リンドウも咲き出した大和葛城山

2010年10月4日(月)大和葛城山 水越川公共駐車場12:30→水越峠12:41→自然ツツジ園13:37(散策)→山頂付近散策+休憩13:57→山頂14:26→弘川寺分岐①14:50→弘川寺分岐②14:58→中間地点ベンチ15:16→水場15:27→309号線跨道橋15:56→水越川公共駐車場16:09
累積標高差+-585m

10月最初の山歩きは近くの大和葛城山となった。10月は中旬くらいより標高の高い山から紅葉が始まり一年で最も好きな季節である。春夏秋冬それぞれの季節で山は表情を変化させるが、秋の紅葉ほど山自身が発色し美しく見える季節はないと思っている。そして山歩きをすればこそ見る事が出来る素晴らしい紅葉の景色に出会える事が無常の喜びでもある。九州宮崎で山歩きを始めたのが10月の紅葉の季節だった事もあり、毎年この季節が楽しみで仕方ないのだが、今年は残念な事に仕事が忙しくなり休みもままならない状況である。今日も1週間振りの休みで長時間勤務の寝不足もあって遠出は最初から諦めていた。その上天気も午後からは回復する予報ではあるものの日曜日の午後から今朝に掛けて結構な雨が降り近くの山歩きしかできないと思っていた。従って寝不足の解消も含めて朝起きたのは9時頃とのんびりと朝寝坊を決め込んだ。
今日、大和葛城山にしたのは、そろそろリンドウの花が咲いているのではないかと思って金剛山の国見城址広場の工事状況を見るか?葛城高原のリンドウを見るか?両方を天秤にかけてリンドウに軍配が上がったのである。昨年の記録を見ると10/9(金)の台風通過翌日に大和葛城山に登りリンドウが咲いていたので、気になっていたのであるが、今年は猛暑の影響で色々な花の開花が遅れているのが気がかりである。
天候の回復を待ってゆっくりと家を出たので今日も午後からの登山となる。いつもの道を走らせて水越川公共駐車場に車を滑り込ませる。今日は天気が悪い事もあり車は少ない。水越トンネルから旧道に入った所の路駐スペースも数えるほどしか車が駐ってなかったので金剛山も葛城山も今日は人が少なそうである。準備を整えて登山開始は丁度12:30となった。水越川遊歩道の草刈は毎年同じ時期に行われる様で、綺麗さっぱりと刈り取られていた。
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今日は登りにダイトレ・下りに天狗谷のルートを辿る事にして遊歩道で水越峠へ向かう。遊歩道は濡れていて滑りやすい事この上なく、スケートの様に滑らせながら歩いて行くと何と遊歩道の真ん中でシートを広げて老夫婦がお弁当を食べて居られる。まさか人が通るとは思っていなかったのだろうが、幾らなんでも遊歩道のど真ん中でお弁当を食べるとはちょっと考え物である。向こうも慌てて端を開けて通して頂いたが、普通に歩く方も恐縮してしまう。途中から道路に出て歩くが前から気になっていた「スズメバチ注意」の場所。巣が何処にあるのか分からないが、今日駐車場で準備中にスズメバチが1匹飛んで来て大いに焦ったのでこの場所はやはり注意が必要だろう。(この注意書きは昨年からある)
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水越峠までの道端にはノコンギクが沢山咲いている。これで不法投棄さえなければいい道なのだが・・・。
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ゆっくり歩いて水越峠の登山口を12:41に通過する。登り始めると足が重い。やはり1週間の仕事の疲れが溜まっている様だ。ダイトレは急登階段の連続なのでゆっくりと登る事を心掛ける。昨日の雨の影響で水路の水の勢いは激しく流れている。
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石段の所までやって来るとツリフネソウが今を盛りと咲き誇っている。
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重い足を引き上げながら石段を登る。
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石段を登り終えると木段に変わり少し岩がむき出しになっている箇所を通過し、ダイトレ名物の長い木段に取り付く。
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登っても登っても現れる木段であるが、ここを登りきると道は大きく東に方向を変えて束の間の平坦なトラバース道になる。
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見た目は美味しそうなキノコが生えているが、食用かどうかは素人には分からない。
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平坦な道を気持ちよく歩くと再び階段地獄に突入である。
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この階段道を歩いているときに右側の笹薮でガサガサと音がする。大きく咳払いをするとガサガサ、ドッドッドッと走り去る音が聞こえた。多分イノシシだと思うがビックリした。本来イノシシは嗅覚が発達しており(あの鼻だから当然と言えば当然か)人が近づくと匂いで察して離れていくものらしい。最近話題になっている六甲山のイノシシは人が餌を与えたりした結果人馴れしてしまい、更には人のリュックまで襲うと言う暴挙に出るイノシシまで現れてしまった様だ。私の単身赴任先は神戸市東灘区で自宅から歩いて六甲山には登れるので春先には良く歩いたが、春先からあのイノシシは凶暴化して人を噛付いたりして注意書きが多くされていた。但しあの頃は、休憩時に降ろしたザックにイノシシが近づきザックを守ろうとして噛まれると言う内容だった。しかし最近は背負ったザックに後ろから近づきザックを襲うという山賊まがいの真似までする様になったらしい。悪さをするイノシシは風吹岩から横ノ池近辺に出没する2頭くらいに限られている様で、六甲山のイノシシ全てがそんな凶暴なわけではない。私も登山道の横でイノシシが土を掘り返しているのを間近で見たことがあるが、横を通っても知らん顔で一心不乱に土を掘り返して餌を探していた。六甲山のイノシシは保護地域で狩猟や捕獲は禁じられているが、余りにも目に余るイノシシが現れた為、神戸市が有害鳥獣に指定してお尋ね者の2頭を駆除する事になり、1頭は既に駆除されたらしい。
