オオキツネノカミソリ咲くポンポン山

7/30(金)ポンポン山・釈迦岳 本山寺駐車場10:27→東海自然歩道舗装終了地点10:46→ポンポン山鳥居登山口10:50→本山寺・神峰山寺分岐出合11:01→夫婦杉11:13→ポンポン山山頂11:45→釈迦岳分岐12:13→釈迦岳山頂12:24→大原野小塩善峯寺分岐13:04(舗装路歩き)→金蔵寺分岐13:19→大原野森林公園13:34(休憩)→西尾根ルート→竈ヶ谷13:55→オオキツネノカミソリ群生地14:06→ポンポン山山頂15:22→登山口16:13→駐車場16:28
累積標高差+645m-630m

今日は涼しいお山へと思い大峯の釈迦ヶ岳へ行きたいと思っていたが、お天気の方が微妙な感じである。釈迦ヶ岳は素晴らしい展望が魅力だと聞いているので、折角行くのであればお天気の展望が望める日に訪れたいと思う。そこでもう一つの行きたかった山に行く事にした。
それは北摂のポンポン山である。標高は678mの低山であるが、春は福寿草・カタクリの花が咲く関西百名山の一つで人気の高い山である。(そして隣には名前は同じ釈迦岳もあるので大峯の釈迦ヶ岳に代わって北摂京都西山の釈迦岳に登る事が出来る)
その変わった山の名前に一番興味を惹かれるが、正式名称は加茂勢山であるらしい。
しかし国土地理院の地形図でも山名はポンポン山となっており今や通称が正式名称になっている山である。
なんでも山頂で四股を踏むとポンポンと音がする事からポンポン山となったそうである。
この山は金剛山と同じく四季を通じて登山者の多い山と聞いているが、一番人気は3月の福寿草の時期で、続いて4月のカタクリの頃であり、何もこのクソ暑い7月に低山中の低山に登らなくても良い様な物であるが、実はオオキツネノカミソリが満開を迎えているとの情報を得たのである。
オオキツネノカミソリとは彼岸花科の花でオレンジ色の花が沢沿いに群生する様は、殊の外美しい。春先に一斉に緑色のカミソリの形に似た葉が伸びて茂るが、養分を球根に溜めた後に枯れてしまい姿形は跡形もなく消えてしまう。そして7月下旬から8月上旬にかけて一斉に長い茎が伸びてオレンジ色の花を咲かせる。葉が跡形もなく消えてしまう事からキツネに抓まれた様になるのと葉の形がカミソリに似ている事からキツネノカミソリと言うらしい。(諸説あるようですが)そして花の形が大きくて雄しべが花よりも長くて外に突き出るのがオオキツネノカミソリである。
私がオオキツネノカミソリに初めて出会ったのが2008年福岡の井原山である。
福岡に転勤するまでオオキツネノカミソリと言う名前すら知らなかったが、井原山のオオキツネノカミソリの群落は有名であり、初めて見てすぐに虜になり08年7月は井原山に5回連続で登った程である。
昨年近畿に戻ってきてオオキツネノカミソリの咲く山を検索するが見つける事が出来なかった。(山域も分からず検索の仕方が悪かったのだろう)
ところが愛読書でもある月刊誌「山と渓谷」の8月号の全国隠れ名山に高槻車作にキツネノカミソリの群生地があると掲載されていた。紹介ルートは阿武山を経由する周回ルートであるが駐車場はなくバス利用との事である。
それでも是非とも行きたいと考えていたが、「高槻キツネノカミソリ」で検索してみるとポンポン山の名前が出てきたのである。再度「ポンポン山キツネノカミソリ」で検索すると結構な数がヒットした中に今年の7/25に満開であったとのブログを見つけたので猛暑復活の日ではあるがポンポン山に登った次第である。

大峯方面は諦めたとは言え、登山口までの時間が掛かるのは北摂へも同じである。
早起きするつもりであったが連続の長時間勤務の疲れから早起きが出来なかった。やはり大峯に行く場合とは気合の入り具合が違うのだろう。遅れついでにゆっくりと準備をして朝食を摂り、GSでガソリンを満タンにして香芝ICから名阪自動車道に乗ったのは丁度9時であった。
10年以上前になるが、茨木まで5年間ほど自動車通勤していた事があり、中途半端に早く出ると7時~8時頃の時間帯には名阪も近畿自動車道も渋滞する事は良く知っている。
出るのなら6時台かそれ以降なら9時台がいい筈である。読みはバッチリと当り渋滞も無くスムースに流れて吹田まで順調に来られた。
今日は時間短縮を優先し全て高速を使い名神に乗って茨木ICで下りる。
国道171号線を北上し最初に目に付いたコンビニに立ち寄る。飲料と弁当を買うつもりだったが弁当類が品薄状態で飲料とおにぎり2個だけ買って先へ進む。
高槻市に入りパナソニックや明治製菓の大きな工場を過ぎて今城町交差点を左折し府道6号線に入る。府道6号線の標識に従い右折、左折をして名神高速の下を潜って進む。
この辺りはまだ住宅街で、お店屋さんも豊富にありコンビニも何軒かあり、先程買いそびれた弁当を調達した。
過去にまだ先にコンビニがあるだろうと先送りして、気がつけば田舎道になりコンビニが無かった事が何度かあり出来るだけ目に付いたときに買う事にしているが、ここの場合最終のコンビニは業界最大手の7の付く店が安岡寺にある。その先は一気に田舎道になるので要注意を。
暫くすると高槻市営バス神峯山口バス停がありこの交差点を右折し神峯山寺(かぶさんじ)方面へ進む。集落を過ぎて大きく鋭角に左折すると道は細くなり東海自然歩道となる。
バス利用の場合は先程の神峯山口バス停からここを歩く事になる。
神峯山寺にも駐車場はあるが、今日はその先の登山口に一番近い本山寺駐車場まで進む。道幅は狭いが特に苦労は無く本山寺駐車場に10:20頃到着。高速がスムースだった事もあり、寄り道をしながらでも香芝ICから1時間20分で到着した事になる。
