は静寂さの中に不気味さも有り、早々に辞して巻き道を登り返す。問題の滑落現場を振り返って撮影する。本当に谷側に落ちなくて良かったものの運が悪ければ大変な事になっていただろう。
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まだまだ難所は続く、慎重に歩いていく。
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ところがまたまたアイゼンが効かず滑って尻餅をつく。雪道を長い距離歩いているので気づかないうちに足も弱っているのかも知れない。この時も咄嗟に山側に身体を傾けて事なきを得るが、ここからは短い距離だが恐怖に慄きながら歩いた。
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紅葉谷に出たときには正直ホッとして歩き出すが、何と!少し前に自分が登ってきたトレースすら雪にかき消されて無くなっている。本気の六甲恐るべしである。
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炭屋道分岐の東屋に戻ってきたのは15:10。ここで少し休憩を摂る。
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雪を払ってチャイを飲み、一息ついて紅葉谷を有馬に向けて歩き出す。枯れ枝には雪の花が咲いている様で美しい。
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ロープウェイ有馬温泉駅を15:29に通過。ロープウェイは現在定期点検の為運休している。
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ロープウェイ駐車場には雪に埋もれた車が何台か停まっていた。(脱出不能?)
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道路を歩くがアイゼンは付けたまま歩けるくらいの積雪である。
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七曲滝を後にしてから頭の中は有馬温泉で一杯だったが(笑)、漸く念願の銀の湯に到着である。時計の高度計記録をストップさせて確認すると阪神芦屋駅からの行動時間は7時間18分(休憩時間全てを含む)、累積標高差+1230mと雪中登山で身も心もクタクタに疲れてしまった。
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温泉でゆっくりと疲れを落として外に出てみると依然雪は降り続いている。目の前の駐車場もこの有様だ。
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金の湯の植木も真っ白な花を咲かせている。
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しかしここは雪国の温泉街かと見紛う景色である。
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JAFも大忙しのようである。
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太閤橋の交差点にある噴水はスケートでも出来そうな感じだ。
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太閤橋から風情溢れる雪の有馬温泉街を眺める。
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電車が動いているか心配だったが、電車は何とか通常運転で頑張っていた。
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電車は一駅先の有馬口で乗り換えるのだが、普段車の人が電車にしたのか今まで見たことも無い位の混雑で、青木まで座ることなく立ちっぱなしで自宅に帰ってきた。
えっ?立飲みですか?(笑)残念ながら雪のためか臨時休業しておりビールは飲めませんでした。

本当に今日は本気の六甲山を見せ付けられた一日で心身ともに疲れ果ててしまった。大体前回の石ブテ東谷で6本爪アイゼンの限界を感じて10本爪のアイゼンを買っていたのに、六甲で使う事もあるまいと高をくくって6本爪にしたのがいけなかった。天気予報で雪は分かっていたものの、家を出る時点では雪の気配も無く10本爪は大袈裟だと思ったのが間違いで、装備の重要さを痛感させられた一日だった。(ストックも電車で嵩張るのでシングルストックでいいだろうと思い1本しか持っていかなかったのも悪かったかもしれないWストックだとバランスが取り易いのでこける事は無かったかも・・・)積もりたての新雪には要注意である。今までアイゼンを軽く考えていたが(と言うより本格的な雪山には行かないので軽アイゼンで十分と思っていた)六甲山と言えども命にも関わる重要な装備である事を再認識した次第である。山を舐めたら痛い目に遭いますね。
by hawks-oh-muku | 2011-02-16 00:08 | 六甲山 | Trackback | Comments(12)
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Commented by 産六 at 2011-02-16 08:19 x
谷筋から岩場、そしてフカフカの新雪と薄青色の氷瀑・・・山歩きの楽しさを凝縮したような充実した六甲山で、いい(?)タイミングの時に行かれましたね。しかし、踏み抜き、滑落、尻餅とはこれまた雪の怖さを凝縮した経験はご免被りたいものですが、大事に至らず幸いでした。10本爪が活躍するステージがまた楽しみです。

雪の功罪を天秤にかければ行きつけの店で立飲みできなかったのが一番惜しかったりして?(笑)
Commented by kazu at 2011-02-16 09:27 x
このコース最後の七曲滝は初めてでは無理なようです
雪が無い時でも危険な所ですか?

