大和葛城山の贅沢な一日

2010年12月27日(月)大和葛城山 ロープウェイ駐車場12:30→目標位置「ク」分岐13:20→ダイトレ合流13:38→山頂14:09→葛城高原ロッジ14:13(昼食休憩)→自然研究路分岐14:49→目標位置「ケ」分岐15:10→目標位置「ク」分岐15:16→登山口16:01→駐車場16:06
累積標高差+-715m

今年の登り納めは先週に済ませてブログにもそう書いていた。今日27日は年内最終の休みであるがこのあと1/3まで出勤が続く為、単身先の掃除などをしながら一日休養するつもりでいた。しかしながら、予定が狂って奈良の自宅に戻らなくてはならなくなってしまった。その原因は年賀状である。私の単身赴任生活が始まったのは2003年2月の事で、間もなく足掛け8年になろうとしている。それまで年賀状は自宅のパソコンで作成していたので住所録などは全てパソコンの年賀状ソフトの中であり、当時中学生だった息子もパソコンを使い始めた頃でパソコンは自宅においての単身赴任となった。従って年賀状の作成は毎年電話のやり取りで息子を遠隔操作して年賀状を作成してもらっていた。毎年そうしていたので今年もそのつもりで何度か頼んでいたのだが、今年は息子も大学・プライベート・バイトと忙しく無理だと言って来た。昨年より単身先に念願のパソコンを購入したので住所録を移せば自分でも作れるのだが、住所録は今は息子のパソコンに入ったままでそうも行かず年賀状作成の為、奈良の自宅に戻る事にしたのである。
日曜日の夜遅くに奈良に帰って来て、月曜日は年賀状作成と休養に充てるつもりであったが念のために山に行く準備だけはしてきた。(何が念の為か良く分からないが・・笑)そして朝から息子のパソコンを借りて年賀状作成の前にネットを開けていつもお世話になっている産六様のブログ「高所恐怖症の山歩き」を見て見ると何とも羨ましい雪景色のモミジ谷の様子が書かれていた。昨シーズンから気になっていた第6堰堤も凍り付いている。続いて金剛山のライブカメラをチェックすると何と猛吹雪の様で横殴りの雪が映っている。
見ているだけでムズムズしてきてそこからは猛スピードで昨年の年賀状と今年届いた欠礼ハガキをチェックしながら年賀状を作成する。何とか60枚程の年賀状を仕上げたのは11時過ぎ、慌てて準備を整えて出発する。いつもの道を走らせるが御用納め1日前で道路はいつもよりも混雑している。そして香芝市内でもミゾレ混じりの雨が落ちてきて二上山もガスが掛かりよく見えないが薄っすらと白くなっているのが分かる。ライブカメラで見たとおり山は雪で天候は良くない様だ。コンビニに立ち寄り昼飯を購入するが、この天候だと落ち着いての食事は無理っぽい。売店で食べる事も視野に入れつつ立ったままでもすぐに食べられるおにぎりを買う事にした。山歩きを始めて5シーズン目の冬であるが、冬場や天候の悪いときはいつも通りの食事が出来るとは限らない事は以前の経験から分かっている。そんな時はおにぎりや行動食を多めに持って行き立ったままでもエネルギー補給だけは出来るようにしなければならない。
さて相変わらず渋滞気味の山麓線を走らせて、新庄を過ぎると右側に大和葛城山が見えてきた(と言うよりもガスにすっぽりと覆われた大和葛城山と言うべきだろう)雪が降り続いているようだ。
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そして更に進んで309号線手前では田んぼにも雪が積もっている。
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名柄の交差点を右折し309号線に入り水越トンネルへ向かうがチェーンを巻いた車とすれ違い道路状況が心配になってきた。少し進むと雪の重みで倒れた竹林が片側1車線を塞いでいて対面通行になっている。もちろん警備員など居ないから対向車が途切れるのを待つしかない。
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かなりヤバイ状況の中ゆっくりと進むと、完全に止まってしまった。どうやら前の方でスリップをしたのかこの先は無理そうだ。
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モミジ谷は諦めるしかなさそうで、Uターンして逆戻りである。それならば郵便道はどうかと思って高天彦神社へ向かう。かなり雪が降ってきて山麓線の標高が上がるにつれてこれまた不安な状況である。それでも高天彦神社に向かうべく右折し細い道を上がっていくが途中より積雪し怖い状況である。停まって躊躇したが、こんな所で年末に事故でもしたら馬鹿らしくここも諦める事にした。
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しかしここはUターンも出来ない道路幅で、バックで戻るが雪で滑ってヒヤヒヤものであった。それでは大和葛城山の駐車場まで行ける様なら行ってそこも駄目なら二上山の雪景色で辛抱しようと山麓線を戻って櫛羅交差点を大和葛城山ロープウェイ駐車場へ向かう。こちらも少し積雪はあるものの何とか危険も無く駐車場にやってきた。1000円の駐車料金は痛いが仕方なく自動精算機で1000円札を投入しゲートを潜ると駐車場は一面真っ白で駐車スペースは車止めが目印である。
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急いで準備を整えるが、スパッツを着けWストックを出してアイゼンをザックに入れてとしていたら出発は12:30になってしまった。ロープウェイ駅では子供連れのファミリーが橇を担いではしゃいでいた。ここから葛城山を見上げるが山頂はガスと雪でスッポリと覆われて見えない。
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逸る気持ちを抑えて北尾根登山道の急登を上がる。弱い雪が降り続いているのでレインウェアの上を着込んだがこれは正解で雪の重みで枝が登山道を塞いでいて潜って通っても雪を被る。
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少し上がっただけでも凄い積雪で、とても1000mに満たない山とは思えない景色である。
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目標位置「イ」から御所方面を眺める。雪は一旦止んだようだ。
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山側に目を向けると一面銀世界でこれがいつもの大和葛城山か!と驚く景色である。
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目標位置「エ」の展望ベンチからパノラマを撮影。美しさに思わず笑みがこぼれる。
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先行者の足跡は2~3名分くらいであるが、新雪で急傾斜でもアイゼンなしで全く滑らずキュッキュッと小気味良い音を出しながら登って行く。目標位置「キ」の辺りで一旦傾斜は緩む。
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この辺りでも10cm近く積もっているのではないだろうか、足首辺りまで雪に埋まる。
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目標位置「ク」で自然研究路経由とダイトレ経由に分岐する。足跡の無いほうに行こうと思ったが、残念ながらどちらにも踏み跡があり右のダイトレ経由へ進む。
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標高が上がるにつれてガスが掛かり積雪量も増えてきた。
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13:38にダイトレと合流する。写真は振り返って撮影。
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二上山方向にも足跡があるので、こんな天候でもダイトレ縦走をされる方は居られるようだ。
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ここで少し小腹がすいたので行動食のソフトクッキーを食べる。これはシリアルバーの様な感じで大きめの1個246kカロリーもあるので手軽なエネルギー補給に最適である。かじりながら歩いて進む、階段も雪に埋もれて歩きやすい。