車は4台ほど停まっており準備を整える間に2組のハイカーの方が出発をされた。
登山靴に履き替えて軽く準備運動をして10:27に出発する。
(駐車場は一応参詣者専用となっている、登山者の車は土日には迷惑になるかも知れない)
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東海自然歩道の案内板。
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舗装された道を本山寺に向けて歩いていくが、これが結構しんどく辛い道である。今日の天気予報では晴れの予報であったが、来る途中から曇っており高槻市に入ってからは小雨もパラツキ登り始めた時点でも気にならない程度の小雨が降っている。山の方を見るとガスが掛かっている。
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自動車は進入禁止になっているが、コンクリート舗装の道が続く。まるで言い訳の様に「東海自然歩道はコンクリート舗装の道です」の看板が出ている。
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漸くコンクリート舗装の道が終わって砂利道の参道に変わる。
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お寺であるが鳥居の様な物が立っている。
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鳥居は潜らずに右側の道を進んで登山口に入る。ポンポン山への案内板も多く迷う事は無い。
鳥居のある登山口から登って行くと階段状の登山道に変わる。
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駐車場の標高が時計の表示で440m、本山寺で570mを超えておりここからは大した標高差はなくアップダウンが続く歩き易い道である。
途中ニホンジカについての案内板があり、野生のニホンジカは大阪府下では北摂山系だけに生息し、特にポンポン山周辺に多く見られると書いてある。
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登山道の周辺は植林もあるが、自然林も多く特に松の木が多い。
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途中に高槻の古木と案内の付いた夫婦杉がある。ここまで駐車場から約40分だ。
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先へ進むと大きなキノコが1本生えている。かなりの大きさで、もし松茸であればウン万円はするだろうとヨコシマな事を考える。
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噂には聞いていたが大阪近郊とは思えない自然林豊かな美しい山である。
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歩き始めて1時間15分で山頂直下の分岐に到着。階段を登れば山頂である。
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二等三角点のあるポンポン山山頂には11:45に到着した。低山ゆえにある程度覚悟はしてきたが今日はとても蒸し暑いので山頂でも汗が引く事はない。
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360度の展望が得られるが天気が悪いので残念だ。
実は先日からデジカメの調子が悪くついにデジカメを買い換えた。デジカメはこれで3台目になるが、(今まで2台買い換えていたのはいずれもカシオ)今回はSONY製を買った。
世界初のGPS内臓デジカメと言うキャッチコピーに惹かれて半ば衝動買いの様に買ってしまった。撮影した場所を自動的に記録してどの場所で撮影した写真かを地図に落とし込む事が出来るのが最大のウリである。
(落とし込んだ地図上に写真をサムネイル方式で見られるのだがブログにアップするやり方が良く分からないので残念。HTMLを少し勉強してみようと思う)
付属の画像管理ソフト「PMB」でグーグルアースに落とすとこの様になる。撮影ポイントをクリックすると画像が出てくるが、下のは画像として貼り付けているので写真はは出てこない。
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地図を拡大していくとポイントの画像が浮かんでくる。
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グーグルマップのイメージはこんな感じ。方位計も内蔵されているので写真を撮影した場所と方位まで記録されている。
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そして最近のSONY製デジカメに搭載されているスイングパノラマ機能で撮った写真がこれである。