ちょっと話が逸れてしまったが今年は猛暑の影響で餌が不足しこの先も普段出てこないところに出没する可能性も高いのでちょっとだけ注意が必要かもしれない。この登山道にも昨年はドングリが沢山落ちていたのだが今日は全く見当たらない。全国的にドングリが生っていないらしく、熊は餌不足となり熊の棲息する地域は要注意で、この秋大峯山系へ行かれる場合は熊鈴必携で本当に注意が必要だと思う。自然の影響で生態系に変化が起きるのは仕方ないとして、人による餌付けやペットを逃がすなどの行為により生態系に変化が起きてしまう事は本当に残念な事である。
そして登り詰めていくと東側に入り込まないように柵の工事中である。前回に気がついてそれから工事は進んでいないので進捗具合は分からないが、これも盗掘などから自然を守る為に設置されるようである。
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不届き者の為に、少なからず税金を投入するなど本当に悲しい事である。
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長い階段を登りきってパラグライダーのフライト場に13:35到着。御所市側を眺めるがお天気が悪く展望は余りなかった。
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自然ツツジ園入口に到着し、いつもの様にダイトレへは進まず左のツツジ園散策路に進む。
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ここも花の種類が多いが今日はアキノタムラソウが沢山咲いていた。
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ススキの穂はかなり伸びていて散策路は足元の雑草と両脇から延びるススキで非常に歩きにくい状態だ。一瞬エッと思う位酷い場所もありまるで藪道である。
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ツツジ園も今はススキが幅を利かせており来年の5月までツツジは主役の座を明け渡す。
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イナカギクも一杯咲いている。
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数は減ったがツリガネニンジンもいまだ健在だ。
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タムラソウの花は少し変化をしているようで今が一番綺麗なのかも。
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アキノキリンソウも一気に開花していた。
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ススキ越しの金剛山。今日も天気はイマイチで構図は良いのだが中々良い写真が撮れない。
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ノダケには何かの幼虫が這っていました。
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ススキ越しには秋の雲がピッタリ似合う。
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さてお目当てのリンドウを求めて昨年見つけた場所を丹念に探すが全く見当たらず、蕾さえ発見できない。やはり少し時期が早かったのかも知れない。探索場所を広げて歩き回る。すると思いがけずサワヒヨドリの群生を発見。
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そして元気なワレモコウも。ワレモコウの殆どは茶色く色褪せていたが、ここのはまだまだ健在だった。
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そしてもう一つ探していたセンブリであるが、どれも蕾膨らむ状態で開花しているものは無かった。残念。
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歩き回って諦めかけていた時に、フッと鮮やかな紫色が視界に入り近づいてみるとありました。漸く見つける事が出来ました。一年振りに再会するリンドウである。
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これで今日は充分に満足したので、見晴らしの良い場所で休憩する事にした。登り返す景色は秋の空が広がり何とも言えない空間だった。
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ここは山頂付近にあるもう一つのパラグライダーフライト場。ベンチに腰掛けておにぎりを頬張る。午後からの登山だったので、おにぎり1個だけを持ってきたのですぐに食べ終わり、あとは金剛山を眺めながらのんびりと過ごす。登っているときは暑くてかなり汗を掻いたが、座ってジッとしていると風が冷たく寒いくらいで、体温を下げないようにウィンドジャケットを羽織る。
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一応三角点のある山頂にも立ち寄る。時間は14:26である。
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この後ものんびりと高原を散策し天狗谷へ向かう。
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ヘリコプターを使って続いていた工事も終了したようで無粋な工事現場の柵はなくなっていた。
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弘川寺と青崩分岐を14:50通過。