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左側の自然林はガスが掛かり幽玄の世界だ。
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最後の階段を越える。
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分岐を左に取り山頂方面へ進むと素晴らしい雪景色である。
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鉄塔を通過。夏ごろから工事をしていた鉄塔は結構大きな鉄塔である。
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キャンプ場横を通る。天狗谷方面には踏み跡のないバージンスノーの道が続いている。水越峠の道路があの状況なので、誰一人登っていない様だ。
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思わず天狗谷を下って見たい衝動に駆られるが、時間を考えると登り返しは無謀な事なので諦めて山頂へ急ぐ。白樺食堂の手前から山頂へショートカットする道へ進む。登山道は雪に埋もれて見えないが、いつも通る道なので大体は分かる。
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バージンスノーへ足を踏み入れる。童心に返ったようにわくわくする。
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多いところは30cm位積もっているのではないだろうか?足が埋もれていく。
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ガスで全く視界が利かない山頂に14:09に到着。
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ロープウェイ駅で見かけたファミリーが橇遊びをしているが、本当に視界が利かない。
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葛城高原ロッジの前にあるカラマツも雪国のように真っ白である。
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展望も無く、小雪が舞う中で食事はどうしようかと思ったが、葛城高原ロッジの誘惑に負けて中で暖かいものを食べる事にした。中に入り雪まみれの靴を脱いで案内されたストーブ横の席へ座る。外とは別世界の天国のようだ。
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窓一枚隔てた外を見ると本当に寒そうである。
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ロッジの人に聞くと昨晩と今朝からの雪でこれだけ積もったらしい。これ程の積雪は珍しいとの事で今日は本当にラッキーである。そうこうしていると注文したうどん定食750円が目の前に運ばれてきた。何と言う贅沢だろうか。
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昆布うどんとちりめん山椒が乗った温かいご飯、食後にホットコーヒーも注文し、なんとも贅沢な至福のひと時であった。十分身体も暖まったが、外に出ると一瞬で現実に戻り寒さが身にしみた。
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下りは自然研究路経由で帰る事にして舗装路を歩くが、積雪で小気味良い音を立てて気持ち良く歩ける。
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自然研究路分岐を左に折れる。
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すると目の前に踏み跡のないバージンスノーの道が広がっていた。
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登りに北尾根からの分岐を見たときには自然研究路経由の道にも踏み跡があったので、嬉しい誤算である。雪を見るとどうしてこんなに童心に返ってしまうのだろう?頬が緩みっぱなしでサラサラの雪を蹴散らして進む。
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こんなに美しい景色を今日は独り占めである。思わず「贅沢だ~!」と缶コーヒーのCMのフレーズを口走りながら小走りで下っていく。
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下のほうの階段だって雪に埋もれて階段には見えない。
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自然研究路の一番下の橋に降りてくる。
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ここで漸く踏み跡が無い理由が分かった。足跡が自然研究路に行きかけて左に曲がってついている。お陰で本当に贅沢な道を歩かせて貰った。
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サクサクと進んで北尾根ルートと合流。時間は15:16である。
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ここからは踏み跡が少し融け出して注意しながら下るが、アイゼンは必要なかった。
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15:30のロープウェイが登って行く。ここが大和葛城山ですか?と思いたくなる景色である。
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大規模な崩落場所も雪を被ると悲惨な光景には見えないのが不思議だ。
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この景色の見えるところで来年の干支の雪ウサギを作って写真を撮ろうと思って遊んだが、とてもウサギには見えない代物で10分程の時間を無駄にしてボツとなった。そういえば子供の頃から図画工作・美術でいい点数を貰った事は無かった。(笑)
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下山口近くになると雪も融け出して泥濘んできたのでみっともない事にならないように慎重に下る。
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16:06駐車場に帰還。駐車場の雪は溶けて駐車区画の白線も見えているが、恥ずかしい事に2区画に跨って車を停めていた。横着な奴だと思われていただろう。(停めた時は真っ白だったんだと叫びたかった)
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これで本当の登り納めである。今日は思いがけず山歩きをする事が出来た上に贅沢な雪上歩きが出来て大満足である。そしていつもの「かもきみの湯」へ入り納めに直行した。かもきみの湯から見上げる金剛山は、まだまだ雪が降り続いている様だった。
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by hawks-oh-muku | 2010-12-27 21:54 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(9)
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Commented by 産六 at 2010-12-29 08:23 x
息子さんがだんだんと親離れしていくのが寂しいような嬉しいような心境でしょうか? それにしても大和葛城山のこれだけの雪景色はとてつもない(念の為に用意された年末の)プレゼントでしたね。雪の深い時は山頂の広い雪原を駆け回りたいとここ数年狙っていましたが、いや実に気持ち良さそうです。