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シャッターを押してサッと横に一振りすればパノラマに合成する素晴らしい機能である。
その他手持ち夜景機能などデジカメならではの合成技術を活用した新機能が満載である。
新しいおもちゃを手に入れて喜んで写真を撮りながら少しだけ休憩をして、山頂に居られたベテラン風の登山者にオオキツネノカミソリの場所を尋ねる。
大体の場所を教えてもらうが、そこは届出をしないと立ち入り禁止の区域で、地図には載っていない竈ヶ谷(かまがたに)にあるらしい事が判明した。
少々の不安を感じながらお礼を述べて釈迦岳へ向かう。
自然林の美しい東海自然歩道を進むと案内表示もある。
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それと驚いたことに熊出没注意の看板まである。大阪府と京都府の府境の山であるが熊が生息しているらしい。
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釈迦岳は、東海自然歩道から離れておおさか環状自然歩道に入る。
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すぐに大きな鉄塔が現れる、かなり巨大な鉄塔である。
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もう一つ小さめの鉄塔の下を潜って進むと分岐から10分で三等三角点のある釈迦岳に到着である。本来行く予定だった大峯の釈迦ヶ岳の3分の一程のスケールであるが、島本町の最高峰で万葉集にも良く詠まれている山らしい。しかし山頂は展望も殆どなく寂しい山頂である。
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分岐まで戻って東海自然歩道を下る。本来東尾根と呼ばれるルートを降りる予定だったが地図では分かり難かったのと、東尾根分岐には一切案内表示が無く不安だったので東海自然歩道を杉谷に向けて降りることにした。
下って行き谷の音が聞こえてくると道は滑りやすい岩場になるが手摺が付けられていた。
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そこからは谷沿いの平坦な道を下って行く。
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下りきると田畑に出てくる。(ここはもう京都である)
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ここでネジリバナを発見。
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突き当たりは舗装路で、やはり東海自然歩道である。右は善峯寺への道で左は金蔵寺となっていて左に曲がる。
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地図で見る限りかなり遠回りした様だ。気を取り直して細い舗装路を歩いていくと田んぼの脇にカワラナデシコが咲いていた。
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ゴミの不法投棄が散見され人通りの少ない道であるが、信州を思わせるようないい雰囲気の場所もある。
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再び道は突き当たり、左に大原野森林公園の案内が出ていて少し安心しながら左に曲がる。
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先程の分岐から5分で大原野森林公園の入口に到着。田畑のあった場所から約35分の舗装路歩きであった。
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更に5分程で森林公園案内所があり、ここには休憩所とトイレが完備されている。
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休憩所でおにぎり2個を頬張り、届出が要るのかと思ったが、案内の人が見当たらなかった為、そのまま西尾根ルートを進んでいく(本来は届出が必要です)。川を渡ったところで左にオオキツネノカミソリを発見。この先が楽しみである。
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竈ヶ谷へはどこかで川を渡渉すると聞いている。案内は無さそうなので注意深く進むと左側に渡渉する箇所がありその先に道が続いている雰囲気である。案内は全く無いが見当をつけて渡渉する。(本来ここは大台ヶ原の西大台と同様に届出が必要な区域であり、今回届出をせずに入渓したので詳細の場所、写真の掲載は控えさせていただきます)
この先このルートは何度も渡渉を繰り返す。
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最初の渡渉から10分少し歩いてもオオキツネノカミソリは出てこない。このルートは間違っているのかと不安になりかけた頃、先のほうにオレンジ色の花が目に入る。
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2年振りのオオキツネノカミソリとの対面である。
