霧島新燃岳追想記

昨晩仕事から単身先の自宅帰り、いつものようにテレビをつけた私の眼に信じられない光景が飛び込んできた。
激しく噴煙を上げて噴火しているのは紛れも無く何度も歩いた事がある新燃岳である。
火山・地震の多い日本においては今までも火山活動により大きな被害が起きている。
それは三宅島であったり浅間山であったり記憶に新しいところでは長崎の雲仙普賢岳の
火砕流により多大なる被害が出た事は、映像で何度も繰り返し放映され目に焼きついている。
しかしながら、それらの火山は自分に馴染みがない事からそれ以上の感情移入は起きなかったのである。
でも今回は違う!私が山歩きを始めた思い出の地であり、山歩きを始めたキッカケとなったのもこの霧島連山の高千穂峰なのである。
その天孫降臨伝説のある霊峰高千穂峰を良く観光写真で使われる撮影ポイントが主峰韓国岳からの構図である。(この写真は2006年11月22日に撮影したものである)
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この写真の中央右にぽっかりと口を開けているのが新燃岳なのだ。
新燃岳の火口にはエメラルドグリーンの水を蓄えた火口湖があり、写真でその美しさを見て自分でも
行きたくなりその年の12月に訪れたが、火口湖はガスに覆われ見ることが出来なかった。
そして念願のエメラルドグリーンの火口湖を拝めたのは年が変わった2007年1月17日の事だった。
このときの写真がこれである。
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バックに写っているのは韓国岳でお決まりの構図であるがこの時は本当に感動した。
火口の右壁から少し白い水蒸気の様な噴煙がでているのがお分かり頂けるだろうか?
別の角度から撮影した写真にはその様子が良く映っている。
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活火山独特の硫黄の臭いがして、風向きにより硫黄臭がキツイと吸い込まないように注意が必要ではあった。
その後も何度と無くこの火口縁を歩いた。風の通り道となり猛烈な風が吹く事が多く、まともに立っていられない程の烈風の時もあった。

この思い出深い、新燃岳が激しく噴煙を上げる映像を見た時には本当にテレビに釘付けになってしまった。
08年の夏ごろに火山活動の兆候が見られて、入山・立ち入り制限がされて霧島縦走が出来なくなっていた。
一旦解除になったとも聞いていたが、最近また警戒レベルが引き上げられたとも聞いていた。
それが突然の噴火である。
この大噴火を予測したかのような本が過去に出ている。「死都日本」
こんな恐ろしい事にならない事を切にお祈りし、被害が最小限で済む事を願っている。

新燃岳現在の様子。九州の方のブログ「ぼちぼちいこか」 その2
by hawks-oh-muku | 2011-01-28 00:34 | 九州の山歩き | Trackback | Comments(6)
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Commented by おの@あびこ at 2011-01-28 07:15 x
噴火したのが九重であれば、
九州に暮らしていた幼少期によく父親に連れて行ってもらった山であるだけに、
私ももっと感情移入できていたかもしれません。

それにしても新燃岳の火口湖。ため息が出るほど綺麗です。
こんな綺麗なところが、火の海になっているのですね。
噴火の様子を撮影した動画が出回っていたので見てみましたが、
赤い溶岩だけでなく雷も…。 怖いです。
http://www.youtube.com/watch?v=J2575Z_jTUw
Commented by 産六 at 2011-01-28 08:40 x
山歩きを始めてから、遠くへ行く機会があればえびの高原〜高千穂河原へと歩くのが夢でした。(2008年から立入禁止は知りませんでした)
新燃岳の噴火を見た時は「ああ、行けなくなったなー」という気楽な感想だけでしたが、農作物への被害や日常生活への影響を思うと自然の中に生かされているのだということを痛感させられました。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-28 22:09
おの@あびこ様こんばんは。
幼少期は九州にいらしゃったのですね。
九重は霧島・阿蘇と並んで九州を代表する活火山帯の山岳地帯で、九州登山者の聖地の様な人気の場所ですね。
私も何度も足を運びましたが、九重にも硫黄山と言う活動中の火山があり、今も活発に蒸気煙をあげております。
近くを通るときには硫黄臭吸い込まない様にとの注意がされておりますが、まさか爆発するとは考えてもおりません。
新燃岳も同様で霧島縦走をする時の見所の一つである美しいエメラルドグリーンの火口湖は楽しみであって、恐怖の対象ではありませんでした。
あの美しい山が恐ろしい状況になっているのは本当に衝撃の映像でした。
周辺地域の被害が最小限にとどまり、一刻も早く沈静化する事を切に祈っております。
コメント有難うございました。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-28 22:28
産六様こんばんは。
そうなんです、霧島縦走ルートは2008年夏ごろから新燃岳の火山活動が活発化した事から新燃岳周辺のみ入山規制がされておりました。(その後一旦解除もされたようですが最近はまた規制されておりました)
日本百名山の一つであり、えびの高原から高千穂河原までの縦走ルートが人気でしたので規制中は韓国岳と高千穂峰を別々に登られていたようです。
今日、都城に住むかつての同僚からメールが届きましたが、とんでもない状態で辟易しているとの事でした。
今日も続報のニュースが流れておりますが、火砕流も発生している様で、当ブログのトップページ右上に使っているミヤマキリシマはもう見る事が出来ないのではないかと心が痛んでおります。
身近な山、ありえない話ですが例えて言うと大和葛城山が噴火・爆発した位の衝撃を覚えています。

話は大きく変わりますが本日は東京に会議の為日帰り出張でした。
米原付近で大雪のため新幹線が20分ほど遅れました。一面真っ白に覆われる大雪で、密かに目論んでいた綿向山へは近づけそうになさそうです。
Commented by kazu at 2011-01-29 08:01 x
新燃岳の噴火はテレビで見、麓の人は火山灰で大変そうですが
噴火前の写真綺麗ですね~火口湖の綺麗さ何色と言うんですかねぇ

私は故郷が大分県ですが九州の山は登った事がありません。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-30 00:00
kazu様こんばんは。
宮崎はまもなくキャンプシーズンを迎えますが、降灰で大変なようです。
鶏インフルも発生しており主要産業の畜産でも大打撃を受けている上、観光客減による影響も加わると
非常に深刻な状態になると思われます。
一刻も早く沈静化して欲しいと心から祈っております。

kazu様の出身は大分県でいらっしゃいましたか!大分県は九重連山や由布岳や祖母山など魅力的な山がいっぱいですよね。
それに温泉も至る所に・・・・。今でも休みが取れれば行って見たい所が沢山あります。
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