月末は電車で行きます 少し慣れてから車で行きます。
Commented by tonbo_no_me at 2011-02-16 20:02
壮絶な六甲山の山行記録!感動です。ご苦労さまでした。とにかく電車が動いていて良かったです。今季の雪山は、色んな教訓を与えてくれたような気がいたします。
Commented by yas94086 at 2011-02-16 20:27 x
その②楽しみです。と書いていましたが、さすがにビックリ。私は自分でも独り言が多いと自覚していますが、思わず「うわ、やばあー。」「ああ、でも良かった...」「助かったやん」と読みながら声を出してしまいました。最終的には大事に至らず良かったですね。私も気を付けます。これからもお互い無事故で山登りを楽しめますように!
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-16 23:13
産六様こんばんは。
この日は雪の予報で覚悟はしていましたが、六甲は表と裏で本当に天候が変わります。
地獄谷からロックガーデンの写真と裏六甲に入って以降の写真はまるで別の山の様で自分でもビックリしています。
一粒で4度美味しいグリコも驚きの山歩きでしたが、後半は反省しきりで以後十分注意していこうと思っています。

この日は立ち飲み屋が閉まっていて却って良かったかと思える程疲れていました。(ホンマかいな(笑)!
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-16 23:18
kazu様こんばんは。
雪が無ければさほど危険な場所ではなくkazu様なら全然平気です。
1月17日に行った時には全く問題なく巻き道でない氷壁のトラバースもこなしました。
この日は雪の降り方が尋常ではなかったですから、注意力も低下していたのか知れません。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-16 23:24
蜻蛉様こんばんは。
山歩きを始めて5回目の冬シーズンなのですが、今年の雪の多さは本当に初めてで教訓を沢山頂きました。
それもこれも無事だから言える事だと肝に銘じて一層慎重に山歩きを楽しむように致します。

電車が停まっていたらどうしようかと思いました。実際に神鉄は雪で運休になることがありますので・・・。
有難うございました。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-16 23:28
yas94086様こんばんは。
ご心配をお掛けし申し訳ありませんでした(笑)
無事で何よりと本人が一番痛感しております。

六甲の氷瀑は今週末が最後のチャンスかも知れません。
行かれるときは十分ご注意の上、お楽しみください。
Commented by おの@あびこ at 2011-02-17 00:47 x
やはり六甲の氷瀑めぐりは私にはちょっとレベルが高いようですね。
少なくとも私がトライするなら、誰かと一緒に行った方がよさそうです。
いつもながら詳しいレポで助かります。ありがとうございます。

立ち飲みは……、残念でしたね!
次回は2回分ということで多少贅沢目に飲んではいかがでしょうか?w
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-17 05:52
おの@あびこ様、おはようございます。
有馬四十八滝巡りはそれほど危険と言う事もないですが、氷瀑の時期は少し注意が必要かと思います。
この日は新雪がどんどん降り積もる異常な天候で特に危険な状態だったと注意力不足に反省しています。
いずれにせよ2人以上で行かれるに越した事はありません。

次回の立ち飲みは、金の湯前の店ととハシゴして見ようかと・・・(笑)
Commented by 肉まん at 2011-02-17 06:46 x
う~ん、危なかったですね。
1m程度の滑落で済んでよかったですね。
単独行動だとこのあたりが危ないところです。
滑落現場のあの画像。
私も間違いなく、滑ってしまいそうな危険な場所ですね。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-17 23:12
肉まんさん、こんばんは。
ほんと1mくらいの登山道での滑落で良かったです。
それでも笹の雪庇を踏み抜いた後だったので、その先は怖くなって一層慎重になりました。
単独で谷に滑落していたらと思うとゾッとします。
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