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更に弘川寺分岐14:58通過。
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伐採した木材を運搬する場所であるが、何か重い重機でも通ったのか登山道が大きく抉れて水溜りが出来ていた。まぁ横を通る事ができるので影響はないが・・。
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中間地点のベンチを15:16に通過。天気は急回復で日が差して明るい。
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水場の少し上辺りにハチの巣注意の手書き案内が置いてある。
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先日も長野県でマラソン大会中に33名が襲われる事故があったがスズメバチは今が一番凶暴化し危険な時期である。この場所を通られるときは十分に注意して下さい。そして黒い服や黒い帽子は避けるべきである。スズメバチは黒色を襲う習性があるのだ。私は黒いアウターが多いが今日はオレンジ色を着てきた。(スズメバチに媚びている訳でもないが・・・)私が通った時は、ハチの姿も見かけず、巣も何処にあるのか良く分からなかった。無事通過し水場を15:27に通過。雨の影響で水は大量に流れていた。
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水場を過ぎるとアキチョウジの花が両脇を賑わす様になる。
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ツルニンジンも発見。
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沢沿いには金平糖の様なミゾソバも一杯咲いていた。
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丁度一年前に崩落した登山道、修復後昨日クラスの雨なら何の問題もないようだ。
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青崩棚田の稲刈りも終わっていて金剛山が良く見える。
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ここからは舗装路をテクテクと歩いて16:09に水越川公共駐車場へ戻って来た。この後は毎度のかもきみの湯に向かう。水越トンネルを下って行くと彼岸花が美しい場所がある。今年は彼岸花が遅れて10月になってもまだまだ綺麗である。
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昨年の9/25の写真と較べると10日遅れの状況が良く分かる。
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それともう一つ、柿の木に注目すると昨年の9/25の写真には柿色に色付いた柿の実が生っているのに今年は全然実が生っていない。柿も不作であるらしい。今年の猛暑の影響は農作物中心にこの先まだまだ続きそうである。かもきみの湯では1時間半程かけて1週間分の疲れを癒した。私の場合1日の勤務時間が大体13時間位で、そのうち立ち仕事が7割~8割デスクワークが2割位である。更に来週は16時間勤務が2回も入り休みも月曜日が祝日の為火曜日に休めるかどうかと言う感じである。それでもその休みに何処に登ろうか考えている。元々今年の紅葉には行きたい所が一杯あったのだ。台高の明神平や大峯釈迦ヶ岳、鈴鹿の山に南葛城山・・・・。どれも来年に先送りになりそうな気配で悩ましい所である。
by hawks-oh-muku | 2010-10-04 22:36 | 金剛・葛城山 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 産六 at 2010-10-07 08:35 x
リンドウ奇麗ですね。他にもこれだけたくさんの花を見つけられるのはスゴイです!

ハチ、クマと危険生物には遭遇したくないですが、ドングリ不作ですか。先週末にシバグリを探しに岩湧山へ行きましたがほとんど見つけられませんでした。ドングリ、シバグリ、柿も不作ならクマさんの好物が無くなって・・・これは怖いですね。熊鈴:必携と。
Commented by hawks-oh-muku at 2010-10-08 00:40
産六様こんばんは。
今年の異常気象は本当に色んなところに影響が出ているようでこれからも何が起こるか不安です。春は低温で、4月に雪が降ったり夏は猛暑で9月に39度を超えたりでこの冬はどうなるのでしょうか?
冬眠前のクマは怖いですが、クマの出る山域には行きたくても今年は行けそうにありません。スズメバチとイノシシにだけ気をつけて楽しむつもりです。
Commented by 蜻蛉 at 2010-10-11 16:11 x
▲いつも参考にさせていただいてます。大和葛城山天狗谷コースの蜂ですが、10月2日の山行で同行の先輩が刺されました。顛末はブログの記事になっていますが、急遽撤退後、救急病院へ搬送いたしまして大事故にはなりませんでした。▲お陰で以後、単独での山行は禁止されてしまいました。いずれにしても用心が大事だと分かりました。今後もお気をつけてください!
Commented by hawks-oh-muku at 2010-10-13 05:42
蜻蛉様、お早うございます。
稚拙な当ブログにご訪問並び、コメントを頂き誠にありがとうございます。
天狗谷の蜂の件、大変でしたね。その後先輩は大丈夫でしょうか?
私が歩いた時は幸い何事も無かったのですが、他の動物と違って蜂に襲われると防ぎようが無いので怖いですね。天狗谷は好きなコースの一つなので残念ですが、当分違うルートを選びます。

単独山行禁止ですか!辛いですね。確かに何かあったときの単独行はリスクが高いですが、私は基本単独なのでいつも慎重にリスクを少なくなるように心掛けています。それでも更に用心をする様に致します。
今後とも宜しくお願いいたします。
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