2010年10月18日(月)大台ケ原 駐車場10:40→シオカラ谷吊橋11:08→大蛇嵓分岐11:44→大蛇嵓11:59→牛石ヶ原12:18→正木ヶ原12:40→正木峠(昼食休憩)13:10→熊野灘展望台13:54→日出ヶ岳14:04→駐車場14:39
累積標高差+405m-385m(時計の高度計による計測値) どうしても紅葉が見たくて今日は大台ケ原に行って来た。相変わらず仕事は忙しく日曜日に仕事が終わったのは23時前で、単身先から奈良の自宅へ戻ったのはギリギリ日付の変わる前であった。先月末より急に仕事の方が多忙になり、休みも減り身体も疲労が取れない年齢なので今年の紅葉は遠出を諦めていたのだが、大台ケ原なら周回コースを歩いても4時間程度なのでゆっくり目に出掛けても大丈夫だろうと紅葉目当てに行って来た次第である。7時前に起床し手早く準備を整えて8時に自宅を出発予定。今日も妻が一緒であるが珍しく準備がはかどり予定通りの時間に出発できた。通勤時間帯での渋滞も懸念したが、この日は何故か空いていて非常にスムーズで快調に進む。大台ケ原まで所要時間は3時間を見ていたがすこぶる順調で新伯母峰トンネル手前の大台ケ原分岐まで2時間程で到着。新伯母峰トンネルの工事は現在も行われていて片側対面通行になっておりトンネル分岐手前でストップさせられるが、右にウインカーを出すと、警備員が誘導して右折させてくれた。ここから伯母峰峠までは道が狭く慎重に進む。伯母峰峠までくると道路沿いの紅葉も徐々に色付いてくる。伯母峰峠でトイレ休憩をすると、ここから大普賢岳が遠望できて山頂付近の紅葉が見頃のようだ。 大台ケ原ドライブウェイに入ると走り易くなるが、結構車が多い。そして景色の良い場所では写真撮影のため路肩に車を停めている事もあるので注意が必要だ。高度を上げるにつれて紅葉は見事な色付きに変わり天気も快晴で期待が高まり自然とスピードが上がる。そして10:30頃に駐車場についてみると、テレビで紅葉が見頃との報道があった様で、平日にも拘らずこの時間で既にほぼ満車である。それでもまだ空きはあったので車を停めて早速準備に取り掛かる。今までは先ず日出ヶ岳に登って時計回りに大蛇嵓を周回するコースを歩いていたが、時計回りだと最後にシオカラ谷からの登りがキツク感じる。山歩きが登りで終わる感覚がどうしてもキツク感じさせるのだろう。そこで今日は反時計回りのコースを取る。森の中に入って行くとヒンヤリして気持ちよく、天気も上々気分も上々である。 反時計回りを歩くのは初めてであるが(厳密には30年程前にバイクのツーリングで仲間と一緒に大蛇嵓までこの道を歩いた事はある)山歩きがいきなり下って行くのも変な感覚である。すでに帰ってこられる方々と何組かすれ違いながら下って行くと、右側でガサガサと大きな音がしてかなり大型動物が谷に降りていく、妻はかなり驚いていた。たぶん鹿だろうと思うが、熊の生息地でもあり姿が見えなかったので何とも言えない。道はどんどん下ってシオカラ橋手前からの紅葉が見えてきて綺麗である。 シオカラ橋を11:08に渡る。 シオカラ橋を渡ると約200m弱の登り返しである。大台ケ原駐車場の標高は既に1500m少しあり、シオカラ谷まで下ったのでここからが漸く登山らしい登りとなる。このルートは山歩きを想定していない観光客が歩くと登りも下りもかなりキツク感じると思う。ルートの標識にも「険しい上り下りがあります」と書いてあり、安易な気持ちで観光客が歩かない様に注意を促している。観光客が大蛇嵓を目指す場合は尾鷲辻経由のピストンがお薦めである。ゴロタ石の道を登って行くと右側で鹿を発見。小鹿を含む3頭が余り警戒心も無く草を食べている姿を見て妻は大喜びである。 歩きやすい道に変わり一旦傾斜は緩み紅葉が綺麗な場所に出る。 そしてシャクナゲのトンネルを登って行くとまた1頭の鹿を発見する。 次に傾斜が緩むと大蛇嵓分岐は近い。紅葉の色づきも増してきて美しい自然林を歩く。 大蛇嵓分岐には11:44に到着。 ここからは絶景のオンパレードで紅葉の額縁に入った大峯奥駈道の稜線が美しい。丁度真ん中に特徴のある行者還岳が入り左右に大普賢岳・八経ヶ岳の美しい稜線を描いている。 大蛇嵓入口の岩からは奥駈道の稜線が全て見渡せる。 一番先端部分まで進んで核心部分に迫る。色付きはピークまでもう少しと言ったところか。 振り返ると大勢の人であるが、先端部分まで来ない人も多い。 大蛇嵓付近の紅葉はピークまでもう少しと言う感じで週末が見頃かもしれないし、ピークを過ぎるかもしれない。 大蛇嵓を後にして次は牛石ヶ原へ向かう。この辺りは黄葉が美しい。 牛石ヶ原には12:18到着。この辺りで昼食をと思っていたが大勢のグループが昼食中で場所が無く諦めて前へ進む。 紅葉と秋の空が気持ち良く快適に歩く。 尾鷲辻を経由して正木ヶ原に12:40到着。 次なる目標の最も大台ケ原らしい風景の正木峠が見える。 登山道保護の為の木段と木道を歩き振り返ると色とりどりの紅葉が美しい。 正面は大台ケ原の風景として良く使われるトウヒの立ち枯れと笹原である。 紅葉が美しく何度も振り返る。 ここから先は真っ赤なシロヤシオの紅葉が美しい。 正木峠の一番高いピークにあるベンチが空いていたのでここで昼食にする。