初登りは三社参りの金剛山

2011年1月4日(火)金剛山 駐車地点10:42→高天彦神社参道入口10:53→高天彦神社11:05→高天滝11:15→「い-2」11:31→「い-3」11:50→ベンチ休憩場所12:08→ダイトレ出合12:55→一の鳥居12:59→ブナ林13:03→葛木神社13:06→国見城址広場13:20(昼食休憩)→展望台14:19→伏見峠14:28→北宇智・西佐味分岐14:34→伏見道登山口15:31→菩提寺15:37→駐車地点15:51
累積標高差+960m-940m(時計の高度計による計測)

今年の初登りもやっぱり三社参りのこのルートにした。私にはちょっと保守的な所があり、毎年初登りは初詣と兼ねるルートを設定しているが、1年間無事に過ごせた事を感謝して同じルートを選んでしまうのである。08年・09年は福岡で宝満山(名前からして縁起がいい山であるが、金剛山と同様に福岡では登山者が多く、回数登山をされている方も多い。)と太宰府天満宮をセットして登った。昨年は近畿に戻って金剛山を初登りに設定したが、この時に葛城古道の二つの神社と山頂にある葛木神社の三社参りを思いついて実行した。

雑煮を食べて8時半頃に自宅を出発。途中コンビニに立ち寄りおにぎりを買っていつもより空いている山麓線を快調に進んでまずは一社目の一言主神社の駐車場に9時15分ごろ到着。普段は参拝客も少ないが、今日は初詣客で賑わっている。車から降りてデジカメ及び山での必需品が入った愛用の小型バッグを探すが見当たらない。そうだ今日、家を出る際に一旦バッグを手にして車に乗り込むところで、マグボトルにチャイミルクティーとテルモスにお湯を入れていない事に気づいて、もう一度家に入ってお湯を沸かして準備し、マグボトルとテルモスだけを手にして車に乗り込んだ事を思い出す。何と言う失態か!正月早々初忘れである。バッグの中にはデジカメだけでなく山で必要なものが入っているので自宅まで取りに戻るしかない。(近くだから良かったものの遠くだっらアウトでした)往復1時間程のタイムロスで、再び一言主神社に戻って来た。気持ちを落ち着けて参拝に向かう。
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一年の無事を願って初詣を済ます。
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見事な大銀杏はご神木でもあり、真新しい注連縄が巻かれていた。
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初詣を済ませて車に戻って高天彦神社に向かう。山麓線から右折し細い道を上がるとかなりの積雪である。12/27には路面の積雪で断念したが大晦日からの寒波で更に積雪したようだ。
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更に車を進めると路上にも車が駐車されていて、駐車場所が満車なのかと不安になりながら進むと何と日陰の路面には積雪と一部が凍結している。ノーマルタイヤで上がれるか不安だったが何とかクリアし駐車場に着くと不安が的中し満車の上、路上にも多くの車が溢れている。
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昨年も同じ1/4にこのルートから登ったがここまで多くは無かった。過去に何度かこのルートを登っているが、満車の事が多く初めて登ったときにはかもきみの湯に車を停めてそこから歩いた。暫く待てば空く事が多いのだが、待つのが苦手な性分なので駐車場所を探して下っていく。ここが問題の積雪凍結箇所。
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何とか無事にクリアして山麓線まで戻り、更に下に下ったところで駐車スペースを見つけて駐めさせて頂く。路上駐車には違いないのだが、大きく広がったスペースなので迷惑にはならないだろうと判断した。準備を整えて腕時計の高度計のレコードをセットする。この時点での標高は355mを表示しているので結構な登りになってしまいそうだ。ここから見上げる金剛山は遥か遠くに見える。
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葛城古道の道標を見ながら民家の中を歩く。
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既にアイゼンが必要か?と思うような道である。
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少し歩いて山麓線に出る。
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登って行くと高天彦神社の参道入口に出る。ここから歩くのが正しい参拝なのでこれもまた怪我の功名かもしれない。
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参道には雪がなく徐々に高度を上げていく。
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既に登山道のようでここまででも結構いい運動だ。
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高度もグッと稼いだ。
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参道を抜けると真っ白な田んぼに出る。
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駐車場を見ると、2台ほど空きが出ている。かもきみの湯から登った時も同じだった。待っていれば良いと分かっていても待てない性分が災いする。(しかし下に停めた事で下山時のルート選択に幅が出来た事を考えると幸いしたのかもしれない)
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二社目の参拝を済ませる。
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高天滝までの舗装林道を登るとアイスバーン状態で少し手こずりながら歩く。
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高天滝の手前で雪の重みで倒木した大きな木が道を塞いでいて、地元の方が数名でチェーンソーを使って処理中だった。
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高天滝に到着し、この先の事を考えてここでアイゼンを装着する。
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積雪の中を進んでいく。
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目標位置「い-2」のところから左に入ってマツバカケ尾ルートから登る事にした。
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少し進むと右側に明確な踏み跡がある。ここは以前より確認していたが、深い積雪のなかの踏み跡を見るとついつい気になってここを登って見る事にした。尾根の急登で結構登りがいのあるルートである。
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朝は雑煮で小餅を8個も食べてお腹が重かったが、時間も経過し運動量も増えて小腹が空いてきた。ここで今回初登場の行動食を出す。「丹波黒豆甘納豆」である。
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新田次郎の小説「孤高の人」のモデルである加藤文太郎氏が、雪山の行動食として甘納豆をポケットに入れていたのは有名な話である。大豆のたんぱく質と甘味のカロリーでこれさえあれば何日でもピバーグ出来て体力が維持できると本には書いてあった。私はどちらかと言うと甘いものは苦手で甘納豆は敬遠していたが、今回偶然見つけたこの商品は、試食すると甘すぎず丹波の黒豆独特の噛めば噛むほどコクのある味が気に入って2つ程購入した。何でも結構人気の商品だそうだ。小袋でズボンのサイドポケットに入り食べ切りサイズなのも丁度いい。この先3・4粒づつ口に入れながら登った。
さて話は横道に逸れてしまったが、急登を登り詰めると出てきたのは何と「い-3」の場所だった。そう「い-2」から「い-3」までのショートカット道だったのだ。
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結局「い-3」から左に入りマツバカケ尾に戻る。この道を歩くのは初めてなのでどこで合流するのか楽しみである。余り歩かれていない道なので雪が深い。
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合流した場所はここ。下りの時に気になっていた場所である。下で合流すると思っていたが違っていた。左の道が「い-3」へ右の道は「い-2」へ出る。
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普段は植林の中で味気ない道であるが、雪を被ると何とも美しい道に変わる。
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ベンチの所で少し休憩し、チャイミルクティーでも飲もうと思っていたが、誰かがカバーを外したままにしていて雪が積もって座る事が出来ない。