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渡渉を繰り返しながら進むとポツポツとオオキツネノカミソリが咲いているが数は少なく少々ガッカリしながら歩いていく。
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ところが5分程歩いていくとどんどんと数が増えていく。
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そして10分程進んだところで大群落に出会う。これは素晴らしい群落で延々と続くオレンジの道に大感激である。(実際は写真よりも数倍多い感じなのだが・・)
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オオキツネノカミソリの大群落を抜けて進むと美しい谷筋に変化する。
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しかし景色の素晴らしさと引き換えに踏み跡は薄くなり、ルートが覚束無い状態になっていく。最早ルートとは呼べないような沢を登って行く。
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イケマの白い花を発見し少し心が和む。
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水の流れが無くなり左右の尾根は登れないような急斜面である。しかし谷の上に黄色の細い紐が巻いてありそれを頼りに沢詰めのお約束のアリ地獄風の急斜面を詰めていく。やがて尾根をトラバースする様なルートになり、最後の急斜面を喘ぎながら登るとポンポン山山頂直下の登山道に出た。ホッと一安心である。
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本日2度目のポンポン山山頂は15:22とかなり遅い時間になった。
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先程は沢山の方が居られたので恥ずかしくて四股を踏めなかったが、さすがにこの時間は誰も居ない。そこで名前の由来を確かめるべく四股を踏んでみるが、少し響くような感じはするがポンポンと言う様な音はしない。
木の根っ子が土の中に張り出して空洞が出来て音がなると謂われているが、最近は空洞が埋まったのか音は余りしなくなった様である。
そんな事をして遊んでみたが帰りの事を考えるとゆっくりもして居られず、早々に下山する。アップダウンを繰り返して鳥居のある登山口に16:13に下りてきた。
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舗装路の東海自然歩道をゆっくり歩いて16:28駐車場に戻ってきた。
今日は雨上がりで蒸し暑い中、距離にして約17kmを6時間歩き結構疲れた。ただ標高差は余り無い為、全体的には楽なルートなんだと思う。(一般ルートではない竈ヶ谷を除いて)
福寿草の咲く頃に違うルートでまた訪れてみたいと思える北摂の名山であった。
本来バス等の公共交通機関を使って東海自然歩道を縦走するのが楽しいのかも知れない・・・。
by hawks-oh-muku | 2010-07-30 21:56 | 北摂の山 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 産六 at 2010-08-02 10:27 x
オオキツネノカミソリの大群落ですか、初めて知りました。奇麗ですね。沢筋と辺りの雰囲気も素晴らしいところで、低山でもさすがにひと味違った山行は参考になります。新しいデジカメを駆使したこれからのブログも大いに期待していますので、よろしく!

梅雨明け後の大雨以来スカッとした晴れ間が少なく大峰方面は順延されたのが大正解で、昨日稲村ヶ岳に行きましたが山頂は360度ガスに包まれていました。
Commented by hawks-oh-muku at 2010-08-02 22:01
産六様こんばんは。
昨年から探していたオオキツネノカミソリをやっと見る事が出来ました。しかし大阪側から登り京都府に下山して再度登り返して大阪側へと初めての山域にしては欲張りすぎて疲れてしまいました。

稲村ヶ岳は360度ガスに包まれていましたか(笑)折角の好展望が見られず残念でしたね。
下界では晴れていても高い山のお天気は登って見ないと分かりませんね。私も何度も裏切られています。
夏場は特に安定しませんね。でもあとひと月もすれば山は秋風が吹いて私の好きな季節がやってきます。本当に1年あっと言う間です。

デジカメは使いこなせるように頑張ります。
Commented by kazu at 2011-02-07 23:50 x
変わった花が咲くんですね、私は去年も何もない中途半端な時期に行きました
このルート参考にさせて頂きます
Commented by hawks-oh-muku at 2011-02-09 00:11
kazu様こんばんは。
コメント有難うございます。昨年は福寿草の時期には行けませんでしたが今年はこの時期に行きたいと思っています。
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