バージンスノウの自然研究路も贅沢だし、うどん定食はもっと贅沢ですよ。(笑)
Commented by 蜻蛉 at 2010-12-29 14:32 x
▲蜻蛉と申します。私のお山の再開は、「大和葛城山」でした。雪の大和葛城山。いつもは天狗谷からのコースなのですが行きたくなってきました。あそこも行きたい!ここも行きたい!で時間が欲しいですね。▲そういえば「かつらぎ定食」を思い起こしました。1,260円で少々高めでしたが・・・
Commented by 肉まん at 2010-12-29 16:01 x
53回目のレポは読んでてとても楽しかったです。
私まで童心に戻れた気分でした。
いや~、うどん定食が別世界の料理のようにとても贅沢でしたねえ(笑)
Commented by hawks-oh-muku at 2010-12-29 22:00
産六様こんばんは。
前回の金剛山で登り納めと書いた舌の根も乾かないうちに贅沢な山歩きをしてしまいました。(笑)

直ぐに帰る事の出来ない距離の単身赴任なら息子もやってくれていたのですが、今は毎週帰っているのでいつもまでも甘えるなと言う事でしょうか?
これで来年からは絶対にやってくれない事は確実です。
Commented by hawks-oh-muku at 2010-12-29 22:09
蜻蛉様こんばんは。
コメント有難うございます。私も1000円の駐車料金が勿体無いのでいつもは水越峠から登る事が多いのですが、
この日は雪の為、水越峠まで辿り着けませんでした。でも水越峠に行っていたら金剛山に行っていたので怪我の功名でした。
>あそこも行きたい!ここも行きたい!時間が欲しいですね。
全く同感です。行きたい所は山ほどありますが、中々思うようになりません。

※蜻蛉様のブログリンクさせて頂きました。今後とも宜しくお願いします。
Commented by hawks-oh-muku at 2010-12-29 22:21
肉まんさんこんばんは。
最後の最後に至福の山歩きが出来ました。
肉まんさんは今日が仕事納めでしたね。福岡の山も雪が結構積もっているのではないでしょうか?
年末の天気は荒れそうですが、最後はどこを歩かれるのでしょうか、ブログの更新を楽しみにしています。

※やはりうどんに目が行きましたか!(笑)讃岐のレポは読むだけでお腹が一杯になりました(笑)
Commented by anikobe at 2011-01-02 20:46 x
こんばんは
なかなかお訪ねできなくて、お正月にお訪ねできて、本当に良かったです。
葛城山の贅沢な雪景色を満喫させていただくことができました。
見上げているのみで、雪野山にはとても登れないだけに、「綺麗」の連発でした。
親切を踏む靴音とその感触が、スキーをしていたころの経験から、わくわくしてきます。
踏み跡のない林間コースを、ゲレンデから山荘に帰るときの幸せ気分が久しぶりに甦って、若いころを思い出しています。
素敵な葛城山の雪中登山紀行、ありがとうございました。
良い登山納めでしたね。

今年も宜しくお願いします。
Commented by anikobe at 2011-01-02 20:49 x
読み返さず投稿しましたら、変換ミスがいっぱい。
ごめんなさい。
判読宜しくお願いします。
Commented by hawks-oh-muku at 2011-01-03 06:00
anikobe様おはようございます。
今年はお正月から各地で凄い積雪のようで、ホームグランドの金剛・葛城も更に雪が深くなっているようです。
この日は、葛城山でも雪国のような雰囲気が愉しむ事が出来ました。
明日4日に金剛山に行く事が今から楽しみになっています。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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