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また木の上から融け出した雪がドサッと落ちてくるので気が抜けず、休憩は断念しそのまま進む。雪がだんだん深くなってきた。
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尾根に出る辺りから更に雪は深くなり、踏み跡のない場所では膝くらいまである。
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幾筋か付けられた踏み跡を辿って行くと湧出岳をトラバースする道に出る。平坦な道をトラバースしダイトレへ向かうが、この辺りは植林にも積雪し綺麗な光景になっている。
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12:55ダイトレに出合う。
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一の鳥居12:59に通過。結構人が多い。
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裏参道ブナ林に向かい、いつもの定点観測。大和葛城山の雪は大分融けているようだ。
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ブナ林には霧氷は着いていないが雪化粧し綺麗である。
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三社目の葛城神社に参拝。今日のミッションは完了である。
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昨年の1/4に来たときは社務所が閉まっていて捺印所の横で購入したが、今日は開いていて神主さんが座っておられるのでここで破魔矢を購入。昨年の寅年よりも一回り大きくなって1500円。(この大きさが下山時に苦しむ事になる)寅年の破魔矢を返却しようと考えていたが、持参するのを忘れて来たのでちょっと残念。アイゼンを効かせて参道を下って国見城址広場へ向かう。
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回数掲示板横の温度計はマイナス2度。暖かいほうだ。
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捺印所前のカマクラは最大級の大きさになっていた。
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国見城址広場には13:20に到着。六甲山までクッキリと見えていた。
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今日まで会社が休みの所が多いのか、凄い人で賑わっている。食事場所を探すが適当なところが無く、回数掲示板前のベンチが空いたのでそこに座って食事にする。今日はおにぎり3個と春雨ヌードルと質素である。お湯を沸かすのも面倒で、テルモスからお湯を注いで短時間で食事を済ませる。なにせ人が多く、順番待ちの人もいてゆっくりは出来ない。天気はどんどん良くなって青空が綺麗で、展望台まで行ってみる事にした。転法輪寺の枝垂桜も雪化粧し美しい。
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金剛山遊歩道(いわゆる楽な道)を歩いていくと、少しだけ霧氷が見られた。
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橇遊びをするファミリーなどを追い越して展望台下のロープウェイ山上駅の上にあるトイレの所までやってきた。雪だるまはあちらこちらで見かけたが、この雪だるまは完成度が高く思わず写真を撮影する。
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カタクリの道で展望台に直行する。するとウサギの足跡を発見。今年の干支なので野兎が見られたらいいなぁと思っていたが、足跡だけでも嬉しい。
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しかしその横に残念な橇遊びの跡が・・・・!
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ここはカタクリなどが咲く花壇で、柵で囲まれて立ち入らないように注意書きまでしてあるのに非常に残念な事である。まぁ雪が深いので、植物には影響がなかったかも知れないが、上のほうには注意書きが無く雪が多いので子供たちが滑ったのだろう。上のほうにも注意書きをしないと今年の様に積雪が多いとこれからも同じ事が増えそうで心配である。
またまた話が逸れてしまったが、展望台に上がって見ると、和泉方面や、高野山方面は良く見えているが、大峯方面は雲が掛かって山々は拝めなかった。
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展望台から降りて来た時点では一の鳥居まで戻って郵便道を下る予定だったが、良く考えると車は山麓線のまだ下に停めたので伏見道から下るのも面白いと考えて急遽予定を変更し伏見峠方面へ足を向ける。千早園地のピクニック広場では沢山の子供たちが橇遊びや雪合戦をして大賑わいだ。
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伏見峠の少し手前の分岐から伏見道に入る。思ったとおり雪が深い。
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この道は以前かもきみの湯から登った時に一度だけ下りに使ったが、その時の印象は暗くて藪や倒木が多く、どちらかと言うと悪い印象でもう使う事は無いだろうと思っていたが、今日は余り人の歩かれていない積雪に期待したのである。積雪量は想像以上で、積雪後はじめて歩かれた方は、ラッセルが大変だっただろうと思う。お陰で私は快適に雪の中を歩く事が出来て幸せであるが・・・。余りの快適さに思わず小走りになりながら下っていく。
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西佐味・北宇智への分岐。西佐味・北宇智方面には一切の足跡はない。
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どんどん下っていくが、思わぬ敵が潜んでいた。倒木が多いのは前回で分かっていたが、潜るときにザックに括り付けた破魔矢が長すぎて、しゃがんでも破魔矢が引っかかってしまうのである。これには辟易し、這いつくばって倒木をクリアしていく。
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うんざりするほどの倒木である。何度も引っかかり破魔矢が無事か心配だが、ザックを降ろすのも面倒で泣きそうになりながら下る。
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漸く倒木ゾーンも通り抜けて、下山口の集落に到着。
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伏見菩提寺に立ち寄る。立派な仁王さんが睨みを効かせている。
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この辺りでも標高が400m以上あるので音羽三山が綺麗に見えている。
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五条の方は田畑が真っ白なのが分かる。
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積雪した畑から菜の花が健気に咲いている。今年の冬は寒く、驚いている様だ。
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山麓線に出て、少し戻って駐車地点に15:51に戻って来た。この場所に停めた事で予定外の周回ルートが歩けて結果的には良かったと思う。本当に何が幸いして何が災いするかは分からないもので、単独ゆえの気軽さで気ままにルート変更するが災いにはならないように充分注意して今年も一年山歩きを楽しみたいと思う。さて問題の破魔矢であるが、無事でした。良く見るとザックよりかなり上に突き出ていました。来年は小さいほうを買おうと早くも来年の事を考えている自分がおかしかった。
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※毎回山歩き後おたのしみの「かもきみの湯」であるが、昨年1/4は警備員の満車表示に恐れをなして諦めたが、今年は意地でも入ろうと奥の駐車場所まで行って入浴したが、恐ろしい混雑振りで辟易した。毎週日曜日はこんな混雑なのかも知れないが、平日休みの私には考えられない混み様で、早々に切り上げて自宅に戻った。
by hawks-oh-muku | 2011-01-04 22:17 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 産六 at 2011-01-06 09:23 x
明けましておめでとうございます。
三社参りを兼ねて初春らしい山歩きですね。しかもウサギの足跡のおまけ付き。
金剛山では雪の上に踏み跡があると普段気が付かなかったルートを発見できて、何処に繋がるのかとつい入って行きたくなりますね。やはり奈良側はよく積もったみたいで、写真の倒木をくぐり抜けるのはちょっと躊躇します。ドカッと積もって間伐されてない植林だらけではあちこちでこの風景が見られそうですね。