ストーブで肉うどんを作っていると後ろから沢山の観光客に覗き込まれるが気にせず調理して食べる。食後のコーヒーも淹れてのんびりと寛ぐがジッとしているとヒンヤリしてきてウィンドジャケットを羽織る。35分ほど休憩し次は最後に残した日出ヶ岳を目指す。木段を下って行くとこの時間でも観光客が結構歩いてきて、「大蛇嵓はこの先すぐですか?」と聞かれるので指でさし示して「ここを下ってずっと先ですよ、今の時間からは止めた方が無難だと思います」と伝えるとあんなに遠いなら止めておくと言われる方が殆どで、尾鷲辻から駐車場に戻るルートをお薦めする。 正面に日出ヶ岳が見えてきた。シロヤシオの紅葉とマッチして美しい景色である。 熊野灘から尾鷲湾が望める展望台に13:54に到着。残念ながら雲が増えてきて熊野灘は薄っすらしか見えなかったので、すぐに日出ヶ岳に向かう。木段を登って行き振り返ると綺麗な紅葉が目に飛び込む。 残念ながら雲が出てきてしまった。朝の晴天時にこちらを先に回った方が風景的には良かったのかも知れないと少し悔やまれる。 日出ヶ岳ピークには14:04到着。 展望台に上がってみるが、雲が増えて遠望はイマイチだった。 あとは下って駐車場に戻るだけでゆっくりと歩いて14:39に駐車場に戻ってきた。今日は本当に人が多く、駐車場は車で溢れており駐め切れなかった車は路上にはみ出していた。観光バスも何台か停まっていてとても平日とは思えない感じで、この週末は相当早く来ないと駐車場には停められないと思われるので注意が必要である。車に乗り込んでドライブウェイを下って行くが、仕事疲れと山歩きの心地よい疲労が重なって眠くなってしまう。このままでは危険なので、伯母ヶ峰峠の休憩所に車を停めてシートを倒して仮眠する事にした。すぐに眠りについて、物音で目が覚める40分ほどしか経って居なかったが、熟睡出来たのでスッキリして、安全運転で家路に就いた。
by hawks-oh-muku
| 2010-10-18 22:39
| 台高・大峯
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Comments(5)
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産六
at 2010-10-24 08:46
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正木峠、日出ヶ岳の紅葉、ピークの時に行かれたようですね。真っ赤なシロヤシオや山全体を包む大台の紅葉を堪能させていただきました。後半の天気の崩れは残念でしたが、「紅葉の額縁に入った大峯奥駈道の稜線」は大峰に行く前はただの山並みだったのが歩いたことのある山並みになって、久し振りに大台に行きたくなりました。
昨日は釈迦ヶ岳へ行ってきました。ガスで展望はさっぱりでしたが紅葉はとても奇麗でした。こちらのシカも人をあまり恐れないのと登山道近くまで出てきます。奥さんとご一緒すればシカとの記念写真も撮れそうです。
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大台ケ原の紅葉の素晴らしさの全てをじっくり見せていただきました。
登られたコースを、4度、もう少し元気な時に登っていますので、とても懐かしい気持ちになりました。 私が行ったころには、も木道や木段などなく、えぐれた様な、地道でした。 倒木の木に腰を下ろして、遠く熊野灘を見ながらお弁当を食べたこともありました。 ずいぶん昔ですが、山肌の錦織り成すような紅葉は、いつも瞼に残っていましたので,今拝見して大感激です。 ありがとうございました。
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hawks-oh-muku at 2010-10-30 05:57
産六様おはようございます。
最近仕事が忙しくお返事が大変遅れて申し訳ございませんでした。 釈迦ヶ岳でしたか。行きたいと思いながら未だ果たせていません。大峯や大台の紅葉この時期くらいがピークでしたね。 仕事でピークの時期はもう過ぎてしまいましたが、昨日漸く休みが取れて金剛山に行ってきました。 金剛山の紅葉はまだまだ先のようでした。
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hawks-oh-muku at 2010-10-30 06:02
anikobe様おはようございます。
お返事が遅れて申し訳ございませんでした。 大台ケ原の紅葉は丁度いいタイミングで楽しむ事が出来ました。 大台ケ原は私も30年程前から何度も訪れていますが、かなり変化してきています。西大台は入山制限がされて保護地域になりましたが、東大台の自然もこの先心配になります。 もうすぐ11月になると低いところでも紅葉が進んできますので近場で紅葉を楽しみたいと思っています。
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at 2010-11-14 21:02
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