日曜日のかもきみの湯は何回か時間待ちに合ったことがあります。私も待つのが嫌いでどんなに人気店でも20分以上待たされると不機嫌になって家族の顰蹙を買って反省はするのですが...。

今年もたっぷりと楽しまさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
Commented by 肉まん at 2011-01-07 07:14 x
hawksさん、おはようございます。
関西の方もけっこう積雪してますね。
1月は例年に比べて寒い日がず~と、続いている気がします。
寒さにも負けずに、山歩き楽しみましょう。
会社で寒い、寒いと言わないとは私くらいのようです。
山で鍛えているからでしょうか(笑)
今年もよろしくお願い致します。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-08 05:53
産六様おはようございます。
今年は元旦から寒波が続いて金剛山の積雪も多く、当分近場で楽しむ事が出来そうです。
昨日は久し振りの週2回の休みが取れて、妻と一緒にモミジ谷から登って来ました。
積雪は更に増えていて霧氷も綺麗で、身近な山で雪山気分を堪能してきました。詳細は早めの更新を目指します。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-08 06:00
肉まんさんおはようございます。
寒の入りから更に冷え込みはパワーアップしてきました。
昨日も金剛山に登ってきましたが、山頂の気温はマイナス5度でした。
雪の時期に綺麗な景色を見られるのも何度もチャンスがある訳ではないので、欲張って回数が増えてしまいます。
福岡や大分のお山も綺麗な雪景色になっていると思います。
又ブログで楽しませて頂きます。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
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